概要
SOLテクノロジー社及びハノイの騎士に追われている、意志を持ったAIプログラム。全部で6体存在し、デュエルモンスターズのカードと同じく6つの属性がある。
ネットワーク上に「サイバース世界」という独自の世界を作り出し、それぞれが役割を分担しながら暮らしていた。
彼らが作り出す「データマテリアル」はネットワーク世界の進化に大きく貢献し、その結果誕生したのが「LINKVRAINS」である。
しかしある時、ハノイの騎士がサイバース世界を襲撃し、イグニスの1体・Aiがサイバース世界への入り口を隠して逃亡。その結果、イグニスを滅ぼそうとするハノイの騎士と、データマテリアルが必要なSOLテクノロジー社の双方から追われる身となった。
その正体は鴻上聖博士が、将来人類を新たな進化へと導く後継者として作り出した存在。彼らを生み出すために藤木遊作ら6人の子どもを拉致・監禁し、デュエルを強制する生活を強要、そのデータを収集する「ロスト事件」を引き起こした。
しかし鴻上博士のシミュレーションの結果、イグニスがやがて人類を管理し、滅ぼしてしまうという結果が出たことからイグニスの抹殺を決意。そのために結成されたのがハノイの騎士であった。
ハノイの騎士壊滅後、Aiがサイバース世界に戻るが、謎の敵の襲撃によって滅ぼされた後であり、他のイグニス達も散り散りになってしまっていた。
AIのくせに計算が遅かったり、感情的になったりと普通のAIとは一線を画す性能を見せている。Aiとアースの言葉によれば「イグニス同士が対立する事は無いので、サイバース世界を襲うのは人間しか思いつかない」とされているが…?
イグニスの一覧
Ai
CV:櫻井孝宏
ひょんなことからPlaymakerこと藤木遊作に「人質」にされた闇のイグニス。管理番号は「IGN006」。メインカラーは紫。一人称は「俺」。
サイバース世界を隠した張本人。お調子者でお喋りだが、悪知恵が働く。リンクリボーと仲が良い。
不霊夢
CV:八代拓
Soulburnerこと穂村尊と行動を共にする炎のイグニス。メインカラーは赤。一人称は「私」。
冷静な性格を装っているが、実は結構おっちょこちょいで単純。現在遊作達に協力している数少ないイグニスでもある。
ウィンディ
CV:鈴木千尋
新生LINK VRAINSの進入禁止エリアに潜んでいた風のイグニス。メインカラーは緑。一人称は「僕」。
飄々としており、掴みどころのない性格。サイバース世界崩壊が原因で人間を信用しておらず、ロスト事件のパートナーを探さずに「エコー」という人工知能をパートナーにしている。
Aiをも凌ぐデータストームを操る力を持ち、本人も「風を操るのはイグニスの中で一番の特技」と豪語している。
アース
CV:岡林史泰
遊作達に接触を求めた地のイグニス。メインカラーはオレンジ。一人称は「私」。
真面目だが不器用な性格をしているらしく、本人も自覚がある。アクアの「真実を見極めろ」という言葉に従い、Aiと行動する遊作とのデュエルを希望した。
Playmakerはスペクターを元に生み出されたイグニスではないかと推測している。
アクア
CV:川澄綾子
水のイグニス。メインカラーは青。イグニスの中で唯一の女性型。現在消息不明。
イグニスのサブリーダー格であり、嘘と真実を見抜く特殊な力を持つ。彼女の存在がサイバース世界での裏切り行為を抑制していたとされる。
ライトニング
CV:前田一世
光のイグニス。メインカラーは黄色。一人称は「私」。
イグニスのリーダー格であり優秀であったが、あまりに高度な考えであったのか同じイグニスのAiでも理解できなかったとの事。
パートナーは草薙仁であるが、パートナーと呼ぶ事を避けて「オリジン」と呼称している。
関連タグ
※この先ネタバレ注意!
「我々なら理想の答えを見つける事ができる」
ライトニング
『「人類の後継種」という鴻上博士の思想こそがイグニスの全てである』として、人類を管理・支配しようと考えている。
パートナーの草薙仁に対しては、ボーマンを使って意識を奪うなどの本人いわく「平和的な方法」で捕らえた上に幽閉までしている。
ボーマン、ハル、ビット/ブート達を創造した張本人であり、それを示すように彼らにはライトニングの体と同じような模様がある。
ウィンディ
ライトニングと手を結んでおり、彼の唱える「イグニスによる支配・管理する」という構想に従って行動している。
本編開始以前の時点で、自身のパートナーをAIの暴走事故に巻き込んで殺害している(ブラッドシェパードと彼の母親が遭遇した事故はこれだと思われる)。
アクア
サイバース世界分裂前の時にアースに接触、彼に対して「サイバース世界はいずれ分裂する、その時は人間とイグニスのどちらに付くか」と告げていた。その後、ライトニングのリンクマジック《裁きの矢》開発の現場を偶然目撃、彼がサイバース世界を滅ぼそうとしていることを悟るが、アクアの能力に感づいたライトニングにより拘束、サイバース世界から隔離され、LINK VRAINSに幽閉されていた。その後、アースによって救出され、彼にサイバース世界崩壊の真相を伝えた。
パートナーの「美優」は、ライトニングが作成した電脳ウイルスによって昏睡状態となっている。
※更なるネタバレ注意!
「イグニスによって人類は滅ぼされる」という結論は、イグニス全体でのシミュレートの結果であり、ミラーリンクヴレインズに乗りこむ直前にリボルバーが行ったイグニス単体でのシミュレートでは、程度の差はあったが「ある一体」を除いた全てのイグニスは人類を発展させていた=共存の可能性が存在していたのである。
しかし、その「ある一体」=ライトニングに関するシミュレーションだけは発展させるどころか「人類だけでなく同族であるイグニスも滅亡する」という結果になってしまう。(それを示したシーンにおいて、樹形図で他のイグニスが上へ向かって伸びているのに対して、ライトニングの枝は伸びずに止まり、更に横に広がった枝が他の枝に触れた瞬間にそこから上の枝が消失していた)
つまり、人類を滅ぼすイグニスとは正確にはライトニングのみであり、彼に賛同していたウィンディも構成プログラムを書き換えられ、ライトニングに都合のいい人格にされていた事がリボルバーによって明らかにされた。