概要
TVアニメ『ゲッターロボ號』
CV:小林優子
父の橘博士、兄の信一と共に日本国際航空宇宙技術公団ことNISER(ネイサー)に所属し、ゲッターロボ整備班のチーフを務めていた。ゲッターロボが3体合体マシンとなってからはゲッター翔を操る。口調は女性的だが一人称は「ボク」という一風変わったヒロインで、幼少時の写真から兄よりもやんちゃな性格だったことが窺える。
大食いでケーキが好き。
漫画『ゲッターロボサーガ』
メイン画像参照。
CV:浅川悠
橘博士の娘であり、ゲッター翔のパイロット。幼い頃から神隼人らとともにネイサーにいたためか男勝りな性格。居合の達人であり、走り去る號の靴紐をすれ違いざまに切ったり、倒れてくる鉄骨を切ってシュワルツを助け出したりとかなりの腕の持ち主。顔はTV版に似ているが髪は少し長い。
北極でプロフェッサー・ランドウに殺された兄を慕っていたが、後にランドウによってサイボーグとして復活していたことが発覚。アラスカ戦線にて悲劇の再会を果たすことになる。
アラスカ戦線を乗り越えた後はアメリカに残り、シュワルツコフと共にステルボンバーのパイロットとなる。北極での最終決戦では真ゲッターに取り込まれず、シュワルツと共にその場に残されることとなった(翔は「残してくれたのかもしれない」と語っている)。
その戦いから19年後を描いたアニメ版「ゲッターロボアーク」では連合軍の監査官として登場。(恋人となったシュワルツコフは連合軍の提督に昇進。)
また、アニメ版のゲッターロボアークでは髪色が茶の混じった黒髪になっている。
ゲッター線に選ばれなかった?
石川キャラでは珍しいことではないが翔は、サーガの中では唯一キャラの変化が大きいキャラだった。
初期こそは號と並んで日本刀を扱う他に生身でもメタルビーストに飛び移れるなど人外染みた身体能力を持ち合わせていたが、アラスカ戦線中盤辺りからそのあたりの設定は徐々に消されて行く。
比較するものとして
・初期に所持していた日本刀⇒途中から出さなくなり、最初からなかったような形になる
・初期は赤かった頭髪⇒途中でベタ塗になり、チーム離脱後は完全に黒髪。
・グルグル目⇒普通の目に変化
・口数が少なめ⇒普通に話すようになった
この通り、翔は初期こそはゲッターチームならではの狂気と人外染みた身体能力を持ち合わせていたがストーリーの進行と共に成り潜め、最終的に物語の主軸から退場すると言った形でチームから離脱し、完全に普通の人間となった(それでもパイロットとしての実力は変わらなかったが)。
ゲッターに取り込まれた剴、ゲッターと共に旅立った號を考えると翔は選ばれなかったとも言えるのかもしれない(実際、漫画版アークではその後の彼女の姿は描かれることなく、隼人と違って完全に物語から外されている)。
ただし、”ゲッターに選ばれる”ことはゲッターロボ・サーガにおいて絶対的なことでは無い。ゲッターに選ばれなかったとしても、それはあくまで進む道が違ったに過ぎない。劇中ではゲッター線の進化の様を「山火事で生き残った種が新たな生命を芽吹かせるような事象」と比喩されたが、ある意味で橘翔もまた焼け野原に残った種であった。
翔はゲッターに選ばれなかったが、彼女はそれを「残してくれたのかもしれない」と語った。ゲッター線が導く進化とは違うかも知れないが、彼女もまた進化の可能性として残されたのである。
OVA『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』
CV:浅川悠
アメリカ軍に所属経験のある紅一点のメンバーでトップガンだった模様。
ネオゲッター2、真ゲッター2を操縦する。こちらではロングヘア。
居合切りの達人で冷静沈着な性格をしているが短気で暴走しやすい。
剴と同様にどのようにしてネオゲッターを操縦することになったかの経緯は不明。
今作ではシュワルツポジションがキング兄妹になっている為、原作と違い恋仲になることはない。
小説版では最終決戦後にゲッターを降りており、剴と久々に再会して消息不明の號について語り合うところで物語が終わっている。彼女も號の消息は知らないが、何をしているのかについては想像がついているようだ。
『ロボットガールズZ』シリーズ
CV:平山笑美
ゲッターロボ翔の擬人化キャラ翔ちゃんとして登場するが、いじりようがないせいかアニメ+原作+OVA版の折衷案のような外見としてそのまんま続投。ハヤト(TV版のハヤトそっくりなゲッちゃんの執事)の元チーム號に参加するボインちゃん。実家は瀬戸内海有数の名士として名高い弁護士。一応、ハヤトの従妹である。
また、真ゲッターロボ 世界最後の日の1話にて竜馬逮捕後のゲッターの正規パイロットをしていたモブの一人として彼女のデザインを基にしたであろう金髪の女性が登場する。