概要
2003年7月11日に発売された『スーパーマリオブラザーズ3』と『マリオブラザーズ』のセットリメイク。
ただのリメイクというわけでもなく、本作はカードe+に対応しており、様々なカードを読み込むことで楽しみが増えるようになっている。
主な変更点
基本的にはスーパーマリオコレクション版のマリオ3をベースに作られている。
マリオブラザーズの変更点についてはスーパーマリオアドバンスを参照。
- キャラクター
マリオの変身時やミス時などにボイスがついた。また、ルイージはバタ足ジャンプや滑りやすいなどの性能差が出るようになった。また、残基数の限界が999になった。
- ステージセレクト
クッパ撃破後にワールドセレクトが追加された。これによりキノコワールドのワールドマップが初登場した。また、ワールドをクリアすると番号のついているコースが復活市何度でも挑戦することができるようになる。オールコースパーフェクトを達成すると砦や城、キノコの家やハンマーブロスなどが復活し何度でも挑戦することができるようになる。
その他、エンディングの演出や一部のBGMが異なっている。
カードe+
マリオ3本編やカードe+コースで使用可能。冒険の手助けをしてくれる「おたすけカード」や「おてほんカード」、カードeモードで使用できる「コースカード」の主に三種類の用途がある。
コースカードで追加されるコースはこれまでの『スーパーマリオアドバンス』シリーズの要素をふんだんに含んでいるだけでなく、一部ではあるが、『スーパーマリオブラザーズ』のリメイクコースも存在する。
バーチャルコンソール版ではおたすけカード、おてほんカードは使えないものの、コースカードは最初から揃った状態になっている。
移植
スーパーマリオブラザーズ3のリメイク作品である本作は、リメイク元のファミコン版が2007年11月にWiiのVC化し、スーパーマリオコレクション版も2010年10月21日にWiiソフトとして移植されたが、本作はなかなか移植が行われず、長い間リメイクがされなかった。
しかし、ファミコン版のVC配信が開始されてから8年が経った2015年12月29日にWiiU版のVCとして遂に移植が行われた。
前述の通り、本作の最大の魅力の一つであるカードe+コースの完全収録がされたため、入手が困難になりつつあったカードe+への救済処置となり、本作の移植はかなり喜ばれた。
2022年2月16日、ニンテンドー3DSとWiiUのニンテンドーeショップを2023年3月28日に終了することが発表された。
すなわち、VCの購入が不可能になる発表であり、大きな衝撃がファンに走った。
このままでいくと本作の新規購入が不可能になり、カードe+コースを楽しむ環境が無くなるのではないかと不安視された。
そんなタイムリミットが近づいた2023年2月発表の『Nintendo Direct.2023 2.9』においてゲームボーイ Nintendo Switch onlineとゲームボーイアドバンス Nintendo Switch onlineが同時発表された。
さらにゲームボーイアドバンス Nintendo Switch onlineの初期タイトルの一作として、なんと本作のタイトルも登場し、多くのファンから喜びと安堵の声が聴かれた。
Switch online版はNintendo Direct.2023 2.9の放送終了後、すぐにサービスが開始された。
WiiU版同様、カードe+コースの完全収録がされている。