※東方ロストワードのメインストーリーのネタバレを多分に含みます。
概要
東方ロストワードのメインストーリー第4章から登場する、別世界の霧雨魔理沙。ただしこれ以外の詳しい情報は不明。
黒を基調とした色の洋風のコートまたはブレザーの下の「東方香霖堂」や「The Grimoire of Marisa」の時を思わせる衣装、大きな黒い三角帽子はもちろん、右手のミニ八卦炉と霧雨の剣が合成されたマジックアイテム「マスターブレード」が最大の特徴。
まさに魔法使いに相応しい容姿である一方で、スペルカード発動時には黒いオーラをマスターブレードに纏わせることで精製する龍の頭を模した大砲からマスタースパークを放つ姿はさながらドラゴン(西洋竜)を彷彿とさせる。
ちなみに肩に乗っている黒く大きな翼を生やした蛇のような生物は、むかし助けた邪龍の子供らしく、魔理沙によって「アストラ」という名前を貰った。今では旅の相棒となっている。
蒐集家であることは変わっていないようだが、作中ではわざわざ珍しいマジックアイテムを使って主人公の時間を借りる描写もある。
メインストーリーだけではなく、『紅魔塔』にもメインキャラクターの1人として姿を現す。主人公の謎を追っているようだが、その目的は一切不明。
敵CPU時性能
実装形態 | |
---|---|
式 | 式 |
気質 | |
拡散 | |
集中 | |
スペカ1 | 恋竜『ドラゴンスパーク』 |
スペカ2 | 竜星『ブラックドラゴンメテオ』 |
ラスワ | 『』 |
テーマ曲
竜言語の黒魔法剣士のテーマ曲は、DiGiTAL WiNGの「magic evolve」。原曲は「メイガスナイト」。
※2:15から。
余談
ミニ八卦炉と霧雨の剣からひとつのアイテムが生成できたのは、元となったものがどちらも材質が緋々色金(ヒヒイロガネ)であったためと思われる。
ちなみに「マスターブレード」の名称は他の二次創作作品であれば『東方サッカー』などで用いられている技名としてそこそこ有名である。
一部のプレイヤーからは邪龍の頭に気づかず、羽を生やした魔理沙と思われていたとか。
書籍『東方鈴奈庵』の第八話〜第九話「お稲荷さんの頭巾」に登場した邪龍は、鈴菜庵にある巻物「百鬼夜行絵巻」に魔力を封印されていたが、白蛇の姿で魔理沙の目の前に現れて彼女を騙し、いろいろあって力を取り戻し空へと帰っていった(該当記事参照)。
ちなみにその後はお礼として魔理沙に竜の爪を贈っていて、騙したとはいえ魔理沙には感謝している。
しかし作中では邪龍が「それでは私が成龍になったらまた会おう、恐らく数百年後になるがな」と発言しているため、ロスワの(この)魔理沙は『成龍となった邪龍に再会している=数百年以上の時を生きている』ことになり、とうに人間をやめている可能性が高い(余談だが東方ロストワードにおける小鈴の集中ショットとなっていて、魚拓から出現している)。
名前の「アストラ」はラテン語で「星」「星座」「天」を意味する名詞astrumの複数形。
テーマ曲の題名の「エボルブ/evolve」は「進化する」を意味するため、全部を日本語訳すると『進化する魔法』となる。原曲の題名「メイガスナイト/magus night」は『魔法使いの夜』となるが、竜言語の黒魔法剣士と初めて戦う場所は夜の砂浜である。
スペルカードはそれぞれ東方萃夢想のストーリーモードCPUスペカとして初登場した、符の参「マスタースパーク」と星符「ドラゴンメテオ」のアレンジ。いずれも竜の文字が付け加えられている。
考察
黒を基調としたカラーリング、翼を生やした蛇(の姿の邪龍)がお供していることから、四神の玄武をモチーフとしている説がある。
玄武は亀蛇一体の姿をした四神最古最強の幻獣で、名前の「玄」は黒を意味し、「武」は玄武の武神としての神性に由来している。その名の通り体色は黒く、黒は五行説においては水を表している。
北方を守護する水神でもあり、北方に存在するといわれた冥界と現世を往来し、冥界で亀卜(亀甲占い)の神託を受けて現世にその答えを持ち帰ることが出来ると信じられた。繁栄と長寿をもたらすとされているほか、占いでは暗闇を司る神で、こっそり・盗難・多淫などをあらわす。
亀と蛇が一体となった姿から、力強く運を切り拓いて繁栄するといわれている。古代中国において、亀は「長寿と不死」の象徴、蛇は「生殖と繁殖」の象徴とされた。
「冥」は陰を意味し、玄武は「太陰神」とされたことから本来は「玄冥(げんぶ)」という名前だったという説もある。
星とも無縁ではなく、中国天文学では二十八宿の北方七宿『北方玄武』の総称としている。北方七宿の形をつなげて蛇のからみついた亀の姿に象った。
原作の魔理沙も水属性に適正があり、東方天空璋では『冬』のポジションに置かれているほか、亀をミニ八卦炉、蛇を霧雨の剣とこじつけて「亀蛇一体の姿」と見ることができる。
また、この魔理沙は紅魔塔250階では「お前(紅魔卿)と真正面からやりあったら、勝つのは私だぜ。正面以外からやりあっても、敗けるのはお前だが。」といった台詞が『仲間内の関係では最強の存在』故の発言と推測できる。
関連タグ
※以下、第4章第2編終盤のネタバレ注意!
「『帝都』は危険だ。これから危険になる。」
「お前に、命を失ってほしくないんだ。」
主人公「なぜ、そんなに危険だって分かるの?」
「……。」
「…………。」
「それは、私が――」
「――ロストワード異変を、起こしているから。」
第4章第2編にて、この魔理沙こそが『ロストワード異変』の黒幕側に付く存在であることが明かされた。
そしてその直後に『私(主人公)の新しい友達』として敵対し、戦うことになる。
戦闘時においても黒幕(LW)を対象とした特攻弾が反応するためミスリードの可能性は限りなく低い。
このことから、第2章の紅夢の魔女に⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎を代償として『友と肩を並べられる程度の能力』を、第3章の小さな幽々子の世界に居た魂魄妖夢に⬛︎⬛︎⬛︎と⬛︎⬛︎⬛︎を代償として『』と『』を与えた謎の声の主と同一の存在である可能性がある。