概要
2001年週刊少年ジャンプ2号-35号にて連載された。
※正式タイトルに「・」は含まれないが、記事の都合上ご勘弁を。
連載準備期間が不足した為か、作者が心身ともにズタボロな状態で執筆したのもあり敢無く3巻で終了。終盤ではサイボーグだの甲冑男爵だのといった、「るろ剣」京都編以降のような時代設定完全無視なキャラが多く登場した。
しかし、登場するキャラクターの多くは次回作「武装錬金」のキャラクターとしてリ・イマジネーションされている(例:キャプテンブラボー)。また「るろ剣」最新章北海道編の新キャラ3人は、本作の主人公トリオをモデルにしている。
主人公のビュー・バンズは15歳の少年である。
作者によると「緋村剣心は少年漫画の主人公にしては年齢が高過ぎ、よく悩むところが少年誌らしくない」と思っていた為、真逆のキャラになっている。
また、最初の方の展開は和月の弟子である尾田栄一郎の影響も多少見受けられる。
一応、作品そのものはるろうに剣心と世界観を共有しており、連載が進めば「るろ剣」終盤で渡米した相楽左之助も登場するはずだったらしい。
これ以降、基本的に和月の連載作品は「るろ剣」と同一世界上の物語として話が進んでいくことになる。
和月氏にとって悔いの残る作品であったためか、本作のために書き起こした設定・キャラクター原案などは後の作品に形を変えて活かされることが多く、主人公三人組も後のキャラクター達に影響を与え続けている。
なお『るろうに剣心 北海道編』ではこの時代のアメリカ西部での惨状を左之助が目撃した旨が1コマだけ描かれている。
あらすじ
ガンマンに憧れる少年、ビュー・バンズは、流れ者のヘボガンマン・マーカスと出会い、まだ見ぬ西部の荒野「ガンブレイズウエスト」で10年に1度開催されるガンファイトの祭典「ゼロ・イヤー」の存在を知る。マーカスと友情を築き共にガンブレイズウエストを目指すビューだったが、村にやってきたギャングに単身挑むも敗れたマーカスは谷底に落ち、消息不明となる。
それから5年が経過した1880年。15歳になったビューはガンブレイズウエストを目指して旅立つ。
用語解説
ガンブレイズウエスト
西部の果てに存在すると言われる秘境。
間違ってもラフテルなどと呼んではいけない。
ゼロ・イヤー
西暦が10の倍数の年に開催されるというガンファイトの祭典。参加の際にはタイヨウの海賊団のマーク…ではなく太陽の紋章「サイン・トゥ・ウエスト」の刻まれた公式アイテムが必要となる。
余談だが西部開拓時代は1887年に終焉を迎えるので、ビューたちが参加したGBWが最後の試合だったということになる。
コンセントレーション・ワン
極限の集中状態を自らの意志で引き出すことにより、周囲がスローモーションのように見える現象。
関連項目
ONEPIECE:作者の弟子の作品。本作は「OP」連載中に執筆されたため、類似点が散見される(尾田栄一郎のデビュー作も西部劇が題材の短編だし)。