「待ってろチェンソーマン…!」
「核兵器を吐き出させてやる…!」
概要
チェンソーマン第二部(第98話)で登場した新たな悪魔。
正義の悪魔に殺された三鷹アサの前に突如現れ、強制的に契約を結ぶことでアサの身体を修復すると同時に融合した。
悪魔としての姿はヨタカのような姿をしており、目の焦点が合っていない。三鷹→ヨ(四)タカと何らかの連続性が感じられるモチーフとなっている。尚、マンガ風にデフォルメされたタッチで描かれているが、元のヨタカ自体が不気味なので相応に不気味な姿をしている。
態度は常に高圧的かつ能力を含めて傍若無人な性質を持つが、アサの脅しの通じない難儀な性格やお人好しぶりに辟易する事が多く、また下記の理由により力が弱体化しているためか精神的に脆いところがあったりと、意外と人間臭い部分もある。
契約後
アサと契約を結んだ後も顔に傷があるアサの姿の「脳が見ている幻」として彼女と生活を共にしている。
アサの遺体に取り憑き自らの肉体とした、いわゆる「魔人」に近い存在。
だが、人間社会に潜伏するためにあえてアサの意識(曰く「脳の半分」)を残しており、アサの思考を読み取れる、アサの身体を奪える、いざとなればアサの人格を消し完全に身体を奪えるといった主導権を握りつつも普段はアサに行動を任せている。
ただ、本体であるアサが酷く動揺している時は肉体を奪えない。
なお、「戦争の悪魔」が身体を奪っているときは顔に傷跡が現れ、アサの側は「脳が見ている幻」となる。
契約後は「アンタ」「オマエ」と呼び合っていたが、「ヨル」と呼ばせるようになる。
能力
自分のものだと認識した物体・生物を武器に変える能力。法的な所有権に関わらず、実効支配している物体ならば能力の対象となる。また、自分に好意を持つ人間も所有物と見做して武器に変えることができる。武器の強さは戦争の悪魔やその契約者が対象に抱く罪悪感に比例する。戦争の悪魔は罪悪感など抱かないので実質的に契約者の精神次第である。
「田中脊髄剣」
ボボボボボボボボボボボ
支配の悪魔が人間を残機にするのであれば、戦争の悪魔は人間を武器庫としているといえる。
悪魔はその名前が恐れられるほど強くなるという性質上、誰もが恐れる戦争は無敵の強さにも思える。しかしチェンソーマンとの戦いで体を喰われたことで以降戦争が起きなくなり、作中世界において核兵器、第二次世界大戦、ナチスといった、読者の我々が戦争を恐れる主な要素もチェンソーマンによって人々の認識から消え去ったことに加え、(作中世界では)悪魔の脅威の方がより身近なためか我々が思うほどの無敵さは失われ、魔人化?している点でも弱体化していると思われる。そもそも地獄で死んだ悪魔が現世に転生するという性質上「地獄で死ぬ程度」の強さであると言える。
それ故、チェンソーマンに喰われた「"核兵器"という自身を補填する概念」を奪還しようと目論んでいる模様。
関連イラスト
余談
小ネタ
小ネタとしてヨタカ(戦争の悪魔)の背景の窓には他作品の身体を乗っ取る鳥の名前が書かれている。
愛称
一部ファンからの愛称は『センソーマン』『センソウーマン』など。言うまでもなく『チェンソーマン』のパロディである。
第二部 第105話ではユウコはアサを『チェンソーウーマン』の愛称で呼称している。
以下、第一部終盤のネタバレ注意
第一部84話にてマキマが「なくなった方が幸せになれるもの」の中に「死」「戦争」「飢餓」を挙げている。
マキマこと「支配の悪魔」とそれらは、「黙示録の四騎士」の伝承に符合する。
また、マキマはチェンソーマンに食われた悪魔の一体として「核兵器」を挙げている。
しかし、チェンソーマンはその性質上、食べた名前の存在がこの世から消える。マキマ曰く「思い出せるのはわたしだけ」とのことだが...
半ば冗談交じりに「アサ、ヨル」(朝・夜)の次はヒル(昼)だろう、と『ヒルの悪魔』の再登板が囁かれている。