「スクラップアンドビルドでこの国はのし上がってきた。今度も立ち直れる」
演:竹野内豊
概要
登場人物たちの中では比較的現実主義者で、冷徹な言動も見せ、血気盛んな矢口蘭堂を度々嗜める。
東京湾アクアライン崩落事故でも、矢口が主張した巨大不明生物説を信じなかったが、ゴジラが出現すると政治的立場から冷静な判断で大河内清次総理のゴジラ対策を補佐する。
ゴジラの都心進攻時には米軍との交渉のために横田基地に向かい都心を離れていたため、結果的に都心壊滅の際に難を逃れる。
立川に臨時政府が設置されると内閣官房長官代理に就任。総理大臣代行に就任した里見祐介を補佐する。
国連安保理の最終兵器使用決定を受けても部下にも対応策に冷徹な指示を下し、矢口にも現実的な意見を持ち出して諭すが、かく言う自身も国連の作戦を必ずしも良しとしてはおらず、この一方で完成した矢口プラン実行にも協力。
矢口プラン完遂までの時間を稼ぐため、総理代行の里見に「そろそろ好きにされたらいかがでしょう」と言って暗にハッパをかけ、里見による各国への根回しにより最終兵器の使用を遅らせることに成功する。
この一連の根回しが無ければ矢口プランの前に最終兵器が使用されていた可能性は極めて高いため、里見はもちろんだが、その里見を奮起させた赤坂もまた、矢口プランを成功に導いた影の功労者と言っても過言ではない。
一応主人公格の1人なのだが、個性的かつインパクトのあるキャラクターが大勢登場する本作においては、現実主義者的な性格であることが災いしてか、イマイチ目立ってない(前述の通り、矢口プラン実行時などは裏方として大活躍しているのだが)。
カヨコのように巨災対に対して積極的に協力する描写が少なく、一歩引いたところから事態を見守る立場であったことも影響していると思われる。
ただし、そのカヨコからも元々は彼に会うつもりであったが、予定が合わなかったために赤坂に断られていたためであり、その後のカヨコの「矢口に会うのはベターな選択肢」といった旨の発言は、逆に言えば「ベストは赤坂に会うこと」だと考えられるため、(直接的描写は少ないものの)初期から極めて有能な人物としては描かれている。
余談
- 大河内総理が巨大不明生物に名前を付けようと提言した際に、「名前なんてどうでもいいでしょう」と発言して難色を示していた。その後、巨大不明生物には“ゴジラ”という名前が与えられたが、赤坂は終始“巨大不明生物”という呼称を貫き通し、結局一度も“ゴジラ”という言葉を口にすることはなかった。ただし、歯牙にもかけなかった矢口の「巨大不明生物説」が正真正銘の事実だと判明してからは「矢口の冗談が現実になれば受け入れるしかないか…」とも言っており、「巨大不明生物」としての存在そのものは現実として受け入れようと努力していた模様。
- 2022年公開の『シン・ウルトラマン』にも竹野内氏が「政府の男」役で出演していたが、赤坂との関連性は不明。おそらく、他人の空似かと思われる。