三冠王飛来、此処に参上!
cv:稲葉実
概要
隠球四郎の放ったダイヤモンド弾丸により操縦系を破壊され、修理の為に暫く前線から退く事になった逆転王の後継機。
タイムボカンシリーズではメインメカの交代は今までに何度かあったが、同一番組内での人型ロボの乗り換えイベントはタイムボカンシリーズは勿論、当時の他のロボットアニメでもほぼ無く、『戦闘メカザブングル』のウォーカー・ギャリアに次いで二番目の事例となった。※
理由としては前作のロボがバリエーション的に展開しにくかったこととプレイバリューに限界を感じていたこと、前々作以前のロボのバラエティさを復活させるためにもう一体ロボを追加する案が浮上したことによる。
※ウォーカー・ギャリアの方が約一ヶ月登場が早かったが、乗り換えイベントの先駆けになったという意味では同期にあたる。
トッキュウマンモスから上部分が分離(その部分はリリーフカーへと変形する)、残った四肢部分が体操のブリッジ状態から変形、豪速九自身が変身した新イッパツマンの操縦する弾丸ブースターが頭部及び背部バックパックとして合体し、誕生する。
この際トッキュウマンモスの背側部に備えられていた二基の銃座部には左舷部分がハル坊、右舷部分に放夢ランが乗り込み、胸部へ合体する。
イッパツマン一人で操縦していた逆転王と異なり、三位一体となり闘うスタイルとなったが、これにはクリーン悪トリオのレスラーメカ、第32以降登場したスポーツメカ等敵メカがより強力になっていく中で彼女らを守る最善策として考案された事による。
製作はタイムリース社の地下にあるホームベーサー内で製造された。
基本的にイッパツマンが操縦するが非常時には自律行動も可能。ただし行動範囲は限られる。
逆転王との共闘も期待していた視聴者もいたが、最終回でもそれは実現しなかった(その代わりと言っていいのか、最終話ラストには修理されたトッキュウザウルスが予備機として待機していた)。
武装
- 胸部バルカン:マンモスの両脇の銃座が胸部に合体。コックピットがありここから操作して発射することが可能。左右にコックピットがあるがどちらか一方にパイロットがいれば動かすことができる。
- 三冠トマホーク:片刃斧。接近戦で使用するが、ブーメランのように投げつけることも。
- 三冠シールド:牙付きの盾で、防御のみならず牙を用いて攻撃に転じることもある。
- 三冠アームガン:スナイパーライフル型の光線銃。使用頻度が高く、なおかつ三冠王自身のAIによる精密射撃が可能なため、ラスボスであるコン・コルドーの母船も一射だけで撃破している。
- 三冠円月ブースター:背部のウイングを射出し、対象物を切り裂く大技。
無敵の強さと勝ち方
三冠王は確かに無敵の強さを誇るのだが、一方で浮上して逃げる水泳メカの尻を三冠アームガンで撃ち抜いて倒す(ビームは頭まで突き抜けた)、突進する剣道メカの足元にリリーフカーをぶつけて転ばせるなどせこい勝ち、えげつない勝ち方もあるのが特徴である。
まあ、スポーツメカは能力を発揮されれば苦戦は必至の強敵であるだけに、わずかな隙も見逃さずに狙い、あるいは隙を作るのは戦術として全く正しいことではあるのだが、たまにクリーン悪トリオを応援したくなるような戦法があるのもまた確かである。
まぁ、それを言ったらシリーズ前作の大巨神なんか三冠王よりも結構エグいことやってたりするんだが。
しかし、コスイネンが逆転王に対して非常に有効だった瞬間硬化弾を使わなかったのは謎。まぁ、ダイヤモンド弾丸を持ち出してイッパツマンに防がれた球四郎と異なり、三悪は同じ手を二度は使わないのが美学でもある(二度使っても通用しないことが解っている)のだろう。
テーマソング
「嗚呼!三冠王」歌:山本正之
主に三冠王の変形シークエンス時に使用。
逆転王のテーマソングである「嗚呼!逆転王」のボーカル入りが一度しか使われなかったのに対し、こちらはボーカル入りが頻繁に流れた為に多くの視聴者の印象にも残ったが正式なレコーディングは行われておらず単体でのCD化はされていない(一応CD化はされているが、CE(効果音)入りでの収録となっている)。
歌詞自体は「嗚呼!逆転王」の「逆転王」の部分を「三冠王」に変更したのみなのでカラオケでは「嗚呼!逆転王」の替え歌で歌うことは可能である。