CV:逢坂良太
データ
役職 | 王国兵士 |
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住居 | ロ・レンテ城 |
職業レベル | ファイター?lv、ガーディアン?lv |
誕生日 | 不明(ラナーに拾われた日) |
趣味 | 英雄譚を集めること |
二つ名 | 忠犬 |
概要
リ・エスティーゼ王国の騎士の青年。
元は両親の顔も知らずに育った孤児で、幼い頃に野垂れ死にしそうになっていた所を、第三王女であるラナー・ティエール・シャルドロン・ライル・ヴァイセルフに拾われ、以後王国で王女付きの騎士として働いている。
幼少からの知り合いという事もあり、ラナーとは非常に近しい関係。
彼が常に着用している純白の鎧も、ラナーの友人であるラキュースを通して、ラナーから贈られた物である。
人物像
愚直なまでの熱血漢かつ努力家で、自分を拾ってくれたラナーには絶対の忠誠心を持つ。
なお、ラナーに対しては忠誠心のみならず淡い恋心も抱いているものの、王国への忠誠として表には出さないと決めている。
元々身よりのない所から騎士になったため、その辺りをきちんと弁えて行動しているので、同じ騎士達からも一目置かれている。
その反面王城のメイド達からは、「どうして平民以下の男に頭を下げなくちゃならないのかしら」と陰口を叩かれている。
容姿
年齢は不明(WEB版では15歳)だが、少年と青年の境目にある。
眉は太く吊り上がった三白眼、金髪は短く切り揃えられ、顔には鋼の様な強い意志が感じ取れる。肌は日に焼けている。
なお、声は年齢に似合わずしわがれているとの事。
強さ
本人はラナーをあらゆる災厄から守らんと多芸的な強さを求め、魔法戦士を志向しているが、戦士としての才能は至って平凡で魔法の才能も無い。
そしてそれを本人が一番理解しており、歯がゆい思いをしている。
しかし周囲の人間に恵まれており、ガゼフを始めとする英雄級の戦士達に教えを受け、本人の強い意志と日々の鍛錬により一般の専業兵士を上回る程度の強さがあり、基本的な武技も一通り使いこなせ、魔法に対するある程度の対策知識も持ち合わせる。
作中では、元冒険者のロックマイアーのサポートもあったとは言え、『六腕』の一人であるサキュロントを討ち取る大金星を挙げている。
戦士系としてはレベル20のザリュースより下なので、クライムのレベルは10半ばといったところ。
冒険者で言えば、金(ゴールド)級に相当する。
主な使用武技
- 回避
詳細不明。アニメでは、サキュロントの攻撃をバックステップで回避していた。
- 斬撃
斬撃系のダメージを与える技。
- 知覚強化
詳細不明。
- 脳力解放
クライムのオリジナル武技。脳のリミットを解除する事で、肉体から感覚まで全ての機能を一段階引き上げる。
ただし、長期間の使用は肉体疲労や筋肉の断裂などを起こすため、諸刃の剣になりかねない。
- 能力向上
肉体能力を一時的に上昇させる。
- 要塞
相手の攻撃を跳ね返す防御系の武技だが、発動のタイミングが非常にシビアとなっている。
なお、剣や盾でなくては発動できない訳で無く、やろうとすれば手だろうと鎧だろうと発動できる。
装備
- 鍵解除の鐘(ベル・オブ・オープンロック)
ガガーランから与えられたマジックアイテム。鐘を鳴らす事で鍵を開ける事が出来る。
- 隠し扉探知の鐘(ベル・オブ・ディテクトシークレットドアーズ)
ガガーランから与えられたマジックアイテム。ハンドベルの形をしており、一度振るだけで一定時間効果を得る。なお、鐘の音は自分だけにしか聞こえない。
隠し扉などがある場合、鐘を鳴らす事でその場所が発光し、場所を知らせる。
- 罠解除の鐘(ベル・オブ・リムーブトラップ)
ガガーランから与えられたマジックアイテム。上述のアイテムと同様にハンドベル型をしているが、こちらの形状は鐘の部分が三角形となっている。
音を鳴らす事で、仕掛けられた罠を解除出来る。なお1日3回まで使用可能だが、再度使うには30分は間隔を空けなければならないのが難点。
- 魔法の染料(マジック・ダイズ)
装備品の色を一時的に変更するマジックアイテム。球体のアイテムを装備品に叩き付けるだけで、塗り残しなく変更できる。
作中では『八本指』の拠点を襲撃する際、白い鎧を目立たなくするため、漆黒の鎧に変えるのに使った。
関連タグ
守るべき主君にして、最愛の女性。
尊敬する戦士長。
信頼する戦友。
師事してくれた御仁。
何かと面倒を見てくれる、少し変わり者だが優しい方。
魔法の指南を請うが、才能の無さを指摘され断られた。
この先、ストーリーのネタバレ注意
書籍版14巻では魔導国の侵攻を受け、王国よりも仲間の命を優先して、遥か遠くの滅んだ王国へ亡命すると言う蒼の薔薇の面々の、自分とラナーも逃がそうかという誘いに乗りかけるが、「王族としての務めを果たす」と断ったラナーと共に城へ残る。
そして、ガゼフに続いてブレインとも今生の別れとなり、大切な者達も平和な時間も、何もかもが全て消えていく事に絶望しながらも、魔導国側の圧倒的な力の前にただ手をこまねいているしかなかった。
ランポッサⅢ世から渡された王家の宝物を倉庫街の秘密の地下室に隠し、王城に戻って来た彼が目にしたものは、遂に玉座の間まで現れたアインズと階層守護者達、そして既に絶命しているランポッサⅢ世と、血に濡れた『剃刀の刃(レイザーエッジ)』を持って側に座り込むラナーの姿だった。
その直後にデミウルゴスの《支配の呪言》によって平伏させられた事から、この力でラナーを操ってランポッサⅢ世を殺させたのだと激昂して挑みかかるが、当然敵う訳もなく、最後はアインズの《心臓掌握(グラスプ・ハート)》により絶命する。
…しかしその後、ナザリック地下大墳墓の一室で目覚めたクライムは、自分を蘇生させて貰う代価としてアインズに服従を誓い、人間を捨てて悪魔になったと話すラナーと再会を果たし、「一人で永劫の時を生きるのは辛いから、クライムにも悪魔になって欲しい」と言う彼女の誘いを即座に承諾。
ラナーが退室し一人となった部屋で、クライムは様々な感情がない交ぜになった涙を流しながら、再び眠りに就いた。部屋の外では、ラナーが王国を売り渡して自らの夢を叶えた事に狂喜乱舞しているとも知らずに……。
なお、前述のランポッサⅢ世の死による一連の流れは、魔導国側にクライムの大切さを示す事を目的としたラナーが仕組んだ『茶番劇』であり、ランポッサⅢ世が死んでいたのも、ラナー自身が己の意思で殺したものと思われる。
ラナーから受けた恩義を返さんと、ただひたすらに彼女に尽くし、その本性に気付かないまま掌の上で踊り続けたクライムの姿は、忠臣を通り越してもはや道化と言える程の滑稽なものであった。