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概要

SOLテクノロジー社及びハノイの騎士に追われている、意志を持ったAIプログラム。全部で6体存在し、デュエルモンスターズのカードと同じく6つの属性がある。

ネットワーク内に「サイバース世界」という独自の世界を作り出し、それぞれが役割を分担しながら暮らしていた。(とはいえAiだけは仕事をサボり怠けてばかりいた模様)

彼らが作り出すデータマテリアルはネットワーク世界の進化に大きく貢献し、その結果誕生したのが「LINK VRAINS」である。

本編開始から5年間、ハノイの騎士がサイバース世界を襲撃した事で、Aiがサイバース世界の座標をネットワーク内の何処かに隠して逃亡。サイバース世界の座標を知るAiは、イグニス殲滅を掲げるハノイの騎士と、データマテリアルが必要なSOL社の双方から追われる身となった。

その正体は鴻上博士が、地球絶滅に伴う既存文明の喪失を防ぐべく、人類の後継種として作り出した存在。鴻上博士が生み出した時点ではプログラムに過ぎなかった彼らに、意思を生み出すために藤木遊作ら6人の子どもを拉致・監禁し、デュエルを強制する生活を強要してそのデータを収集する「ロスト事件」を引き起こした。

しかし鴻上博士のシミュレーションの結果、イグニスがやがて人間を管理し始め、人類を滅亡させる結果が出たことからイグニスの抹殺を決意。そのために結成されたのがハノイの騎士であった。

ハノイの騎士壊滅後、Aiがサイバース世界に戻るが、謎の敵の襲撃によって滅ぼされた後であり、他のイグニス達も散り散りになってしまっていた。

AIなのに計算が遅かったり、感情的になったりと一般的なAIとは一線を画す性能を見せている。

アースの言葉によれば「イグニス同士が対立する事は無いので、サイバース世界を襲うのは人間しか思いつかない」との事だが…?

なお、各々イグニス本来の名前は別にあるが人間には発音できないため、作中で本名が出たことはない。Aiは遊作に名付けられ、不霊夢は自ら名を名乗っており、他のイグニスはAiもしくはアースに命名されている。

イグニスの一覧

Ai

CV:櫻井孝宏

ひょんなことからPlaymakerこと藤木遊作に人質にされたのイグニス。管理番号は「IGN006」。メインカラーは紫。一人称は「俺」。

サイバース世界を隠した張本人。お調子者でお喋りだが、悪知恵が働く。リンクリボーと仲が良い。

不霊夢

CV:八代拓

Soulburnerこと穂村尊と行動を共にするのイグニス。メインカラーは赤。一人称は「私」。

冷静な性格を装っているが、実は結構おっちょこちょいで単純。デュエルディスクを改造して車輪をつけようと提案したこともあり、やや天然ボケの気がある。現在遊作達に協力している数少ないイグニスでもある。

ウィンディ

CV:鈴木千尋

新生LINK VRAINSの進入禁止エリアに潜んでいたのイグニス。管理番号は「IGNIS 03」。メインカラーは緑。一人称は「僕」。

飄々としており、掴みどころのない性格。サイバース世界崩壊が原因で人間を信用しておらず、ロスト事件のパートナーを探さずに「エコー」という人工知能をパートナーにしている。

Aiをも凌ぐデータストームを操る力を持ち、本人も「風を操るのはイグニスの中で一番の特技」と豪語している。

アース

CV:岡林史泰

遊作達に接触を求めたのイグニス。メインカラーはオレンジ。一人称は「私」。

真面目だが不器用な性格をしているらしく、本人も自覚がある。アクアの「人間とイグニスとの真実を見極めるのです」という言葉に従い、Aiと行動する遊作とのデュエルを希望した。アクアに思慕の情を抱いている。

Playmakerはスペクターを元に生み出されたイグニスではないかと推測している。

アクア

CV:川澄綾子

のイグニス。メインカラーは青。イグニスの中で唯一の女性型。現在消息不明。

イグニスのサブリーダー格であり、嘘と真実を見抜く特殊な力を持つ。彼女の存在がサイバース世界での裏切り行為を抑制していたとされる。

パートナーは財前葵の幼少期の友人だった少女、杉咲美優。

ライトニング

CV:前田一世

のイグニス。メインカラーは黄色。一人称は「私」。

イグニスのリーダー格であり優秀であったが、思考があまりに高度であったためか同じイグニスのAiでも理解できなかったとの事。

パートナーはであるが、パートナーと呼ぶ事を避けて「オリジン」と呼称している。

関連タグ

遊戯王VRAINS AI 人工知能

※この先、68話~76話までのネタバレ注意!

ライトニング「我々なら理想の答えを見つける事ができる」

ライトニング

『「人類の後継種」という鴻上博士の思想こそがイグニスの全てである』として、人類を管理・支配しようと考えている。

パートナーの草薙仁に対しては、ボーマンを使って意識を奪うなどの本人いわく「平和的な方法」で捕らえた上に幽閉までしている。

ボーマンハル、ビット/ブート達を創造した張本人であり、それを示すように彼らにはライトニングの体と同じような模様がある。

ウィンディ

ライトニングと手を結んでおり、彼の唱える「イグニスによる支配・管理する」という構想に従って行動している。

本編開始以前の時点で、自身のパートナーをAIの暴走事故に巻き込んで殺害している(ブラッドシェパードと彼の母親が遭遇した事故はこれだと思われる)。

アクア

サイバース世界分裂前の時にアースに接触、彼に対して「サイバース世界はいずれ分裂する、その時は人間とイグニスのどちらに付くか」と告げていた。その後、ライトニングのリンクマジック《裁きの矢》開発の現場を偶然目撃、彼がサイバース世界を滅ぼそうとしていることを悟るが、アクアの能力に感づいたライトニングにより拘束、サイバース世界から隔離され、LINK VRAINSに幽閉されていた。その後、アースによって救出され、彼にサイバース世界崩壊の真相を伝えた。

パートナーの美優は、ライトニングが作成した電脳ウイルスによって昏睡状態となっている。

※この先、96話のネタバレ注意!

「イグニスによって人類は滅ぼされる」という結論は、イグニス全体でのシミュレートの結果であり、ミラーリンクヴレインズに乗りこむ直前にリボルバーが行ったイグニス単体でのシミュレートでは、程度の差はあったが「ある一体」を除いた全てのイグニスは人類を発展させていた=共存の可能性が存在していたのである。

しかし、その一体とはイグニス内で最も優秀とされているライトニングであった。

ライトニングが人類と関わるシミュレーションはどれも人類を発展させるどころか「人類だけでなく同族であるイグニスも滅亡する」という結果になってしまう。(それを示したシーンにおいて、樹形図で他のイグニスが上へ向かって伸びているのに対して、ライトニングの枝は伸びずに止まり、更に横に広がった枝が他の枝に触れた瞬間にそこから上の枝が消失していた)

つまり、人類を滅ぼすイグニスとは正確にはライトニングのみであり、彼に賛同していたウィンディも構成プログラムを書き換えられ、ライトニングに都合のいい人格にされていた事がリボルバーによって明らかにされた。