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GUND(水星の魔女)の編集履歴

2022-10-15 16:12:12 バージョン

GUND(水星の魔女)

がんど

「GUND(ガンド)」とは、アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に登場する医療技術。派生した軍用技術についても当記事で扱う。

概要

GUND(ガンド)とは、アド・ステラにおいて開発された、宇宙への適応を視野に入れた身体拡張技術を指す。アニメ前日譚『PROLOGUE』では「宇宙環境で生じる身体機能障害の補助を目的とした医療技術」と説明されている。


太陽系内で発見された鉱物由来の元素・パーメットが情報を伝達、共有する性質を利用しており、これを人体に流入させて、高精度の挙動を実現していると思われる。主な研究元はヴァナディース機関

人体のサイボーグ化と称しても差し支えのない技術であり、義肢義体、義眼、機械化された脊髄や心臓、骨、血管などが実用化されてきた様子が描写されている。


劇中ではヴァナディースのカルド・ナボ博士、ベネリットグループ御三家の一角、ペイル・テクノロジーズのCEOであるニューゲン、カル、ネボラ、ゴルネリの4人が頭部の一部をGUNDに置き換えている。


GUNDフォーマット

GUNDをモビルスーツの操縦系統として転用したシステムを指す。

元来、アド・ステラではモビルスーツの制御系に、パーメットリンクが使用されてきた背景があるのだが、地球系のモビルスーツ製造メーカーであるオックス・アース・コーポレーションがヴァナディース機関を買収、研究資金を供出する代わりに、GUNDをモビルスーツの操縦系統へと転用させる。

ここで生まれたのがGUNDフォーマットであり、これを搭載した機体をGUND-ARM(ガンドアーム)……通称「ガンダム」と称して量産を計画していた。


いわば機械の体をスーツのように着込む=「モビルスーツ」の語原に立ち返ったかのような思想は、GUND技術の可能性と相容れないものではなく、開発拠点となったフロント・フォールクヴァングではガンダム・ルブリスや量産試作モデルが建造される。


しかし18mサイズの非生物機構を人体とリンクさせ制御する試みは、機体側からもたらされるデータストームによって、搭乗者に甚大なダメージを与える事態を生み、この事実が報じられ世間に生命倫理にまつわる議論を巻き起こす。

GUNDフォーマット反対のデモ行進の中には「我が子の命を奪われた」と書かれたプラカードを掲げる遺族の姿もあり、オックス社はもちろん、モビルスーツ開発評議会も説明責任を問われる事態となる。

評議会は『GUNDフォーマットの健全性』を証明するようオックス社に命じ、フォールクヴァングのラボでも実証実験が急がれていた。一種の安全装置として「パーメットスコア」が導入されたのも、こうした危険性によるものと思われる。


『PROLOGUE』劇中では、ヴァナディース機関研究員のテストパイロット・エルノラとガンダム・ルブリスLF-03が「DEVICE AND PROGRAM SUPPRTING SELECTION FOR CONTROL TEST(制御テストのための選択を支援する装置およびプログラム)」を通じて“レイヤー33”での一進一退を繰り広げている。

その裏でオックス社の切り捨てを図る評議会は、期日前にGUND-ARMの研究開発を凍結することを発表。同日、モビルスーツ開発を監査するための監査組織カテドラルを設立する。更にはカテドラル統括代表に就任したデリングの独断により、GUND-ARM抹殺の任を受けた特殊部隊・ドミニコス隊がフォールクヴァングを襲撃。

ルブリスのコックピットで難を逃れていたエルノラの娘・エリクトは、カルドに促されたルブリスとの対話を通じて“レイヤー33”からのコールバックを得るとルブリスを起動。同乗するエルノラの戸惑いをよそに負荷もなくGUNDビットを操ってみせるなど、GUNDフォーマットを健全に運用した最初の事例となった。

フォールクヴァングの壊滅と、エルノラ母娘を乗せたルブリスの逃亡により、GUNDフォーマットとGUND-ARMは暫し表舞台から姿を消すこととなる。


性能と弱点

身体の延長として機体を制御するため、従来のモビルスーツとは一線を画した機動力、GUNDビットによる武装の遠隔操作を実現している一方、機体性能を引き出すためには安全装置として設けられた4段階のリミッター(パーメットスコア)を引き上げる必要があり、搭乗者への身体的な負担を前提としたシステムである点は解決できていない。

また、GUNDフォーマットリンクを妨害するノンキネティックポッドも既に実用化されており、機体の動作やGUNDビットは無力化されてしまう。


余談

名称の由来は古代スカンディナビア社会・ヴァイキング文化に伝わる、魔術の概念の「ガンド」だと思われる。

伝承の中では「ガンド」そのものの登場頻度は少なく、数少ない情報から「魔力」か「狼を主とした獣の姿をした使い魔」と推測されている。


関連項目

機動戦士ガンダム水星の魔女 GUND-ARM GUNDフォーマット

GUN道


阿頼耶識システム前作に登場したテクノロジー。こちらは暴走した兵器群を破壊する必要に迫られて考案・使用された。後の時代に劣化した違法流出モデルが氾濫し、被施術者が半死半生に陥る事態が頻繁するなど使用者を殺しかねないシステムと化しており、ガンダム廃絶を訴えたデリングの思想に相反している。


電脳戦機バーチャロン:テクノロジー関する類時点はほぼないが、こちらは『決して人が死なない戦争』を行うためのテクノロジーであり、デリングの思想に完全に相反している。

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