概要
チョコレート型怪人。
体内細胞から粘性を自在に変化できるメルティング・チョコレイトを生成し敵を拘束、圧死や窒息死を狙う。
バレンタインデーには強大な力を発揮するが、その後には戦力が大幅に割引されてしまう。
特殊能力はチョコ操作能力
(アニメ第6話の怪人プロフィール画面より)
第11話に登場。
チョコレート色の肌を持つ、豊満な体付きの女性怪人(初期案では、ドロドロに溶けたチョコレートのような体を持つ怪物だった)。アニメでは動く度に液体音が鳴る。
プロフィールから分かるとおり、バレンタインデー限定の怪人で当日の能力は企画外なのだが、期間を過ぎてしまうと反動でザコ化してしまうという弱点が存在する。
ちなみに、セリフの吹き出しはハート型。
黒井津燈香が佐田巻健司(剣神ブレイダーの変身者)からバレンタインの話題を聞き、企画が通ったことで製作を開始。
当初は予算と保存の関係から、チョコに似せた特殊ベークライトを使用し、チョコ自体は1%未満という食品偽造業者みたいな事で妥協しようとした。しかし、バレンタインへの熱意と食材への妥協を許さなかった首領アカシックによって、バレンタインチョコ作りの傍ら、本物のチョコレートを使う事になった。ウルフ・ベートが丸刈物産という業者から格安で品質の良いチョコレートを入手できる事を見つけたことで、納期まで製作可能になった。
しかし、無事完成していざ出陣となった矢先に原料のチョコレートを納品していた丸刈物産から製品のチョコレートに金属片が混入していた事が発覚し、食料品関係で組織の信用に関わるため、参謀メギストス(何故か可愛らしいエプロン装備)から廃棄を宣告された。
当然体の作り直しを余儀なくされたが、期日であるバレンタインデーには到底間に合わない為、結局出陣前にお蔵入りになり、剣神ブレイダーとの闘いは不戦敗となってしまっている(ブレイダーには、リベンジ宣言と共に黒井津達が作ったバレンタインチョコが送られ、人生初のバレンタインチョコにブレイダーは歓喜した)。
なお、中枢部分は怪人開発部の冷凍庫の中に保管されている。
原作では今の所1話限りのキャラだったが、アニメ第7話にて再登場しており、アニメでは準レギュラーポジとなっている。
そして、原作29話にてメギストスが直接赴いて厳選されたチョコを使った新たな体を得て漸く再登場し、剣神ブレイダーのリベンジを目論んだ。
この時、力の源が「バレンタインでチョコを渡した際の愛」である事が判明し、フラワーバレンタインなどによってチョコを使われないと力を失ってしまう。
アニメではお酒を飲むと体がウイスキーボンボン化すると語っており、場酔いするとイエスマン化する。
ウルフと共にカノン・サンダーバードに抱きつき、豊満な感触で彼を困らせていた。
また、9話にて海水浴に赴いた時はウェットスーツを着用していた。体がチョコレートなので太陽光の熱気で溶けてしまうが、海に入ると冷えるので泳ぐことはできる。
余談
アガスティア怪人で唯一、『各国の伝承・神話の産物』モチーフではない怪人。
怪人プレゼンテーションにて、メギストスにもその事をツッコまれたが、バレンタイン商法を持ち上げられたことで採用された(他の幹部は「…怪人って商材なのか…?」と心の中でツッコんだが)。
アニメ第6話はバレンタインデーの時期に放送されるようになっていたのだが、第2話放送日にトンガのフンガトンガ・フンガハアパイ火山で発生した海底火山の大規模噴火に伴う津波警報に関する報道特別番組に差し替えられた為、放送が全体的に一週間遅れてしまい奇しくもメルティを襲った悲劇と被ってしまうという出来事に遭遇してしまっている。
期間限定怪人は本家特撮ヒーロー作品にも登場し、中には季節外れの行事をモチーフにした怪人も登場するが、それらは作風の関係で許されているだけで、季節外れネタは基本避けられる傾向(実行するにしても一回限り)であるのが大半である。