アビスロイヤルとは深淵に封印されていた謎の支配者たち。ジャシンを筆頭に強大な力を持つ者ばかりだ。
(《フォーク=フォック(DM22-SD1版)》のフレーバーテキストより)
概要
2022年9月10日発売の構築済みデッキDM22-SD1 「スタートWINデッキ 邪神・フロム・アビス」において新たに登場した種族。
2022年8月より漫画版が、2022年9月よりアニメ版が開始された『デュエル・マスターズ』新シリーズ『デュエル・マスターズWIN』において、「キリフダを手にした時、デュエマが闇に染まる──」のキャッチコピー通り「歴代『デュエル・マスターズ』作品初の闇文明主役カード」であることが強調され大きく取り上げられており、主人公斬札ウィン(イラスト手前側の青い髪の少年)の使用カードたる主役種族として扱われていく。
5文明以前の時代に超獣世界を支配していた伝説の古代種族で、《アビスベル=ジャシン帝》を絶対君主としている。
種族名はそのまま「深淵」を意味する「アビス」と、「王室の」「高貴な」といった意味の「ロイヤル」を合わせたものであろう。直訳すると「深淵の王室」となる。
一般的な命名ルールは「○○=◇◇」で、○には姿形のモチーフが、◇には○の韻を踏む名前が入る。ベリーレアの場合は冠詞に闇文明を連想させる言葉を当て字に改変したものが入る。
タマシード/クリーチャーの場合は「深淵の○○ ◇◇」。○にはそのクリーチャーをイメージさせる冠詞が、◇にはそのクリーチャーの名前が入る。
容姿は《ジャシン帝》の派生カードとタマシード/クリーチャーを除き、アンティーク調のインテリアがモチーフとなっている。
道具モチーフのアビスロイヤルたちは「かつての姿で実体化できなかったため、己の性質と似た道具を憑代として実体化している」と言う設定である。
最大の特徴として、この種族を持ったカードはレアリティに関係なく全てフルフレーム仕様であり、ステンドグラス調の背景と、上部に髑髏の紋章が描かれたアンティーク調の額縁を思わせる特殊フレームが使用されている。
背景ストーリー
アニメでは後述の『アビスラッシュ』の性質からか不死に近い存在であるように描かれており、ジャシン帝改め邪神くんの制裁を受けても暫くすると復活している。
また、デュエル外ではジョーカーズを彷彿とさせるコミカルな一面も見せることも多く、不死と言うよりはギャグ補正に見えなくもない。
背景ストーリーでは太古の昔に初代《ボルシャック》と光文明によって「深淵」と呼ばれる未知の世界に封印され、永い時が流れた現在は伝説上の存在として語られていた。
しかし、突如起きた地殻変動によってアビスロイヤルを封じ込めた「深淵」への入り口が開いてしまい、地上と繋がってしまったことで現代に復活する。
棲み処である「深淵」に近づくものは『アビスラッシュ』による人海戦術で容赦なく痛めつける一方で、その場から撤退しようとする者は追わないなど、まるで自分たちのテリトリーを守っているだけのような不可解な行動を取っており、その目的は謎に包まれている。
アビスロイヤルではないが、ジャシン帝が創造したアビスドラゴンと呼ばれるドラゴンもジャシン帝に従属している。
アビスロイヤルの特殊能力
アビスラッシュ
- このクリーチャーを自分の墓地から召喚してもよい。そうしたら、このターン、このクリーチャーはプレイヤーを攻撃でき、ターンの終わりに山札の下に置かれる。
この能力を持つクリーチャーは墓地から召喚する事が可能であり、この能力で墓地から召喚した際にはバトルゾーンに出たターンに相手プレイヤーを攻撃でき、そのターンの終わりに山札の下に置く遅延誘発の2種類の継続的効果を与える。
「バトルゾーンに出たターン、相手プレイヤーを攻撃できる」の部分は常在型能力に見えるが、墓地で『アビスラッシュ』を起動した時点で能力から効果が生成済のため、《∞龍ゲンムエンペラー》や《神聖龍エモーショナル・ハードコア》などの「(バトルゾーンにある)クリーチャーの能力を無視する」常在型能力が発動していても攻撃は可能である。
当然、墓地にいる間は能力が無視されないので墓地からの召喚も問題なく行える。
『アビスラッシュ』を使う上での主な注意点は大きく分けて三つ。
まず前提条件として、墓地にいないとアビスラッシュを使って召喚できない。この能力を持つクリーチャーを手札から召喚しても召喚酔いしてしまう。
次に攻撃できる対象はプレイヤーのみ。タップされているクリーチャーを殴り返しする事はできないが、「可能であれば攻撃先を固定させる」能力で攻撃先がクリーチャーになる事もない。(※ブロックすることは可能)
また、『スピードアタッカー』ではないため「『スピードアタッカー』を持つクリーチャー」を対象としたメタ能力を掻い潜れる。
最後に、この能力を使って召喚したらターンエンド時に山札の一番下に置かれる。
墓地に置かれないと再利用できないため、山札送りになる前に『無月の大罪』などの味方クリーチャーを発動コストにする能力などで墓地送りの対象に選んでやるとよい。
《憤怒の猛将ダイダロス》や《闇の破壊神ゼオス》などの、攻撃時や能力発動時に味方クリーチャーを犠牲にするデメリット持ちの低コスト高パワークリーチャーとの相性も良い。
尚、墓地利用デッキはその特性上山札を短時間で大量に消費するため、コントロールを誤ると山札切れで自滅しかねない状況に立たされてしまうことも少なくない。そのような状況下では、『アビスラッシュ』は攻撃手段を兼ねた山札の回復手段として使うことも可能。その時に合わせて使い分けると良いだろう。
背景ストーリーによれば「アビスロイヤルが大挙して襲い掛かってくる」様子を表しているようだ。
ピクシブ百科事典に記事が存在する「アビスロイヤル」一覧
上述の通り、2022年9月20日時点で登場しているカードはいずれも闇文明のみに属している
クリーチャー
タマシード/クリーチャー
余談
太古の時代に世界を支配していた存在らしいが、ファイブ・オリジン・ドラゴンとの関係性は不明。
また「闇文明の支配層種族」ということもあってかどことなく従来のダークロードを思わせるどこか古めかしく高貴な装いだが、彼らとの関連性も不明。太古の支配種族だったとされるアビスロイヤルに対し、ダークロードにも死してなお頭蓋骨のみですら闇文明の象徴として扱われるほどの太古の絶大な支配者がいたが……?
さらに余談だがほとんどのアビスロイヤルのシークレットカードは世界的絵画調のカードである。(ちなみにジャシン帝はモナ・リザに扮している……うん、似合わない。)
関連タグ
クリーチャー(デュエル・マスターズ) デュエル・マスターズの種族一覧
サムライ,ハンター,エイリアン,アウトレイジ,ドラグナー,革命軍,ジョーカーズ,レクスターズ:デュエル・マスターズの歴代主役種族
サバイバー:地殻変動によって超獣世界の地下深くから地上に現れた種族。
旧支配者:「邪神」「太古の世界に君臨した種族」「戦いに敗れて封印された」など、アビスロイヤルの設定にはこれを連想させるものが多く、おそらく元ネタだと思われる。
美女と野獣:「暴君とアンティーク家具の姿になってしまった家臣たち」という点ではこちらも連想させる。