アブラナ科
あぶらなか
双子葉植物に属する生物学上の分類の一つ。「菜の花」型の花を咲かせるのが特徴。
概要
双子葉類アブラナ目に属する植物の分類群。菜の花に似た十字型の花(多くは黄色や白。ときどき紫などもある)を咲かせるのがほぼ共通する特徴。
葉や茎、根、花や蕾等を食用とする野菜や、種子を搾って油を取る目的で栽培されるものが多く属している。人間が香辛料として利用する辛子やわさび、大根おろしの辛みは昆虫や草食動物等の捕食者から身を守るための手段であった。
アブラナ科、とりわけカブ・アブラナ・キャベツ・カラシナなどのラパ属は交雑しやすいので多様な栽培種がある一方、自家採種が難しい。白菜が日本に江戸時代から伝わっていたのに野菜として日本に定着するのは20世紀に入ってからだったのは、すぐに他のラパ属植物と交雑してしまうためであった。