我はSEAL-シール-
神の調整により生まれた我が 不死を封印する
概要
戸塚慶文の漫画『アンデッドアンラック』で、世界の理(ルール)「封印」を司るUMA。
アンディがUMAを次々と殺し始めたことにより、神が調整者(レギュレーター)として追加した。
姿形
簡単に言えば全身を包帯のようなものでぐるぐる巻きにした人型をしたUMA。
背中から帯状の札が6本伸び、肩周りと股関節あたりを包むように札が1枚ずつ周りを覆っている。胸元には太陽のような紋章(マーク)がある。
頭髪にあたる部位も包帯のようなもので形成され、右顔面を隠すように前面へ垂れた短髪(おかっぱ)の髪型?をしている。よく見ると右瞳へ包帯のような部位が眼帯を巻くようにもなっている。露になってる左瞳は渦巻いている。因みにギザ歯。
現在確認できている姿のフェーズは不明だが、後述の能力の縛りの緩さからおそらくこれがフェーズ2と思われる。
UMA像
神に忠実で人間を見下している。
自らを「神の調整により生まれた」とし、「不死を封印しろ」という神の勅命を忠実に遂行しようとする調整者(レギュレーター)。
人間を見下してるため「人の仕組み(ルール)などわかりたくもない」と言い放ちアンディの核(コア)ごと全身を包んで封印しようとしていた。
だが戦闘中に脳の損傷でアンディが動けなくなった際には、愉快そうに「いい機会だ」と人間の核(コア)を相手の肉を削ぎ落しながら探したり、否定者の能力など欲しくはないと言いつつも「神の役に立つ」としてリップの不治(アンリペア)を手に入れようとするなど、残虐性と柔軟な思考を持つ。(もっとも前者はアンディへの挑発のためだけだったかもしれないが)
だが根本は人間を舐め腐っており、否定者を「ルールを生み出す事もできない 否定するしか脳のないお前ら」と言い放っている。
能力
これだけの理が集まって 否定者一人縛れんとは
私が創られるわけだ・・・
貴様らでは当てにならん
我が使おう
生物(?)を「封印」することができる。
シール曰く「UMAの王となるべき理(ルール)」
封印はUMAにも有効であり、背中から伸びている札にコアを取り込ませることで封印する。
これは人間に対しても同じようだが、現状は全身を包むことでのみ封印している。(心臓はコアではないらしい)
UMAや否定者を封印するとその名前(否定者の場合否定能力の名前)が記された短い札が肩周りの札や背中に貼り付けられ、これを破ることで封印が解ける。
封印されるとシールの内部の空間で壁に拘束され、シールの意思で中央の丸いもの(おそらくシールの魂)に押し付けられることになる。(熱そう)
これにより封印したUMAや否定者の能力をシール自身が使うことが可能。
作中で使用した能力は以下の通り。
UMA クラウド
下半身を雷雲に変えて高速で飛行する。
UMA ジュエル
全身をダイヤの装甲で覆い防御する。
アンディの剣術ではダメージが通らない程の硬さを持つ。
UMA スプラッシュ
液体限定だが、あらゆる攻撃を弾く。
アンディの死閃を弾いた。
UMA ボム
触れた相手を爆弾にして爆発させる。
シールを絞め殺そうとしたアンディの全身を爆破させた。
UNHEALTHY -不健康-
くしゃみをする。
不健康の否定者が魂を体から抜け出させ、シールの魂に触れることで強制的に発動させた。(魂でシールの魂に触れても熱くはなくあったかいらしい)
シールの魂からはシール自身の防衛本能が本人(本UMA)の形で出てくることがあり、内部で勝手なことをする者に攻撃する。
アンディ達が魂だけシールの外に出た際、即座に対応し肉体では触れられないアンディの魂を押さえつけるなど、魂の知覚を即座に身につけるといった高い知性と順応性を有している。
また、アンディのように痛覚はノイズと割り切ってるのか、頭部へ絞め技をかけられた際にゴギギと首を反転させる荒業をみせた。状況に応じた判断とはいえ、生体の理(ルール)を否定するような手段も厭わない(いたそう)。
背中から伸びた札で斬撃による攻撃も可能であり、作中では木を切りながら封印、相手の頭上で「解放(リリース)」して木を降らせた。(生物以外の封印が可能かどうかは不明だが、植物が生きている=ひとつの生物と解釈すれば生物以外の封印が不可能でも辻褄が合う)
余談
日本人が「シール」という言葉で先ず連想するのは、ペタッと貼れる裏面が糊づけされた絵を思い浮かぶ方が多いだろう。
だが、英語で「SEAL(シール)」とは「封印」を意味する単語である。
因みに英語圏で裏面が粘着質の素材になった絵は「Sticker(ステッカー)」とも表現される。
関連項目
ルイン・・・もう1人の調整者(レギュレーター)
上陸兄妹・・・UMAシールと類似する能力があり、帯の部位で生物を封印や斬撃、戦況に応じて首を反転する荒業など、兄妹二人がみせた戦術の一部をシールは一体でこなしていた。