概要
日本の本州東北部の地方。別名「奥羽」、「みちのく」(本来は東北地方のうち陸奥国部分のみを指す)。一般的には青森県・秋田県・岩手県・宮城県・山形県・福島県の東北6県で構成され、場合により新潟県も含まれることもある。
中心都市は宮城県の仙台市だが、元々東北地方の各県は自立性が強く、仙台市が東北地方の拠点都市として機能するようになったのは1982年の東北新幹線開通後である。21世紀に入ってからは「仙台一極集中」と称され、その傾向は東日本大震災後、ますます強まっている。
区分
南端の福島県矢祭町から北端の青森県大間町まで約530キロと南北にとても長いため、県ごとに区分する際は青森・岩手・群馬の「北東北3県」と、宮城県・山形県・福島県の「南東北3県」の2グループに分けられるが、歴史的には、(畿内から見て)「北の果て」にあたる日本海側の「出羽国」と、「東国の奥」にあたる太平洋側の「陸奥国」に分けられていた時代が長い。
気候的にも、冬は大量の雪が降る「日本海側」と、冬は乾燥して雪が少ない(あるいはほとんど降らない)「太平洋側」の違いは鮮やかで、両者は奥羽山地で隔てられる(この場合福島県の会津地方は「日本海側」のグループになる)。また、青森県は東西に2分され、これは「津軽」「南部」(江戸時代に南部氏の所領だった地域という意味で「南のほう」という意味ではない)という文化的・歴史的区分ともよく一致する。
地理的に関東地方志向が強く、その傾向は東北新幹線開通後に加速している。ただし青森県は津軽海峡を隔てた道南との繋がりも強い。
関連タグ
東北電力...東北6県と新潟県を営業区域とする。
遼寧省・吉林省・黒竜江省....中華人民共和国では「東北3省」と呼ばれ、内モンゴル自治区の一部とともに「東北地方」とも呼ばれる(→満洲/満洲)
東北三姉妹…東北地方をモチーフとした萌えキャラ