ラブーンとは、尾田栄一郎の漫画『ONEPIECE』に登場するキャラクター(クジラ)である。
プロフィール
解説
「偉大なる航路(グランドライン)」の入口である「リヴァースマウンテン」の出口“双子岬”に棲んでいる「アイランドクジラ」という種の世界一大きくなるクジラ。
岬に住んでいる医師クロッカスが、50年以上も前に西の海(ウエストブルー)から来た“とある海賊団”から預けられていた。
しかしその海賊団が「偉大なる航路から逃げ出した」という情報をクロッカスから聞かされるも。それを信じず、彼らの帰還を50年以上たった今でも双子岬で待ち続けている。
山のような巨体を持ち、頭を水面出すだけでもリバースマウンテンの中腹ほどもある。この巨体ながら全身が水上に飛び出す程のジャンプもできる。
頭には無数の傷が存在するが、これは「赤い大地(レッドライン)」を壊して海賊団に会いに行こうと頭突きを繰り返しているためで、この無謀な行為が祟ってラブーンの体は各所がボロボロになってしまっている。よく雄叫びをあげているのも、海賊団に自分の存在を教えるためらしい。
西の海へ戻るには既に大き過ぎ、海賊団が帰ってこなければ独りぼっちのままのため、待つ意味すらないと認める事が耐えられないのだとクロッカスは推測している。
そのためクロッカスは、仕方なくラブーンの体内を改造しており、体を内部から治療しやすいように胃袋の中にリゾート地のような空間を設けている。
ただこれでもまだ若く小さい方で、新世界で魚人島を出発した麦わらの一味が遭遇したアイランドクジラの大群は、サウザンドサニー号が彼らの瞳孔ほどの大きさと同じ程度という、まさに“島ほどの巨体”を誇っていた。
来歴
初登場はアニメ62話(原作12巻)で、双子岬に出ようとした麦わらの一味を、(ルフィが激突を防ごうと大砲を撃ち込んだりぶつかった勢いで自身の特等席である船首が折れた事にキレて目を殴りつけた事に怒ったためか)ゴーイングメリー号ごと呑みこんでしまう。
しかし同じく呑みこまれたバロックワークスのMr.9とミス・ウェンズデーに、アジトであるウィスキーピークの食糧にしようと体内から攻撃されるが、クロッカスと麦わらの一味によって阻止され、助けられている。
助けられた後、頭突きをやめないことを見かねたルフィにケンカを売られ、もう一度ケンカをするために帰ってくることを半ば強引に約束させられる。
その熱意を理解し「待つ意味」を与えられたラブーンもこれに納得し、その後ルフィにキズの部分に「麦わら海賊団の海賊旗」をペイントされ、一味が岬に帰ってくるまでこれを頭突きにより消さないことを誓い、彼らを見送った。
そして……
原作442話(46巻)にて、遂にラブーンの縁者がその姿を見せる。
それが……
ルンバー海賊団・船長代理ブルックである。
ルンバー海賊団は群れからはぐれた幼いアイランドクジラを助け「ラブーン」という名を与え、大いに可愛がっていた。
この頃はまだ小舟程度の大きさで、ブルックの音楽が大好きで、海賊団の中でも彼に1番懐いていた(仲間達は彼のアフロがラブーンを連想させるからだと考えていた)。
そして偉大なる航路から旅立つ日、ラブーンにこの先の旅路は危険と判断して双子岬に預けていくことを決意。「必ず帰ってくる」とラブーンに誓って岬を後にした。
しかし船員の一部が未知の疫病にかかり航海不能になり一か八か凪の帯から偉大なる航路の脱出を試み消息不明に。残ったメンバーで航海を継続するも岬出航から2年程、ルンバー海賊団は「魔の三角地帯(フロリアン・トライングル)」で同業者との戦闘で全滅、ブルックも死後に黄泉の国から帰還して自身の肉体を探し復活するも、船の舵が効かない故に同じ海域での放浪を余儀なくされた上に、スリラーバークで影を奪われ日の下に出られない体になってしまっていたことで、47年もの立ち往生を強いられていた。
ここに麦わらの一味が訪れ、ブルックは一味と協力してスリラーバークから影を取り戻し、同時に魔の三角地帯からも抜け出す。ゲッコー・モリア一味との対決後にラブーンの健在を麦わらの一味から知らされる。
ラブーンの健在を知ったブルックは、改めてルフィからの一味加入を快諾。
ラブーンとの約束を果たすべく、偉大なる航路の制覇を目指すのだった。
一方のラブーンはそれを知る由もない……はずだったが、スリラーバーク攻略後の宴でブルックの伴奏に合わせて麦わらの一味とローリング海賊団が大合唱した「ビンクスの酒」を聞きつけたかのように、上機嫌で咆哮を上げていた。その後もラブーンは上機嫌でいる事が多くなった。
ちなみに47都道府県クルーズにて、「約束の岬」というキャラソンをフィーチャリングブルックで出している。
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デッドエンドの冒険:劇場作品第4弾。本作のエンディングにラブーンが登場。