概要
『機動戦士ガンダムSEED』の世界における強化人間の通称。
地球連合軍がモビルスーツ戦でザフトのコーディネイターを圧倒すべく育成した。
人間の脳にマイクロ・インプラント(人工回路)を埋め込み、γ-グリフェプタンという麻薬のような薬物を投与する事で活性化させ、身体能力や反射神経を劇的に高めるというもの。
肉体も強化されており、およそ年齢にふさわしくないほど筋肉質な体形をしている。
作中のSEED理論に近似した能力強化が見られ、通常のナチュラルには扱えないような高性能MSを使いこなす戦闘力を見せる。
その一方で、投与するγ-グリフェプタンには高い依存性があるため、定期的に摂取しなければ強い禁断症状に襲われ、耐え難い苦しみに悶えることになる。ただし、仮に投与し続けたとしても脳や精神への汚染が蓄積され、やがては死に至る。この事から、連合ではブーステッドマンの汚染度をステージと称してクラス分けしている。
また、投与時には人格が凶暴化してしまうため、繊細な任務への使用が難しいリスクも持っている。
この処理を施された人間は、後発のエクステンデッドを含めて生体CPUと総称され、いわばモビルスーツのパーツとして扱われている。
彼ら自身も与えられた立場をよく理解していたようで、時折皮肉めいた発言をすることがあった。
続編にて、幼少期から専用の施設で訓練されていたことが明らかになる。
対象者
全員が経歴を抹消されており素性は一切不明で、名前も本名ではない。
また前述の通り生体CPUの扱いを受けているものの、レッキとした職業軍人でもあり、3人とも階級は少尉である(劇中、ポッド回収命令を受けたオルガが「サブナック少尉」と呼ばれたことで判明)。
その他
- 全員が制服を改造した上で着崩しており、風貌に特徴がある。オルガは襟を立てて袖を詰め、クロトは着丈を詰め、シャニはズボンにダメージジーンズを着用している。
- 個性的な性格や設定、ストーリー後半の強敵として主人公勢を幾度も苦しめる活躍、そして大人たちの身勝手に翻弄され、人間として生きることを許されなかった哀れな立場からか、単なる悪役に留まらない人気を誇り、未だにファンが多い。2021年に発売されたガンプラの新シリーズ「FULL MECHANICS」の第一弾がカラミティガンダム(オルガの乗機)だった点からも、潜在需要の強さが窺える。
- 一方で、(単なる偶然ではあるだろうが)出演後に担当声優が全員芸名を変更しているという妙な共通点もある。