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神(ワンパンマン)の編集履歴

2022-12-01 10:58:09 バージョン

神(ワンパンマン)

そんざいするなにか

「神(ワンパンマン)」とは、ONE原作の漫画『ワンパンマン』に登場する超越的存在。

この記事では原作及び村田雄介版『ワンパンマン』の最新話までのネタバレを含む。










































「黙れ」「没収だ」




概要

原作、及び村田版『ワンパンマン』に登場する、地球に干渉する謎の存在。

正式な名称は不明ながら、その存在を認知する一部の者からは「神(カミ)」と呼ばれている。


自身が見込んだ人物に力を授ける能力を持ち、ホームレス帝を始めとして幾人もの人間・怪人を“代行者”に仕立て上げた。

その目的は明らかにされていないものの、“代行者”となった者達は総じて人類にとって極めて有害な存在に成り果てる。


ONE版

64撃目でホームレス帝の話の中で初登場。

人類の愚かさを悟り、下等な扱いを受ける屈辱から自死しようとしていたホームレス帝の前に現れ、強力なエネルギー弾を無尽蔵に放つ力を授ける。ホームレス帝はその力を“神通力”と表現した。


しかし80撃目ではゾンビマンに追い詰められたホームレス帝を見限り、「没収だ」の一言と共にホームレス帝から力も命も奪い尽くし屍へと変えてしまった。


村田版

148話で原作同様ホームレス帝の話の中で初登場する。

その後、154話で怪人王オロチが見つけた古代遺跡の壁画に巨大な人型の姿で描かれている描写がある。


村田版ではより本格的に物語に関与しており、183話でサイタマ閃光のフラッシュマナコが“キューブ”に触れた事で彼らと交信が可能となりテレパシーを送る。力を与えるに足る器かを見定めるべくキューブに触れて念じるよう指示するが、直後にブラストが現れキューブを回収。交信を絶たれた。


ホームレス帝から力と命を奪う流れは原作同様。その際には月の裏側から立ち上がるような演出がなされた。

その後、新たな“代行者”を確保すべく瀕死のタツマキにブラストの姿に見せかけて「助けに来たぞ」と接触するも、ブラストの忠告を覚えていたタツマキに本物ではないと見破られ失敗。舌打ちを漏らして消える。


次にはサイタマと激闘を繰り広げるガロウに目をつけ、戦いの余波で空間が歪んだ隙にブラスト達の次元封鎖を突破。敗北寸前のガロウにバングの姿で「弟子の危機に味方するのが師匠」と言いながら接触するが、「あの爺ィがそんな甘い事言うかよ」とまたしても偽物と見破られる。

しかし挑発的な性格からガロウは「手を払い除ける」という行為に出てしまい、僅かでも触れた事で彼に力を授け手先にする事に成功した。

力の完全な付与には至らなかったものの、ガロウをその時点のサイタマと互角に渡り合えるほどにまで戦闘力を高めさせ、彼の行動や理念も歪めコントロール下に置いた(ガロウはそれを自覚出来なかった)。


怪人に近づきながらも人命が関わる場面ではその救助・保護を最優先し、「ヒーロー狩り」の時も決して相手を殺さなかったガロウだが、「神」の支配によって人命の危機にも平然とし、あまつさえサイタマに本気を出させる為にジェノスを殺害するという本来の意味の怪人へと成り果てる。彼が“神通力”を用いて繰り出す技もどれも生物の生存そのものを脅かす有害で破壊的なものであり、「意図せずとも」多くの人を救っていた元の彼とは正反対の、「意図せずとも」人に死をもたらす「善悪どころではない害」に至らしめた。


しかし、力を授けたガロウを以てしてもサイタマを超える事は出来ず、逆にタレオの死んだ姿を目の当たりにしたガロウが戦意を喪失してしまう。自我を取り戻し、サイタマを時間逆行させる為の行動に出たガロウに対し、「神」は見切りをつけて「黙れ」と宣言。ホームレス帝と同様、ガロウの力と命を没収した。


時間逆行によって歴史が変わった世界線ではガロウやタレオを含め全員が生存し、後にヒーロー協会本部で一部のS級ヒーロー達が「カミ」に関する情報のすり合わせを行う。その中で「カミ」が2年前にムカデ長老と戦っていたブラストに直接干渉し、手先にしようとした過去が明かされた。はるか以前から認知されていたにも拘らずヒーロー達に周知が無かったのは、存在を知らない方が狙われにくいだろうという考えがあっての事だった。

ブラストによれば、「カミ」の干渉が急増しているらしく、「カミ」を呼び寄せる何らかの存在があるのではないかという予想をしている。


考察

「神」の正体は不明ながら、目的は地球にとって不利益となっている人類の絶滅であるという説がほぼ確実視されている。

また第1話で登場した怪人ワクチンマンはホームレス帝の“神通力”とそっくりな力を振るっており、災害レベル“竜”である事や地球の意志によって遣わされたといった台詞も含め、「神」から力を受けていたのではないかという推測も強く支持されている。

直接の描写は無いものの、サイタマとガロウの対決の直前に現れた大怪蟲ムカデ仙人も「神に仇なす忌むべき拳を滅すべく遣わされた」といった台詞を言っており、こちらもエビル海洋水ともども「神」から力を授かった怪人である可能性が高い。


なお「神がガロウに力を授ける」という展開になる209話は、当初は別の路線で話が進んでおり、ガロウがサイタマに敗北した後で、事情を聞く為に民家の残骸に連れ込まれちゃぶ台の前で正座させられるというシーンがあった。これが急遽大幅に軌道修正され上記の展開に変更となったが理由は不明。元々どちらも原作のワンパンマンには無い展開であり、「先の展開で行き詰まりになった」・「「神」がガロウを手先にするという展開を思いついたがこの流れでは繋げるのが難しかった」等、色々と推測がなされている。


関連タグ

ワンパンマン


ホームレス帝ガロウ:「神」の力を授けられた者達

怪人王オロチサイコス:「神」に語りかけられ融合した者同士

ワクチンマンムカデ仙人エビル海洋水:「神」の力を授かった可能性が在る者達

戦慄のタツマキ:「神」の力を授けられそうになった者

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