路線データ
路線名 | 太多線 |
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路線区間 | 多治見〜美濃太田 |
路線記号 | CI |
ラインカラー | 黄土色 |
路線距離 | 17.8km |
軌間 | 1,067mm |
駅数 | 8駅 |
最高速度 | 85km/h |
非電化区間 | 全線 |
単線区間 | 全線 |
閉塞方式 | 単線自動閉塞式 |
保安装置 | ATS-PT |
運転指令所 | 東海総合指令所 |
ICカード乗車券エリア | TOICAエリア |
第一種鉄道事業者 | 東海旅客鉄道(JR東海) |
多治見駅(岐阜県多治見市)と美濃太田駅(美濃加茂市)を結ぶ東海旅客鉄道(JR東海)の鉄道路線で、地方交通線。
起点の多治見駅で中央本線(中央西線)、終点の美濃太田駅で高山本線と接続しており、両線の短絡線としての役割を果たしている。
また対名古屋市・岐阜市輸送は可児駅で接続している名鉄広見線(新可児駅)及びその先の犬山線・各務原線と競合関係にある。
全線が交通系ICカード乗車券「TOICA」の利用エリアに指定されている。
沿線概要
沿線に高山本線及び太多線の気動車が所属する車両基地美濃太田車両区がある。
線路配線としては美濃太田駅に直結しているが太多線に並走する形で出入庫線があり、地理的な最寄り駅は当線の美濃川合駅である。
2011年(平成23年)8月11日に文庫本第一巻が発売され、2014年(平成26年)1月にアニメ化された白鳥士郎原作のライトノベル『のうりん』の舞台のモデルとなった「岐阜県立加茂農林高等学校」が沿線にある。最寄駅は美濃川合駅または高山本線古井駅。
美濃川合駅のすぐそばにある木曽川橋梁の近くに関西電力の今渡ダムがある。
木曽川に作られた発電用のダムで、川の両岸にある今渡発電所及び美濃川合発電所に水を送っている他、木曽川流域にある全ての水力発電所の逆調整池の役割を果たしている。
沿革
開業〜国有化まで
- 1918年(大正7年)12月28日:東濃鉄道の軽便鉄道として新多治見駅(現・多治見駅)〜広見駅(現・可児駅)間開通。新多治見駅、小泉停留場(現・小泉駅)、姫停留場(初代・廃止)、広見駅開業。
- 1919年(大正8年)5月13日:大藪口停留場(現・2代目姫駅)開業。
- 1919年9月13日:小泉停留場が駅に昇格。
- 1920年(大正9年)2月15日:根本停留場(後の初代根本駅・廃止)開業。
- 1920年8月21日:現在の名鉄広見線に相当する広見駅〜御嵩駅(現・御嵩口駅)間開通。
- 1921年(大正10年)12月11日:大藪口停留場が駅に昇格。
- 1926年(大正15年)9月23日:東濃鉄道が広見駅〜御嵩駅間を東美鉄道に譲渡。
- 1926年9月25日:新多治見駅〜広見駅間国有化。新多治見駅を多治見駅に統合。姫停留場を駅に昇格。
国有化後〜国鉄分割民営化まで
- 1928年(昭和3年)5月31日:野中仮信号場(廃止)、田白仮信号場(廃止)新設。
- 1928年10月1日:広見駅〜美濃太田駅間延伸に伴い全線開通。ナローゲージ区間を狭軌に改軌及び新線に切替。大藪口駅を移転し姫駅(2代)として開業。根本駅(初代)、姫駅(初代)、野中仮信号場、田白仮信号場廃止。
- 1952年(昭和27年)12月26日:根本駅(2代)、下切駅、美濃川合駅開業。
- 1969年(昭和44年)10月1日:無煙化。
- 1982年(昭和57年)4月1日:広見駅を可児駅に改称。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化によりJR東海が第一種鉄道事業者として継承。貨物営業廃止。
国鉄民営化以降
- 1989年(平成元年)2月20日:ワンマン運転開始。
- 1990年(平成2年)3月10日:「ホームライナー太多」運転開始。中央西線及び高山本線との直通運転開始。
- 2010年(平成22年)3月13日:全線が「TOICA」エリアとなる。
- 2012年(平成24年)3月17日:「ホームライナー太多」廃止に伴い中央西線との直通運転終了。
- 2018年(平成30年)3月:駅ナンバリング導入。
運行形態
上述の中央西線名古屋駅発着の「ホームライナー太多」廃止後は普通列車のみの運行である。
なお民営化直後は高山本線の特急「ひだ」が異常時に太多線経由で迂回運転を行うことがあった。
日中は毎時1〜2本、通勤・通学時間帯は2〜3本運行されている。
途中駅発着の区間列車は存在せず全列車が全区間を走破し、半数は高山本線岐阜駅まで直通する。
駅一覧
駅番号 | 駅一覧 | 乗換路線 |
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CI07 | 多治見 | 中央西線(CF12) |
CI06 | 小泉 | |
CI05 | 根本 | |
CI04 | 姫 | |
CI03 | 下切 | |
CI02 | 可児 | 名鉄広見線(新可児・HM06) |
CI01 | 美濃川合 | |
CI00 | 美濃太田 | |
↓高山本線岐阜まで直通運転 |
使用車両
現在の使用車両
美濃太田車両区所属の一般形気動車。
名古屋車両区所属の事業用気動車。
キヤ95系は検測車、キヤ97系はレール輸送車。
過去の使用車両
国鉄民営化後の車両のみ記載。
名古屋車両区所属の特急形気動車。
「ホームライナー太多」で定期運用された他に特急「ひだ」の迂回運転時に入線した。
美濃太田車両区所属の急行形(キハ58系)・一般形(キハ40系・キハ11形)気動車。
いずれも普通列車として運用された。
余談
太多線内には「小泉駅」が存在し、同じJR東海管内には「東上駅」が飯田線に存在する。つまりこの2駅を発着する乗車券を発券すると字は違えど・・・?