概要
幽霊型の魔物を中心に構成された強奪集団「幽霊騎士団(ゴーストナイツ)」の団長。
各地の戦場を彷徨い、煙のように湧いて悪逆を繰り返しては消え、近年度々噂になっていた。
巨大なスモークのような外見をしている。
アバンとの戦いでは、フューレが用意してくれた巨大な黒い甲冑を身に纏った。
剣と盾を持って戦場の赴いており、右腕に鎖付きの鉄球が仕込まれている。
人物
実は戦場の怨念の集合体で、戦いへの妄執そのもの。
戦死した人間達から生まれたような描写が成されている。
亡霊のような自分達の身に強いコンプレックスを抱いており、魔族やドラゴンは勿論人間からも馬鹿にされることを嫌う。
またその出自故に、戦いを「無益・無意味」と言われることは自分の存在の全否定であるため彼にとっての逆鱗である。
本編での活躍
残されたハドラー魔王軍が足踏みしている間にアバンを始末し、一団の知名度を上げようと目論んでおり、アバンと一戦交えた部下フューレと合流。
復活直後のアバンから海波斬を喰らってその驚異を身を持って知ったフューレの忠告を受けるも、かつて自身達を制する事の出来た人間はいないとしてアバンの元に攻め入る。
アバンから「お前達のような野心に憑かれた悪霊等にこの命はやらん」と言われると魔族や竜だけでなく、人間の分際で悪霊を侮辱されたと激昂し、全軍突撃をかける。
しかしアバンの空裂斬で仲間の根源を断ち切れるのを目の当たりにして驚愕する。
更にフューレの最期の忠告もあって、なんとか即死は避けられたもののマトリフのメドローアを喰らって左腕を消失。
アバンから「これ以上の戦いは無意味だから撤退しろ」と言い渡されるも、戦い=自らの存在価値である彼はアバンに特攻。そのままアバンストラッシュで一刀両断された。
しかし即死を免れたドルディウスは、かろうじて生きていた仲間全員を吸収し、使える鎧の破片を集めて復活。その姿は自身の左腕と鉄球、さまようよろいの頭部と右上腕と下腹部と右脚、よろいのきしの上半身と左脚を一纏めにしたもの。
アバンから受けたダメージで死は避けられなくなったが、彼を道連れにすべく再び襲いかかった。
余談
- モチーフ
鎖つき鉄球や鎧のデザインなど、モチーフは漫画『DQI秘伝 竜王バリバリ隊』に登場した「暗黒の騎士」。
セルフオマージュとなっている。
戦場のドス黒い思念から生まれたこと、自分の出自にコンプレックスを抱いていること、単体では肉体を持たず何かに取り憑いて行動するのはミストバーンと共通。
アバンがミストバーンの正体とその仕組みをいち早く理解したのも、ドルディウスとの交戦があったからかもしれない。