その咆哮と共に力の波動が他のサバイバーへと伝わっていく。
概要
『漂流大陸の末裔』にて登場した種族。
イラストは進化クリーチャーの進化玉の様な球体が体のどこかに埋まっているのが特徴で、玉にはバイオハザードのマークが浮かんでいる。
最大の特徴はサバイバー能力による効果の共有。
サバイバー種族を持つクリーチャーは、他のサバイバーが有するサバイバーマークの付いた効果を得る事が可能であり、一部の能力だけではあるが有用な効果持ちを増やせる。
その為効果の無いバニラであっても、複数のサバイバー効果を搭載した強力なクリーチャーに仕上がる。
欠点はサバイバーは各文明に存在するが、並べる事が基本戦術な為デッキのバランスを考える必要がある点と、全体的なカードパワーは低めに設定されている点。
癖がありデュエマの黎明期に登場した後、背景ストーリーでも全滅した為、以降は音沙汰無しと不遇であったが、その独自性から根強い人気もあり、何と12年後に新規サバイバーが登場。
『マスターズ・クロニクル・デッキ サバイバー進化論 α to Ω』や『ブラックボックスパック』等で、現在のカードパワーや環境を考慮したカードが登場している。
命名ルールとして、基本は名前の最後にギリシャ文字が入っているが、当初はレアリティ毎に付けられる文字が決まっており、
- α:コモン
- β:アンコモン
- γ:レア
- δ:ベリーレア
となっていた。
サバイバーデッキからは、デッキ内での役割毎に文字が割り振られる傾向にあり、
- α:コスト2、βの能力を即時発動させるための低コスト&サバイバー能力なし
- β:コスト3、攻撃時効果で序盤のアドバンテージを稼ぐ
- γ:出た時に発動する効果で相手クリーチャーを妨害。W・ブレイカー持ち
- δ:展開したサバイバーを一斉強化するフィニッシャー
となっている。
背景ストーリー
遥か太古の時代にクリーチャーの世界の一部が隔絶。
通称漂流大陸と呼ばれる過酷な環境に取り残されたクリーチャー達は、生存の為漂流大陸の環境に適応する存在へと変化し、「生存の証」とも言える球体を宿したクリーチャー、「サバイバー」となる。
そんなサバイバー達は元の世界の文明を襲撃、五大文明共通の脅威として猛威を奮うも、進化したサバイバーも含めて敗北し全滅した………と長年思われていたが、実は各地で休眠状態になっていた事が後に判明。
因みにサバイバーには人型種族は基本的に存在しない。
現在までに登場している人型のサバイバーは、皆特殊な理由がある。
下記のエピソード世界や王来篇で暴れた為、存在自体が厄災の様な扱いとなっている。
そして水文明のサイバーロードの一人、アマリンが好奇心から水文明の禁断プログラムを起動した際、よりにもよってクリーチャーの進化を促進させる『O.V.E.R.Evo.』で休眠中のサバイバー達が更に進化して復活。
今回の進化で他種族を取り込み同族とする力が強くなっており、元凶となったアマリンも「電磁星樹アマリンα」に変貌。
休眠自体はサバイバー達にとって安寧そのものだった為、無理矢理叩き起こされたサバイバー達は怒り狂っており、その怒りが現代のクリーチャー達に向けられる事となった。
アウトレイジとオラクルによる連合軍が立ち上がるも、アウトレイジにもサバイバーに侵食されたクリーチャーが出現する等して苦戦。
おまけにGRの力すら進化の過程で得ており、不完全とは言えそのままでは世界がサバイバーで埋め尽くされる危険があった。
最終的に数百万年という途方もない年月を経て、GRの力もアウトレイジ犬とアウトレイジ猫が超GRゾーンを埋め尽くした事で無力化され、戦争は終結した。
しかしこの戦争を止める為、数多の世界の観測を行っている上位存在の『サファイア・ミスティ』は、「13番目の計画」によって水文明の12のプログラムを停止したのだが、12のプログラムは超獣世界の根幹に根付いたプログラムであった為、その後の世界に様々な影響が現れ始めたらしく、特にサバイバー達の故郷である漂流大陸が復活する事態に。
更に三度目のサバイバー復活。
同時に漂流大陸のビジュアルも判明。
下から見ると鬼面の様な顔があり、鬼面を器に大陸を乗せた様な浮遊する大陸。
またカツドンのセリフから、アウトレイジに属していたエグザイル・クリーチャー達の故郷も漂流大陸だと判明する。
エグザイル・クリーチャー達は超獣世界を来訪する前の記憶が無かったが、漂流大陸の復活に伴い、かつてサバイバーと戦っていた事を思い出し、三度目のサバイバー戦はサバイバーVSエグザイル・クリーチャーという構図となっている。
更に種族や文明の垣根を越え、裏オラクル教義に記された古の意思の力、『ダイナモ』を宿したダイナモンズ達が救援に到着。
メタ的な話になるが、文明どころか種族的に世界の壁すら超えているが、サバイバーとの決戦に更なる増援が加わった。
ちなみに、12のプログラムは世界を修復させるシステムであり、同時にサイバーロードの暴走を抑制する為に必要な要素でもある。
つまり、サバイバーの脅威を乗り越えても、まったく安心できない状況にある。
おまけに、戦争が終わった後にゾロスターがやらかした為、サバイバー以外の地雷が次々に明かされた。
また『王来編』でのディスペクター襲来の際、禁時混成王ドキンダンテⅩⅩⅡによる災厄で各地に眠っていたサバイバー達が覚醒した挙げ句、増殖まで始める事態に。
しかもドキンダンテによる災厄の序盤でコレという、地獄極まる状況で背景ストーリーの本筋に復活する事になった。
その後の鬼レクスターズとの決戦時には、鬼化したサバイバーであるバクエン変怪〈シグマ.鬼〉が、『鬼の歴史』側の戦士として登場している。
水文明の天才兄弟、アカシック兄弟は世界が滅ぶ「審判の日」を回避すべく研究に没頭しており、手始めにサバイバーを利用したアカシック計画を考案していた事が判明。
これはサバイバーの圧倒的な生命力、そして他の生物を取り込む能力に着想を得ており、異なる存在同士を掛け合わせて新たな存在を誕生させる計画。
要するに、より洗練化されたキメラの創造である。
その原型として開発された電脳鎧冑アカシック・オリジナルは、サバイバーの命名法則から外れているが、種族や特徴はしっかりサバイバーとなっている。
これ以降のアカシックの個体はサバイバーではないが、その特性は合成技術に反映されていると思われる。