関羽νガンダム
かんうにゅーがんだむ
モチーフ:関羽+νガンダム(『機動戦士ガンダム逆襲のシャア』)
CV:中川慶一
公式設定
頭脳明晰で義に篤い侠(おとこ)。
かつてはラクヨウで暮らしていたが、強き信念を持ちラクヨウを飛び出してきた。戦術を知り尽くし、最強の名高き英傑。劉備ユニコーンガンダム、張飛ゴッドガンダムと強い絆で結ばれる。
(以上、「SDガンダムワールド 三国創傑伝」日本語版公式サイトの勢力紹介ページより引用)
概要
ショク・エリアを守護する自警団ドラゴンズ・ウォッチに加わった武者。長く立派な髭を生やしている。
かつては親友の張飛ゴッドガンダムと共にラクヨウで暮らしていたが、ラクヨウは悪徳領主董卓プロヴィデンスガンダムにより搾取の限りを受け、董卓を討つために張飛と共にドラゴンズ・ウォッチに傘下。若き首領劉備ユニコーンガンダムにその心意気を称賛され、3人は桃園の誓いを結んだ。
得物は自らの意志に呼応して大きさや形状を二段階に変える青龍偃月刀。
青龍偃月刀を巨大化させて素早い連撃を喰らわせる龍牙蒼月演舞は、たちどころに敵を一掃する。
後に武聖関羽雲長νガンダムにパワーアップを果たした。
なおキットにおいては関羽雲長νガンダムと字まで入った名前で書かれている。理由は不明。(本来中国人名は某セクシー格闘漫画のように「姓・名・字」で呼ぶことはなく、「姓・字」で呼ぶのが正しい)
演者に関して
上記の通り、演者はνガンダムである。ショクは歴代主人公機が演者となっているので、人気が高いνが選ばれることは珍しくないが、関羽役というのは異例であった。
νはアムロ・レイ専用として開発された機体であり、高火力でのゴリ押しという恐竜的進化が極まったような宇宙世紀90年代前半においては異例の低火力(あくまで本体内蔵火器が、ということ)・継戦能力重視の機体であった。前作主役機であるZZは第四世代MSでありながら、νは実質的には第二世代のMSである。この事はアムロの卓越した反射神経と、相手の意志を感知して自動的に最適の動きを導入するサイコフレームあってのものであった。
…三国志風に言うと、身の丈2メートルを超えるモリモリマッチョメンが巨大な馬にまたがり熊でも殺せそうな巨大な薙刀や槍をぶん回して戦うのが当たり前の時代にあえて徒歩で軽快に走り回りつつ弓矢で敵将をいち早く感知して射貫くような機体なのがνガンダムなのである。
言うまでもないが関羽は「熊でも殺せそうな薙刀をぶん回す身長2mのマッチョメン」である。故にνが起用されたのは極めて異例で、今までのSDガンダムにおいても武者仁宇頑駄無(元ネタは牛若丸)しかり、法術士ニューしかり、孔明先生であったりと、いずれも間接攻撃を得意とする非マッチョ的キャラであった。
とはいえ、史書にしろ演義にしろ関羽は武勇だけではなく知略にも長け、物事の本質を見抜く慧眼を有していた。そういった点で見れば、歴戦の勇士である『逆シャア』時のアムロの愛機が関羽役を担うのも納得がいくであろう。
相方の張飛がゴッドガンダムといういかにもそれっぽい配役なのを見れば猶更である。