概要
アオイ科は双子葉類アオイ目の科の一つ。熱帯を中心に(シナノキなどは寒冷地にも)広く分布する。草本も木本もあり、合弁花である(一部花弁を欠く種類もある)。
遺伝子解析によるAPG分類体系で大きく再編された。旧来の花の形態などによる分類ではアオギリ科、シナノキ科、パンヤ科などに属していた植物は、APG分類体系では多くがアオイ科に含まれることになった。
属する植物
旧アオイ科に含まれていたものとしてはオクラ、タチアオイ、トロロアオイ、ケナフ、ワタなどがあげられ、アオギリ科だったものはカカオ、コーラ、アオギリなど、シナノキ科だったものはボダイジュやシナノキ、パンヤ科だったものはドリアン、バオバブなどがあげられる。
フタバアオイ(徳川家の「葵の御紋」のもとになった植物)などのウマノスズクサ科カンアオイ属植物も「葵」と呼ばれるが、アオイ科の植物とは全く系統が異なる。ホテイアオイ(ミズアオイ科)、シラネアオイ(キンポウゲ科)などもアオイ科とは縁が遠い。