正しさで裁き合うようなこの世界で
ただしさでさばきあうようなこのせかいで
正しさで 裁き合うような この世界で
陰惨な 闇を隠し
(息づく Livedevil)
概要
仮面ライダーリバイスOP「liveDevil」の一節で、仮面ライダーリバイスに関連した作品に付けられるタグでもある。
一見すると、法や秩序の元で生きている人間たちを悪魔の視点から見たような文になっているが、曲名が『悪魔が(心の中に)巣食っている』という意味になっている為、悪魔風に捻くれた見方をするならば、その“『正義的な行為』すらも実は悪魔の囁きによるものではないか?”、あるいは“『正義』の方が悪魔なんかよりもよっぽど恐ろしいのではないか?”という、『正義』を大義名分に他人を断罪した気になっている人間たちや綺麗事で陰惨な本性を覆い隠している人間たちへの盛大な皮肉になっているとも解釈できる。
昨今ではそのような行為が問題になっているが、何も今に始まった事ではない。人間が『悪』という概念を自覚し、恐れてきた時からずっと繰り返されてきた事なのだ。
要するに仮面ライダーリバイスは、勧善懲悪なストーリーの王道展開が進行される作品でもある。
そして、リバイス本編では“「正義」を見失い迷走してしまった者”、“「正しい情報」を謳い人々を滅ぼそうとした者”、“偏った考えによって極一部の気に入った存在以外を消し去ろうとした者”、極めつけは“親の愛情を間違って受け取ってしまい、固執した「正義」を以て暴走した者”が現れてしまうことになる……。
関連タグ
正義はあっても正解というものは無いのだ:同作の登場人物の父親が発した、これを示すような台詞。奇しくも、彼の息子は……。
御子柴朱美:第30話にて、赤石を憎むあまり自分の正義について熱く語っていた五十嵐大二を「あのね、正しいっていう言葉を簡単に使うほうが危ないから。」と諭した。この一節にも通じる一言である。
五十嵐大二:上記の通り諭されたものの、彼女の消滅をトリガーに焦りが転じて「自身の正義が絶対」と思うようになり37話以降から迷走、44話で和解するまで暴走気味になり味方との溝が深まっていた。視聴者からはこの状態の大二に当てはまるとの声も。まさに「人々の中の正義とは」について深く考えさせられる。
正義のためなら人間はどこまでも残酷になれるんだ:『仮面ライダーooo』にて、火野映司が発した「正義」に関する台詞の先駆けである。合わせて参照のこと。
デビルマン:悪魔を恐れるあまり、悪魔狩りを行なっていた人間たちの心が「悪魔」になっていく様を描いた作品。
モンスターより人間の方が、生々しくて怖い…:『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』にて雉野つよしの発した、人間の恐ろしさを体現する言葉。「モンスター」を「悪魔」に置き換えるとリバイス的に分かり易い。そして言った当人も該当するような狂気を視聴者に見せつけた。