アレクサンド・アンデルセン
あれくさんどあんでるせん
概要
バチカンを総本山とするキリスト教の最大教派『ローマ・カトリック教会』の神父であり、バチカン法王庁特務局第13課『イスカリオテ』に所属する職員。
2001年に放映されたTVアニメ版では野沢那智が声優を担当したが、2006年以降のOVA版では製作側の意向によって若本規夫が担当することとなり、これを当時の公式サイトはトップページで『見敵必殺 強力若本 Brand new Alexander Anderson』と告知して大々的に宣伝した。
人物
普段は孤児院に引き取られた子どもたちに深い愛情を注ぎつつ神の教えを説いて正しい行いに導く、誰からも敬い慕われる心優しい神父。第13課課長のエンリコ・マクスウェル、同課職員のハインケル・ウーフーと由美江もこの孤児院の出身であり、幼少の3人を育てた過去を持つ。
人種から国籍に至るまで不明な点が多く、個人を識別する確かな材料は名前しか持っていないが、その正体はバチカンが『ミディアン』(闇の世界に跋扈する人外の総称)に対抗するために積み重ねた知識と技術を結集して生み出された対ミディアン戦のスペシャリスト『再生者(リジェネレーター)』であり、イスカリオテ職員で構成されたバチカン唯一の戦闘組織『武装神父隊』の部隊長を務めるカトリック最強の戦士。
ミディアン討伐任務であるイクソシズムを狩猟と同等の行為に位置付けており、討伐対象が強ければ強いほど好戦的な本性を剥き出しにして誅殺を楽しむ容赦の無い仕事振りから「聖堂騎士(パラディン)」「殺し屋」「銃剣(バヨネット)」「首斬判事」「天使の塵(エンジェル・ダスト)」など数々の異名で恐れられている。
カトリックに仇成す異教徒、特にカトリックから分派した異端の存在であるプロテスタントに対しては敵意を隠さず、生死の理を逸脱して現世を彷徨うミディアンに対しては明らかな殺意を顕わにする狂信者だが、あくまでも自身は神罰の代行者として「神に仕えるただの力である」という信念を貫徹しているため、大司教への昇進と共に得た第9次十字軍侵攻『レコンキスタ』総指揮官の絶大なる権威と権力に心酔したマクスウェルを「神に仕えるのを止めて神の力に仕えている」と喝破し、行動理念の相違から離反、誅殺するという一面を持つ。
特徴
再生者
カトリック成立期よりミディアンに対抗するために連綿と紡がれてきた退魔の知識、超常的な力を発現する神の祝福、未知の生物工学を組み合わせて生み出された特殊強化改造人間。ミディアンの最上位に属するアーカードをして「我が愛しき怨敵」と認識せしめる対等の実力を誇り、度重なる改造で強化された肉体と回復法術の相乗効果による並外れた細胞活性化と復元力で僅かな時間での治癒を可能とし、この桁外れの回復能力を以って再生者の由来としている。
驚異的な細胞活性化の副産物として、実際は60代以上の老体でありながら、目測で30代後半~40代前半ほどの実年齢より遥かに若々しい外見を数十年に渡って保つ一方、回復能力については体力の残存量、または細胞組織の死滅量に左右される所が大きい有限なものであるという特徴があり、能力の強弱は莫大な生命力を以ってなお回復が追い付かない疲労の蓄積度に比例する。
なお、「化物を殺し尽くすために自らの意志で化物に対抗する体を得る道を選んだ」という経緯から考えれば、アーカードとの最終決戦時に持ち出した切り札『エレナの聖釘』で心臓を貫いて闘争本能だけで動く茨の怪物となる以前、つまり再生者の時点で充分な化物ではあるが、これについては突っ込んだら負け。しいて言うなら人間の知識と研究で解明した「技術」と、神の奇跡そのものである「神秘」では人外レベルでしか分からない違いがあるという事だろう。
関連イラスト
「我らは神の代理人。神罰の地上代行者。我らが使命は、我が神に逆らう愚者を、その肉の最後の一片までも絶滅すること。AMEN(エイメン)!!」
「貴様らは震えながらではなく、藁のように死ぬのだ!!」
「それがどうした吸血鬼?まだ腕が千切れただけじゃねえか…。能書き垂れてねえで来いよ、かかって来い!HURRY!!HURRY!!」
「これで突き刺す事でそうなれるのならそうしよう。そう、あれかし…。」
「みんな…、泣いては、いけません…。寝る、前に…、お祈りを…。」
「いいですか?暴力を振るって良い相手は悪魔(バケモノ)共と異教徒共だけです。」