概要
不作や凶作によって、その地域で食料を調達できなくなる食糧難となり、事によっては餓死者が増加し、地域が崩壊することも。
悪化させる要因
何らかの理由による食糧難が発生しても、必ずしも飢饉へと悪化するわけではない。餓死者が出ている中でも一部の地域や人には食料が余っていたり、飢饉の発生した地域から食糧が運び出させる例があることから、最大の問題は分配に不公平が発生しているのが要因である。
自給自足出来る場合を除き、多くの農家では商品作物を売って現金化し食糧等を買う場合が見られ、特に土地を持たない雇われ扱いの小作農は食糧難の際に、買い溜めや売り惜しみによる価格の高騰や商品作物の不作や凶作での失業による貧困で餓死のリスクが高まる。
江戸三大飢饉
江戸時代には日本で何度も飢饉が起きたが、中でも「享保の飢饉」「天明の飢饉」「天保の飢饉」の3つの大飢饉はよく知られており「三大飢饉」と称される。なお、これらに「寛永の飢饉」を加えて「四大飢饉」とする場合もある。
外国の例
アイルランド:イギリス支配下でのジャガイモ飢饉が起こり、死者の増大よる人口減少とアメリカへの移住が発生した。
ウクライナ:スターリン体制での農業集団化政策と過酷なノルマの強要での農産物の搾取によって、大規模な飢饉が発生し大量の餓死者が出た。後にホロドモールと呼ばれている。その後の独ソ戦やウクライナ侵攻に影響を及ぼしている。