概要
清渓川とは韓国にある川。韓国の首都であるソウル市内の観光地の非常に浅い川。
李氏朝鮮の時代から生活排水などとして使われ、ソウル市民たちの生活を支えた非常に歴史ある川となっている。
1971年、暗渠化されその上に高速道路が建設されたが、2000年代になって市民からの要望により高速道路を撤去し復元。
地下鉄トンネル内からの地下水を放出するなどして水質を改善し、現在は市民たちの憩いの場となった。
この清渓川復元工事はテレビ朝日で放送された番組「素敵な宇宙船地球号」でも取り上げられ、日本で進められている日本橋付近の首都高速道路の地下化などにも影響を与えている。
しかし…。
清渓川キム・ヨンハ構文
この清渓川、観光地にあるとはいえごく普通のせせらぎなのだが、日本の一部の層からは圧倒的な知名度を誇る。
それはひとえに、ネット上で見られる清渓川キム・ヨンハ構文という怪文書の影響が大きい。
キム・ヨンハとは、韓国のゲームクリエイターで、日本でも大人気のゲーム『ブルーアーカイブ』の統括プロデューサー。
このキム・ヨンハ。ネットではブルーアーカイブの全権を握る無慈悲な独裁者「偉大なるキム・ヨンハ統括P」として、非透明主義(後述)的な発言をした部下や失態を犯した部下を清渓川に突き落として処刑するというキャラ付けがなされている。
そしてこの清渓川にはピラニアや人喰いズワイガニ、黒豹などが生息しているとされ、突き落とされた人間を容赦なく貪り食らうのだそうな。
今日も清渓川には、ブルーアーカイブが掲げる「透き通った世界観」に反する(非透明主義的な)発言をしたNEXON社員や日和見主義に走ったNEXON社員が沈められている。
なお、構文によっては自らの過ちに気づいたキム・ヨンハ統括P自身が清渓川に身を投げることもある。
この場合
- 清渓川は真に透明な心を持った者には牙を剥かないため、キム・ヨンハ統括Pは無傷
- キム・ヨンハ統括Pは強いので、ピラニアや人喰いズワイガニを全部返り討ちにする
の2パターンのどちらかでキム・ヨンハ統括Pは生還する。
また、キム・ヨンハ統括Pはコミックマーケット101にも参戦し、自らブルーアーカイブの同人誌を買い集めていた。
この情報が出回った際、ネット上にはキム・ヨンハ統括Pが有明に固有領域がごとく出張版清渓川を展開するという構文が出現。
同人誌を転売して荒稼ぎをたくらむ転売屋がピラニアの餌食となった。
ちなみに清渓川は上記の通り観光地のど真ん中にあり、さらにうつ伏せにでもならなければ溺れるのも難しいほど浅い川である。あとそもそもの話観光地のど真ん中に流れている川に人食いピラニアを放つわけがない。
そういったことは実際の清渓川がどのような場所かを知っていれば容易に思い至るはずなので、きちんと調べれば一連の話がジョークだとわかるようになっている。
キム・ヨンハ構文に清渓川が選ばれたのもそういった配慮からである。
清渓川の仲間たち
キム・ヨンハ統括P
ブルーアーカイブの全権を握るプロデューサー。
ブルアカの透き通った世界観を守るためなら鬼にもなれる覚悟を持っている。
ピラニア
清渓川に生息する凶暴なピラニア。
非透明主義者と日和見主義者の血肉が大好物。清渓川に投げ込まれた無能な社員を食い荒らす。
清渓川の意思を反映している節がある。
人喰いカニ
清渓川に生息するカニ。怪文書によってズワイガニとタラバガニの2パターンがあるため、ここではカニとする。
非透明主義者と日和見主義者の血肉が大好物。清渓川に投げ込まれた無能な社員を貪り食う。
清渓川の意思を反映している節がある。
仁王山の黒豹
清渓川に生息する黒豹。もともとはキム・ヨンハ統括Pのペットだったが、逃げ出して清渓川に住み着いた。
日和見主義者と非透明主義者の喉笛を切り裂く。
ソウル市内にある仁王山(イナンサン)の密林をねぐらにしているともいわれ、非透明主義者が現れた際に清渓川に出てくる。
ちなみに、仁王山の標高は338.2mで、東京スカイツリーよりも低い。
清渓川の意思を反映している節がある。
公式把握済み
今ではすっかりキム・ヨンハを始めとしたブルアカ開発スタッフからもネットミームが知られるようになっており
- スタッフによる公式生放送にて「清渓川に行きたくないんです」という発言が飛び出す
- ソウルで開店したブルアカコラボカフェに、清渓川に沈められた非透明主義者を食い荒らすピラニアとタラバガニ、黒豹のぬいぐるみが飾ってある
- 2023年正月イベントで明らかに元ネタをオマージュしたキャラクターが出る
- キム・ヨンハPが「強い決意を持つため」清渓川に行く。傍らには非透明主義者を食い荒らすタラバガニのぬいぐるみが。
など、公式も全力でネタに乗っかってきている。
関連タグ
清渓村 - 現在の大阪府茨木市の一部。名前は同じだが関係はない。
ニンジャスレイヤー - 清渓川構文の元ネタ。ソウカイヤのボス、ラオモト・カンが失禁したヨロシサン製薬営業を人喰いズワイガニの群れの中に落とす、といった描写がある。