CV:阪口大助
概要
組織「パッショーネ」のボス・ディアボロ直属の親衛隊の1人である。
不気味な風貌の太った男。カルネ(Carne)とは、イタリア語で『肉』を意味する。
サルディニア島に飛行機で向かおうとするジョルノ一行の前に現れ、スタンドを出して攻撃を仕掛けようとするも一言も発する事なくミスタに射殺された。
ボスの親衛隊でありながらまるで自ら殺されるために現れたような行動、あまりの呆気なさに違和感を覚えながらもジョルノたちは一路、サルディニアに向かうのだった…
夕ヒ イ本 に
□ 食 わ れ る 。
助 け て く れ 。
あの男は
カワイソーにゾウキンのように捨てられた
恨んで死んで行った。
恨みこそがヤツのエネルギー。
殺されることによって始めて作動する
エネルギーー。
死ぬ前あの男さえもみたこと
のなかったエネルギー。
死体だからもう殺すことはできない。
スタンド 『ノトーリアス・B・I・G(ビッグ)』
【破壊力-A スピード-∞ 射程距離-∞ 持続力-∞ 精密動作性-E 成長性-A】
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カルネが死ぬ事で発現するスタンド。ジョルノたちの前に現れたのもあえて殺されることでスタンドだけを自動追跡にするために行った行動だった。
殺された恨みをエネルギーにし、周囲の肉体や機械類を喰らい、際限なく巨大化する。
ペンで上記の文字を書いている事から、自我を持っている事が見て取れるが、知能は低いようで言葉は一切話さず、「GYYYAAAAAAHHHHHッ!」、「WOOOOGYYAAAAHHHッ!」等の不気味な鳴き声を上げる。
上述の通り本体は既に死んでいるので射程距離はなく、発現時間もほぼ永続的。遠隔自動操縦型スタンドに近い性質を持つ(スタンドが一人歩きをしている可能性も否定出来ない)。
何よりも特筆すべきことは本体が死んでいるためスタンドを消すことが不可能であること。加えて本体が存在し続ける限り何度でも出せるスタンドの特性と相まって倒すべき本体が存在しない…謂わば撃破する手段が一切存在しない。作中でも追い出すなどして逃げ切ることでしか免れることのできない、正真正銘の「無敵」と評されている。
また、周囲の中で「最も速く動く物」を優先して襲う習性がある。劇中では高度1万メートルを、時速800kmで飛ぶ飛行機にすら追い付いてきた。
ただし、あくまでも「動き」に反応しているだけなので目は見えていないも同然であり、動いているものが生物か機械か自然現象化の区別も出来ていない。
圧倒的なパワーでジョルノ、ナランチャ、ミスタに重傷を負わせ、一行を追い詰めるが、トリッシュが自身のスタンド『スパイス・ガール』に目覚めた事により形勢が逆転。最終的には海上に落とされ、永遠に波を襲い続けるだけの存在となったが、波よりも速く動く船も襲い続けた為、その周辺は後に魔の海域ティレニアの胃袋として伝わり漁師達から恐れられるようになったと言う……。
また、カルネは生前に人型のノトーリアス・B・I・Gを出していたが、直後に射殺された為に死後と同じ能力なのか、違う能力だったのかは不明。
名前をよく間違われる。「ノートリアス」ではないので要注意。
考察
カルネは自分のスタンドの能力(本体の死後に真価を発揮する)を知っていたのかは不明。仮に知っていたとしたら、わざと殺される為にジョルノ達の前に現れた事になる。それもボスの命令1つで。劇中ではセッコがスタンド名から能力まで口にしていたので、カルネ自身が知っていた可能性が高い。
原作でもアニメ版でも、ミスタに片足を撃たれてから初めてスタンドを発現させていた事から、生前のノトーリアス・B・I・Gはエボニーデビルのように、恨みを攻撃力に変える性質があり、その特性を最大限に生かすべく自分から殺されたのではないか、と言う説が今のところジョジョファンの主流な見解となっている(つまり真価を知っていた説)。
乙雅三が自身のスタンドを自覚していないにも拘らず「背中を見られたら終わり」と言う強迫観念を持っていたように、彼にも同様に「死後、自分のスタンドは凶暴化する」と言う確信があったとしても不思議ではない。
また、わざと殺された理由について、カルネの顔色の悪さから「カルネは麻薬中毒者であり、ボスに麻薬で意思をコントロールされていた」との説もある。しかし、もし麻薬でラリっていたのなら「何故、足を撃たれた時に苦悶の表情を浮かべたのか?」と言う矛盾が生じてしまう。
カルネが親衛隊でどのような待遇を受けていたのかは不明だが、或いは彼はヴァニラ・アイスに匹敵するような、ボスへの凄まじい忠誠心を持っていたのかもしれない(そう言えばメモ芸の点で一致しているが)。
実際105話の扉絵ではボスの親衛隊の中にスクアーロとティッツァーノと共にカルネの姿がある。
余談
劇中では一言も喋っていないが、テレビアニメ版の声は人気声優の阪口大助。
わざわざ瞬殺される為だけにキャスティングされた。
一応、彼のスタンドであるノトーリアス・B・I・Gも阪口氏が担当していた為、次話でノトーリアスが活躍したことも考えると無駄ではないのだが、ノトーリアスもあんま喋んない。