美術品専門の怪盗エロイカ(伯爵)と、国際条約機構NATO軍所属のエーベルバッハ少佐(少佐)が主人公で、この2名が任務によって敵対したり共闘したりを繰り返す、世界規模の追いかけっこが主軸となる。
伯爵は少佐に対し長年にわたり一途な恋心を抱いており、非常に近しい関係ではあるものの、少佐は伯爵に全くなびかないため、BLともブロマンスとも言い難い奇妙なコンビとなっている。
細部まで緻密に練られたハードでスケールの大きなストーリー展開と、個性的なキャラクター陣によるコメディ要素のバランスの妙が最大の特色のひとつ。
ごく初期は、少女漫画らしいキャラクターが登場するなどラブコメテイストも濃かったのだが、巻を重ねるごとにヒゲ、ハゲなどの親父キャラばかりが生き生きと活躍する世界観が濃くなり、おっさん天国漫画になってしまった。
なお本編のギャグ成分を完全に排除したスパイ漫画として、エーベルバッハ少佐が冷徹に任務にあたる姿を描いた超ハードボイルドな外伝『魔弾の射手』や、部下Zを主人公に据えたスピンオフ『Z -ツェット-』なども発表されている。
また、アニメ化はされていないものの、ボイスドラマが収録されたレコードが存在する。
そして主題歌を担当したのはなんと水木一郎アニキである。
……起用された理由にアニキの絶叫と部下の名前は多分関係ない。