多治見市

たじみし

岐阜県南部、東濃地域にある市。

概要

岐阜県の南部、東濃地域にある市。人口は約10万であり、県内で4番目。

中央自動車道やJR 中央本線など内陸交通の大動脈が走っている。名古屋市にも近いため、衛星都市として宅地開発が行われた。

市のマスコットキャラはうながっぱ

橙色をした河童と鰻のキメラ

隣の土岐市と共に美濃焼の産地として知られる。

最近では日本有数の猛暑の地としてその名を知られている。

盆地という熱を貯めやすい地形に住宅が密集する市街地がフェーン現象の直撃を食らうことにより、夏は異常なまでに暑くなる。

2007年8月16日には最高気温40.9度を観測（同日に同気温を観測した埼玉県熊谷市と並ぶ）、74年ぶりに国内最高気温記録を更新してしまった。

それから10年経った2017年7月19日、梅雨明けを受け最高気温35.3度を観測した日に公共放送の取材を受けた当地の女子学生の言葉（の要約）がネットに衝撃を与えた。

「もっと暑い日ある　これでへばっていては多治見では生きていけない」

なお全く別の日に滋賀県東近江市の男子学生が取材を受けたときのコメントがある意味アンサーである。

「人間　限界がある」

あまりにクソ暑いため、駅前のバスのりばにはドライミストによる開放型空調が設置されている。

多治見駅前では気温40度を超えるとうながっぱの着ぐるみが

団扇を無料で配るという中の人には拷問のようなキャンペーンがかつて行われていた。

流石にアレだと思われたのか同キャンペーンは現在は行われていない。

逆に冬は内陸の盆地という土地柄相当以上に寒くなる（1月・2月の最低気温記録が氷点下9.3度）。

美濃焼は古く鎌倉時代からの歴史を持つが、近年の生活習慣の変化や長年の陶土採掘※1による枯渇の懸念など、先行きに不安材料を抱えている。

駅近辺の再開発も進みマンションが多数建つようになったが※2一方で住民の都心回帰の動きがあり、人口は総体としては微減方向である。

…その解決方法（の一つ）が。

現在は地元民間の事業であるが言い出しっぺは多治見市役所らしい。

※1：なにせ県境挟んだ隣町、愛知県瀬戸市とおなじ鉱脈を両側から掘ってるので減るのは速い。なかには「グランドキャニオン」と通称されるほど深い100m超の深さの穴になった採掘場もある。
※2：元々酷暑の原因の一つの住宅地もバブル期に東京なら億超えの土地付き物件が3,000万円台で買えるとかで転勤族に人気となり、駅から少し離れたところに開発が進んだもの。現在にょきにょき建ち続ける10～20階建ての新築マンションはいずれも駅近ばかりであるが、名古屋都心でも同程度の価格で売り出される物件があるため、売り主側の競争が激しい。