概要
初出は原作の『デジタル・デビル・ストーリー』でアニメーターの北爪宏幸がデザインを担当した。
ゲーム版ではFC版の初代『女神転生』にて全6エリアを支配する魔王の1体として登場して以来、かなりの頻度で登場する常連悪魔である。
FC版およびそのリメイク版である『旧約・女神転生』では原作を元にしたたてがみのように髪を伸ばした青肌の男の姿だった。
真シリーズのロキがオーディンの義弟とも言われる神、トリックスターと称される悪神ならば旧シリーズのロキは青い肌に筋骨隆々とした巨人神として描かれている。
金子一馬氏がデザイナーとなった続編『女神転生Ⅱ』では、両手斧を持つマントの姿で、中盤の山場バエル城に通常出現する、種族邪神の敵であった。
真シリーズ以降では、マントに褌姿の雄々しい男性(イラスト左)とロックなボンデージスーツに身を包んだ蝙蝠羽の男(イラスト右)の2種類のデザインがよく見られる。
主に中~終盤にかけて出現する強力な悪魔であることが多い。
これはファンの間でも賛否両論であったが、神話での数々の行いが時には神々の利となったことを表現したためであるという。
シリーズ各作品でのロキ
デジタル・デビル・ストーリー
OVAでのCV:大塚芳忠
主人公の中島朱実が最初に召喚した悪魔(デジタル・デビル)で、中島に危害を加えた生徒たちへの復讐を手伝い、対価として女教師の小原を生贄として受け取ったが、正しい契約の手順を踏んでいなかったせいで中島の支配を離れたロキは、転校生の白鷺弓子を生贄として捧げることを要求しはじめ…
続編の『新デジタル・デビル・ストーリー』では、このときの事件が元凶となり、惑星ニブルヘイムに住んでいたロキの庶子たちと巨人族が地球に来訪することになる。
デジタル・デビル物語女神転生
ファミコンで発売された『女神転生』においては、第3エリア「ヴァルハラの回廊」を支配する魔王として登場。
真・女神転生
『真Ⅰ』『真Ⅱ』『if…』では合体で仲魔にできるだけで、特に役割はなかった。
『真・女神転生Ⅲ』では前者のデザインで、ギンザのバーで飲んだくれているNPCとしても登場。
酔っ払いながら千円札(この世界では貴重品)がある部屋をとんでもない額で売りつけようとしたりと、どこか情けない男のイメージ。
しかし仲魔としての実力は確かで、仲魔にしたかどうかで印象が変わる悪魔でもある。
『真・女神転生IMAGINE』でも同じ姿。
『真・女神転生ⅣFINAL』では後者の姿で、ドアマースを騙しトラブルを引き起こしていた。
多神連合の活動には興味がない模様。
『真・女神転生Ⅴ』でも後者の姿。妖精の集落から女神イズンをさらい、「黄金のリンゴ」を我が物にしようとしたところを主人公に追い詰められ、討伐される。
デビルサマナー
『デビルサマナー』では『真・女神転生Ⅲ』に似た姿でデザインされた(体の節々に「鱗」のようなものがある)が、続編の『ソウルハッカーズ』ではボンデージスーツに蝙蝠羽という大胆なデザインチェンジがなされた。
『ペルソナ4』と『ストレンジジャーニー』でもこの姿で登場する。
ペルソナ
『女神異聞録ペルソナ』ではサタンのように初代ペルソナ限定の姿が存在する。
黄色い全身で、顔、二の腕、ふとももに横切るように青い三条の太い線がある(刺青?)。
『ペルソナ2』では『ソウルハッカーズ』に似た姿だが、背中の翼がなくなり、かわりに白い布をマフラーかマントのように首に巻いて後ろに流している。メガテンシリーズでの二つの姿の中間のような塩梅。
『ペルソナ3』では『真・女神転生Ⅲ』での姿、『ペルソナ4』では『ソウルハッカーズ』での姿で登場する。
デビルサバイバー
『女神異聞録デビルサバイバー』では伝承通りの傍観者的な姿勢を取りつつも、物語の中核に深く関わる悪魔として登場(『オーバークロック』でのCV:うえだゆうじ)。
主人公の動向に興味を抱きつつも、ルート選択によっては主人公らと敵対する。