概要
とある科学の超電磁砲で登場した音響兵器。原作では登場しておらずアニメ一期15話で初登場。
能力者の演算を狂わせる特殊なノイズを発生させ、能力者の能力を阻害・抑制する。
その効果の適用範囲はレベル1~5までの能力者全てで、ノイズを聴いた能力者は能力がまともに使えなくなるだけでなく一時的に身体・精神共に脆弱化して運動神経も鈍くなる。
一方、スキルアウトのようなレベル0には全く効果がなく、ただのうるさいノイズにしか聴こえない。
開発者はテレスティーナ=木原=ライフライン。当初はミニバンタイプの車に入るくらいの大きさで、テレスティーナはこの試作品をスキルアウト集団「ビッグスパイダー」に提供し、これを用いた能力者狩りをさせる事で間接的に改良のための実験およびデータ収集を行わせていた。
23話で改良型が登場しており、こちらは鉄塔1つぶんほどに機械が巨大化し威力も向上した。こうなるとレベル5の御坂美琴すら弱まった電撃しか出せず、駆動鎧で武装したテレスティーナのワンサイドゲームでボコボコにされてしまった。このシーンはテレスティーナの本性が初めてあらわになったシーンでもあり超電磁砲でも屈指のトラウマ。
最終話でもさらにパワーアップしたものが登場。なんとテレスティーナの本拠たる施設を丸ごと使うほどのものへと一層巨大化し、能力使用どころか動くことさえ困難となった美琴たちを絶体絶命の状況に追い込むも、レベル0の佐天涙子に隙を突かれて操作盤を金属バットで破壊されたことで機能を停止してしまった。
本編に描写はないが超能力が使えない上条当麻にも当然この機械は無効と思われる。
また、音を反射できる一方通行にこの機械が通用するのかどうかはよく議論に上がる。
なお、演算妨害という機能についてだが、状況的に演算を行なっていない初春飾利に効き、レベル0とはいえ一応能力開発を受けている能力者であるはずの佐天涙子に効かないという点について、原作設定と矛盾があるのでは、と論議されることがある。
これらについては、一定以上の規模の「自分だけの現実」を一時的に歪めることがこの機械の機能の本質、と考えれば説明がつく(実際、レベル0たる佐天については『自分だけの現実』を獲得できていない様子が劇中にて見られる)。
加えて、レベル0の集まりたるスキルアウトを使ってデータ収集し完成させた兵器である以上、そもそもレベル0を無力化するためのデータ自体が集まらなかった可能性は高い。ましてやレベル0を「モルモットにすらなれなかった者」と言い放つテレスティーナである。「レベル0なら他の武器で簡単に無力化できる以上、データもないのにわざわざ対応させる必要は無い」と放置されていたとしても全く不思議ではないのだ(なお、こうした些細な部分での詰めの甘さを切っ掛けに身を滅ぼした木原一族は、テレスティーナ以外にも複数いる)。
ちなみに能力体結晶の投与実験を受けた過去を持つテレスティーナ自身も能力開発を受けていることはほぼ確実。間違っても自分に効かないよう基準を設け開発した可能性も無きにしも非ずと思われるが、だとすればそれが彼女にとって最悪の形で裏目に出たと言える。
(もっとも、作中で大人の能力者が登場したことはなく、テレスティーナが能力体結晶の被験者という記述のみあるだけで、彼女が現状レベル0と言及されたシーンは一度もない。そもそも能力開発の仕組みが思春期の少年少女に薬物投与などをして行うものであり、大人は能力を使えないという定説が広く浸透していることから、この可能性はかなり低そうではある。)
イラストはR-18ばかりである。どういう内容かはお察しください。