概要
CV:富沢美智恵
アクション幼稚園(アニメではふたば幼稚園)のばら組の担任。スタイルがよく美人だが、見栄っ張りでブランドオタクな浪費家(食事に困る姿がよく描かれる)であり、ナルシスト気味な性格の残念さが隠しきれていないため、彼氏がなかなかできずにいる自称「六本木住民」。『梅』という泥臭い名前がコンプレックスであるため、本名で呼ばれることを嫌っており、「梅干し」も嫌い。実家は農家なためなのか、彼女も農作業が得意だったりする。3姉妹の末子で、それぞれ松(中学校教師)・竹(小学校教師)という名前の姉がいる。
個性豊かで増え続けるばら組園児を従える凄腕でもある。よしなが(現在は石坂)先生とはケンカすることもあるが特別仲が悪いわけではない。実は存外なお人好しで涙もろい一面もあり、よしなが先生が思い悩んでいた際にはぶん殴って活を入れていた(その後、思いっ切りつねり返された)。
よしなが先生が急病で入院した際には「早く元気になってよね、喧嘩相手がいないと寂しいからさ…」と本音を漏らしていた。
初期の頃はひまわり組の園児(特にしんのすけ)を見下す態度も見られたが、割りと早いタイミングでこういった面は鳴りを潜め、人の良さや他の先生共々しんのすけに振り回される面が強調されるようになった。
一番の理解者は接骨院で出会った恋人の行田徳郎であるが(彼と出会うまでは「彼氏イナイ歴24年」としばしば紹介されていた)、原作では婚約に至ったもののアフリカで発生した爆弾テロで帰らぬ人となり、自分も後を追おうと自暴自棄になったこともあったが、徳郎が残した手紙を見て生きる気力を取り戻して復帰した。アニメでは徳郎がチリに赴任中のままで登場しておらず(なお、設定では徳郎は2022年現在もまつざか先生との仲は継続している模様)、2022年現在も徳郎のようなイケメン男性に色目を使ったり婚活に精を出したりしているが、大抵上手くいっていない。
アニメでは初期の頃から登場するたびに専用BGMが流れる。また、彼女を主役にしたアニメオリジナル回も多数放映されている。オリジナル回には野原ひろしの部下の川口と良い雰囲気になった物も有るが、自身の見栄っ張りが原因で破局している。
服装はとにかく露出度の高いものを好み、服はボディコン・水着はハイレグとセクシー思考である。園児の前でもそれは変わらず、マイクロミニ丈のボディコンを着て遠足に行くほどである(時代を感じさせる)。男性の目を惹きたいというのも理由の1つのようだが、全く実らない。
何だかんだで幼稚園での仕事には意外とやり甲斐を感じているらしく、給料が良いエレガンス幼稚園に1度スカウトされたこともあったが、スカウトマンが幼稚園をバカにする言動を取ったことが気に入らず断り、相手の頭に水をかけてコップを頭にグリグリと擦り付けた挙句「わたしの前にそのツラを2度と見せるんじゃないわよ」と一蹴していた。その光景には一部始終を見ていたしんのすけ・ネネ・組長(園長先生のこと)・その場にいた周りの人間が絶賛するほどの格好良さである。
また、いざという時には身を呈して園児を守るなど男気溢れる一面もある。ただし物語初期にはひまわり組をバカにする言動を取ったり、周囲に対する嫌みなど本当の意味で「嫌な女子」であった。連載が伸びるにつれて性格が大きく変わったあるいは成長したとも言える人物でもあるが、アニメでは時々思い出したかのようにひまわり組とよしなが先生に対抗意識を燃やしているエピソードも有る。
派生漫画『しんちゃんズ・エンジェル』では高級ブランド品を付ければ付けるほど強くなる「武乱道」の使い手として登場。酒に酔うと下らないダジャレを連発する。
余談
担当声優の富沢美智恵は『美少女戦士セーラームーン』のセーラーマーズを演じており、作中でもセーラームーンのパロディネタが出たことも有ってか下の関連イラストにも有るようにセーラーマーズの格好をしたイラストも見られる。
普段は隠しているが、実家が農家なこともあって園児たちの芋掘り体験では芋を掘りたい衝動に駆られてウズウズし、「六本木生まれの六本木育ち」という設定を忘れて田舎の方言丸出しで園児たちに農業の何たるかを熱弁した。
農家育ちという経歴と知識は時に役立つこともある。幼稚園の餅つき行事の際、業者の発注ミスによりもち米ではなく普通の米が届いてしまい、餅が作れない状況に陥った時は、まつざか先生が機転を利かせて五平餅を作り、園児たちを大いに喜ばせた。
【ぬか漬けデビューだゾ】ではぬか漬けの話で盛り上がるしんのすけとよしなが先生に思わず横槍を入れ、祖母の代からぬか漬けを云十年に渡り受け継いできたことと、それが所以で「ぬか漬けの梅ちゃん」と呼ばれていたことを暴露してしまう。
カラオケでは中島みゆきの曲を好んで歌う模様。【先生たちの合コンだゾ】では「地上の星」を唄い、映画「電撃!ブタのヒヅメ大作戦」では屋形船の中で「ひとり上手」を滝のような涙を流しながら熱唱。組長やよしなが先生、園児たちを怯えさせた。
「美人だけど性格が悪い」と度々イジられるが、その美貌とスタイルは本物であり、よしなが先生と同じ水着を着た際は「よしなが先生はビーチのお散歩、まつざか先生はビーチの大冒険」とまで例えられる差を見せつけた。また、意外と男の方から惚れられることも多く、男子高校生に一目惚れされたり(本人も満更でもない様子だったが、自分に夢中になるあまり受験勉強が疎かになっていたり、幼馴染の少女がいた事に気づき園長としんのすけにヤクザの親子を演じてもらい振った)、上記の幼稚園のスカウトマンからも「美人先生」と呼ばれたり、また記憶喪失になったしんのすけが一目惚れして本気で交際を申し込んだこともある。
「雲黒斎の野望」で発生したパラレルワールドではなんと保育士でなく芸能人になっており、テレビでは自身を囲むマスコミに自身の名前を呼ばれると「うめって呼ばないで」とサングラスを外してカメラを睨んでいた。
ちなみに梅はバラと同じバラ科の植物であるが、ばら組の担任になったのは偶然だろうか?