概要
シロチョウ(白蝶)とは、鱗翅目のうちシロチョウ科に分類される蝶のこと。
1,100種が知られ、南極大陸以外の全ての大陸に分布する。
モンシロチョウやモンキチョウ、ツマベニチョウなどが所属する。
蝶の中では中型のグループで、成虫の翅を広げた大きさは2~6cm程度。
翅は単調な形で縁の凹凸が少なく、アゲハチョウや一部のシジミチョウに見られるような尾状突起は後翅に存在しない。
名前の通り白色や黄色など明るい色の翅を持つ種が多いが、マダラシロチョウやベニシロチョウのように黒や赤などの色の翅をもつ種も存在する。
幼虫(芋虫)の体節が数多くの溝に分かれ、毛の目立つさは種類により異なる。
生態
河川敷や湧き水、水たまりなどに集団で集まり、吸水する行動が見られる。
幼虫は単独生活の青虫型の種と、集団生活の毛虫型の種が存在する。
主な種類
アゲハチョウ(その一種ナミアゲハの別名が「アゲハチョウ」)などと異なり、和名が総称と同じ単に「シロチョウ」の種は本グループに存在せず、「○○シロチョウ」(○○白蝶)もしくは「○○キチョウ」(○○黄蝶)と名付けられる。
ウスバシロチョウなどは名前に反してシロチョウではなく、アゲハチョウの種類である。
ここでは著名な種類のみ列挙する(特記しない限り日本にも原産するものとなる)。
- ヒメシロチョウ
- キチョウ:複数種を含む総称。
- モンキチョウ
- キタキチョウ
- タイワンキチョウ
- ツマグロキチョウ
- ホシボシキチョウ:台湾原産、迷蝶として日本に飛来。
- ヤマキチョウ
- スジボソヤマキチョウ
- ミヤマモンキチョウ
- ウスキシロチョウ
- ツマベニチョウ
- ツマキチョウ
- クモマツマキチョウ
- メスシロキチョウ(タイワンメスシロキチョウ):台湾原産、迷蝶として日本に飛来。
- ナミエシロチョウ
- カワカミシロチョウ
- ベニシロチョウ:東南アジア~台湾原産:迷蝶として日本に飛来。
- クロテンシロチョウ
- モンシロチョウ
- オオモンシロチョウ:ヨーロッパ原産、日本にも分布(迷蝶もしくは外来種?)。
- スジグロシロチョウ
- エゾスジグロシロチョウ
- ヤマトスジグロシロチョウ
- ミヤマシロチョウ
- エゾシロチョウ
- マダラシロチョウ:東南アジア~インド原産、迷蝶として日本に飛来。