天カス
てんかす
『天カス』とは、天ぷらの調理時に発生する副産物の名称。
概要
天ぷらを揚げる際にタネ(具材)から垂れ落ちた衣が油で揚げられた物、あるいはかき揚げを揚げる際に分離したまま揚げられた端材を指す。
通常であれば「商品価値無し」と見なされる廃棄対象ではあるが、食材の始末に心を砕く大阪の商売人の知恵によって庶民の食材としての立ち位置を確立した。
分類
同一の呼称で一括りにはされているが、先述の通り前者と後者では生産工程が異なり、利用目的によって明確に使い分けられている。また、店舗によっては豆腐店のおからやベーカリーのパンの耳同様に無料、あるいはそれに近い低価格で提供している場合もある。