リリス風モリガン
りりがん
…どちらに転んでもモリガン・アーンスランド本人ではある。
概要
対戦格闘ゲーム『MARVEL VS. CAPCOM CLASH OF SUPER HEROES』(1998年)に登場した隠しキャラクターの一人。
キャラクターセレクト画面で特定のコマンドを入力すると選択できる。
グラフィックはモリガンの色違い(リリスのカラーリング)だがゲーム中での挙動や性能は異なり、勝利時のポーズとメッセージも専用のものが用意されている。
性能
通常技はモリガンのものとほぼ同様。
飛び道具はモリガンのソウルフィストに較べ射程の短いソウルフラッシュ、対空技はモリガンのシャドウブレイドと違って空中では使えないシャイニングブレイドになっており、ハイパーコンボの一つがモリガンのフィニッシングシャワーに代わって新技のブリリアントシャワーになっているが、これも射程が短く攻撃判定の発生も遅いので、全体的にモリガンより扱い難くなっている。
一方で、このシリーズ独自の移動技であるバーニアダッシュは、モリガンがある程度の高さでしか使えないのに対し、リリス風モリガンは低空でも繰り出せるという利点があり、これを使いこなせば中・近距離ではモリガン以上の立ち回りが可能になる。
なお残り2つのハイパーコンボは、技名は『ヴァンパイアセイヴァー』におけるリリスのEX必殺技と同じルミナスイリュージョンとスプレンダーラブだが、画面上での挙動は異なるものになっている。
特にスプレンダーラブは「モリガンのカラーリングになったリリス(後述)を抱いて上昇する」という、リリス風モリガンならではの合体技になっている。
正体
本作ではモリガンの戦闘開始時に「自らの分身であるリリスを呼び出して合体する」という演出があり、一部の技や勝利ポーズにリリスが登場している(ゲージ3本を消費する隠しハイパーコンボ・エターナルスランバーもその一つ)。
リリス風モリガンは「モリガンとリリスが頭をぶつけた拍子にお互いの人格が入れ替わった」つまり「モリガンの肉体にリリスの人格が宿った」存在であったことが、オンスロート戦後のエンディングで明らかになる。
リリス風モリガンの戦闘開始時演出と一部の技・勝利ポーズにはモリガンのカラーリングになったリリスが登場するが、こちらは「リリスの肉体にモリガンの人格が宿った」存在である。
勝利メッセージは「モリガンらしいセリフを口にしながら、リリスの心の声が括弧で併記される」という独特なものになっており、場合によっては2つの人格が全く逆の主張をする。
エンディングでは元の肉体に戻るために「もう一度頭をぶつける」という手段を試行するのだが…
『MARVEL VS. CAPCOM CLASH OF SUPER HEROES』には、同様の手段で使用可能となる6人の隠しキャラクターがおり、MARVELからはハイパーアーマーウォーマシン・ハイスピードベノム・MSH性能ハルクが、CAPCOMからはシャドウレディ・リリス風モリガン・ロールがそれぞれ参戦している。
MARVEL側の隠しキャラクターはオンスロートのテレパス能力で洗脳され軍門に下った、もしくは幻影を見せられて敵味方の区別がついていない、あるいは彼ら自身がオンスロートが造り出しプレイヤーに見せている幻覚であると考えられ(いずれも原作のコミックで同様の事態が生じている)、彼らを使用してオンスロートを倒しても物語のあるエンディングは発生しない。
シャドウレディは春麗の色違いで、その正体はベガに敗れた春麗がシャドルーの技術により機械化された改造人間。
洗脳の直前に脱走・シャドウと合流し、シャドルーの陰謀を挫くべく日夜戦い続けている(ノーマルな春麗のエンディングでは、間一髪でシャドウが駆け付けたことで改造手術を免れている)。
全身にドリル、バリアー、ミサイルといった兵器を内蔵しており、性能面でも春麗と差別化されている。
このシャドウレディを描いた作品はpixivにも複数投稿されているが、「シャドウレディ」で検索した場合桂正和の漫画作品とその主人公が多数ヒットする。