概要
慶應義塾大学在学中に弘田龍太郎から音楽理論を学び、全日本合唱連盟のコンクールの課題曲に応募した作品が1位を獲得すると、作曲家としての活動を開始する。
NHKの「大河ドラマ」や「今日の料理」のBGM制作を始め、ドラマのみならず手塚治虫のアニメ作品、特撮作品などのBGMを手掛ける。
1969年、モーグシンセサイザー(Ⅲ-c)を全面的に使ったウェンディ・カーロスのアルバムに触発され(影響はされたが作品としては評価してない)、1971年にまだ高額だったモーグⅢ-Pを個人輸入。以降、シンセサイザーを使った作品造りに傾倒していく。
1974年にアメリカで発売した『Snowflakes Are Dancing(邦題:月の光)』が翌年1月のビルボードクラシカル・チャートで2位にランクイン。日本人として初めてグラミー賞にノミネートされる。
1975年発売の次作『展覧会の絵』では同チャートの1位にランクイン。日本レコード大賞・企画賞を受賞した。
2000年、尚美学園大学・音楽メディアコースの主任教授を務め、芸術情報学部の大学院教授として「冨田研究室(トミタメソッド)」を開設。
2012年にはVOCALOID初音ミクを起用して作曲された『イーハトーヴ交響曲』を公演するなど、老境に達してもなお精力的に創作活動を続けていたが、2016年5月5日慢性心不全により84歳にて死去。
作曲を担当した主な作品
大河ドラマ
アニメ作品
特撮作品
関連タグ
松武秀樹…シンセサイザーによる音楽制作に関して冨田勲に師事した。