概要
別名「無能力者」。学園都市内では落ちこぼれ扱いであり、「禁書」の主人公である上条当麻や浜面仕上もこの位置にいる。
その冷たい待遇からグレて「スキルアウト」に入り、つるんでいる連中もいるようだ。とはいっても、学園都市の学生の6割がこれにあてはまるので、そこまで珍しい存在ではない。
ちなみに「無能力者」と呼称されているが、能力を全く有していない訳ではなく、精密機器による測定でしか検出されないほど微弱な能力を持つ者も該当する。殆どの者は、無いに等しいながらも何らかの能力を有している(土御門元春の「肉体再生」や、佐天涙子の「風力使い」など)。
真の意味での「無能力」者は逆にレアらしい。
このレベルというのは学園都市の計測器がはじき出した数値を元に格付けされているので、計測器で観測できないカテゴリーの能力や、能力の出力がレベル1以上の定義に満たない人間もレベル0に区分けされている。
そのため魔術を使用すれば反動が起きる。(前述の真の無能力者が魔術を行使した場合どうなるかは不明)
なお「幻想殺し」は能力の性質上、学園都市の計測器では測定されない為、完全に何の能力も持たない、無能力者中の無能力者として扱われている。(当然ながらアレイスター等上層部の人間の一部はこの力の存在を把握しているが)
また、能力の覚醒とレベルが上がるのは全く関係がない。例えば土御門元春はレベル0ではあるが「肉体再生(オートリバース)」という能力が開花している。
レベル0の快挙
レベル5撃破
基本的に能力レベルが高ければ高いほど強いという考えが学園都市で通っており、レベル0の人間が強大な戦闘能力を持ったレベル5を真っ向から倒すことは不可能とされているが、作中では様々な要因により、レベル0がレベル5に勝利すると言った学園都市の概念を覆す事例が多発している。
ちなみにどのケースも2回以上の交戦があり、1回目は必ずレベル0が勝利している。
- レベル0の上条当麻は学園都市第一位のレベル5である一方通行と3度交戦するもいずれも撃破している(8月21日・10月30日・11月10日)。ただし、一度目は周囲の協力があり、3度目は一方通行が手加減をしている。
- レベル0の木原数多は、同じく学園都市第一位のレベル5である一方通行と2度交戦し、一度目のみ撃破している(9月30日)。なお、木原数多は学生ではない為、厳密には「能力者」ではないが、能力開発を受けていない為、ここにレベル0として記載した。
- レベル0の浜面仕上は、学園都市第四位のレベル5である麦野沈利と3度交戦し、全戦全勝している(10月9日・10月17日・10月30日)。ましてや格闘術・体力でも圧倒的なハンデがある(一方通行は能力に依存している為、格闘術や体力は皆無の紙ボディ)。
※ただし、上条当麻は「幻想殺し」があるため、名目上レベル0ではあるが実際には無能力者では無い。それに対し木原数多は能力開発すら受けておらず、浜面仕上は(新約1巻によると「目に見えないレベルで、何らかの能力は使える状態」)だが、純粋な無能力者。
また、10月30日、つまり第三次世界大戦の最終日はこの下克上が2回行われた事になる。
キャパシティダウン破壊
キャパシティダウンとは、アニメ「とある科学の超電磁砲」一期の第15話より登場した装置。
ノイズを発して能力者の演算能力を大いに狂わせる兵器で、効果範囲は能力者全般。能力者は演算能力のみならず、神経や身体能力なども低下するようだ。
なお一方通行には通用しないとよく言われるが、音そのものは一方通行が受け入れるベクトルに標準設定されている為無効化出来るかは分からない。
だが一方通行の演算能力ならば仮に効いたとしても本来無意識化で行っている演算で反射を行うのは容易いだろう。
レベル5の美琴ですらこれで動きを封じられてテレスティーナ・木原・ライフラインにいたぶられた。しかし無能力者にとっては(計測不可能な能力を所持していようが)ただのノイズに過ぎないため、最終話でレベル0の佐天涙子に隙を突かれ破壊されている。
前述の設定から考えるとレベル0にだけピンポイントで効果がないというのは一見かなり不思議にも見えるが、開発者たるテレスティーナ(能力体結晶を投与された過去を見るに能力開発を受けたことがあると思われる)に効果を及ぼさないよう設計されていることは間違いないため、この装置に何らかの形で能力に関する閾値が設けられていたものと思われる。
いずれにせよ、レベル0の佐天がその場にいなければキャパシティダウンの無力化並びに美琴たちの逆転勝利はおよそ不可能だったと思われることから、レベル0だからこそ成し遂げられた快挙として語られることが多い。
公式にレベル0だと明確にされている人物
※魔術サイド一筋のキャラや、能力開発を受けていないキャラは除外。