「神竜様ファンクラブ会員0番、クラン!」
データ
性別 | 男 |
---|---|
誕生日 | 3月10日 |
身長 | 160cm |
個人スキル | 碧の信仰(主人公と隣接している間、主人公と自分の命中+10) |
初期兵種 | マージ |
好きなもの | 神竜、掃除、勉強、料理、読書、ピクルス、哲学書 |
苦手なもの | 虫、運動、怪談、動物以外の乗り物、機嫌が悪い時の自分 |
趣味 | 神竜様のお世話 |
特技 | ピクルス作り、詩の暗記 |
軍の中で一番 | 盤上遊戯が得意 |
称号 | 冷静の守り人 |
CV | 天﨑滉平 |
概要
聖地リトスの「竜の守り人」の三十三代目を務めている魔道士の少年。先代のヴァンドレや双子の妹フランとともにソラネルで眠るリュールの世話をしており、リュールが目を覚ました時にその様子をフランと見届けていた。
心優しくおっとりした性格。控えめで思慮深いが興味のあることに対しては情熱的。
目を覚ました時、つまりリュールが最初に出会う仲間の一人であるが加入は2章から。1章では緑軍扱いで、リトス内に突如現れた異形兵から主君を守ろうと臨戦態勢に入るも魔道書を叩き落とされてしまい、丸腰でなお妹を庇おうとするも敵に囲まれ絶体絶命というところで主君(と顕現したばかりの紋章士マルス)に間一髪で助けられる。
その後は妹と同時に自ユニットになり、神竜王ルミエルとの本格的な模擬戦を主君と共に突破、突如現れた謎の一団によるリトス襲撃に応戦、敵の攻撃に加えて体が衰弱していたことで崩御したルミエルから託された願いと新たな神竜としての使命の元に旅立ちを決意したリュールをその傍から支えるべく、自身もまだ幼いながらも新たな竜の守り人として戦続きの長い旅に身を投じていくことになる。
フランとともに神竜様ファンクラブを結成して会長を自称し、主君でもあるリュールを神格化している。リュールや紋章士に声を掛けられるだけで喜びや緊張で卒倒寸前になる。
緑の服を身に纏い、髪の右側を編み込んでいるのが外見的特徴で、妹のフラン(赤の服、左側を編み込む)とは見た目的にも対になっている。
つまり本作における赤緑コンビの緑に当たるのだが、過去作に多い騎士ではなく、上記のように魔道士系なのが特徴。キャラクターデザインを担当したMikaPikazoがもとからシリーズのファンだったこともあり意図的にデザインされた。
タグとしては「クラン(FE)」、「クラン(ファイアーエムブレム)」使われることが多い。
人物像
おっとりした性格ながら「推し」「尊い」などのワードセンスに代表される等身大の現代っ子な要素を多く持つ、シリーズの中では現代寄りの要素が多い今作をある意味で象徴するキャラクターの一人。シリーズ伝統のジェイガンポジションにしてお馴染みの老騎士然をしているヴァンドレとは妹のフランともども、多くの面で対照的。
主人公であり竜の守り人たちの主君にあたるリュールへの姿勢は臣下というよりは専ら熱烈なファンそのもの。…現代風に言うなら限界オタクのそれ。戦闘マップでクランにカーソルを合わせた際の「目線頂きましたぁ…!」やソラネルで彼の近くを通りかかった際の「わぁ…今日も尊い!」「推しの瞳線に入れるなんて…」といった掛け声は初見時にはかなりのインパクト。また、リュールが顕現させた紋章士たちに対しても魅力を感じており、彼らに奉仕をしたり頼りにされたりすることに興奮…もとい光栄に思っている。この主君や紋章士たちに対する情熱やテンションは妹も共通しており、神竜様ファンクラブ定期会合と称して主君を信仰対象として、推しとしての両方の意味で「布教活動」をするための意見交換を双子で熱心に交わし合っている。
リュールが大好きであるだけに自らが担う竜の守り人という役職には忠実そのもの。守り人としてリュールが目覚める瞬間に立ち会えたことには強い誇りを持っており、目覚める前から仕えていた先代の守り人たちの想いを常に胸に留め、彼への世話係や守り人としての雑用もその使命感のもと、率先してこなしている。戦場では幼いながら芯の強さを持った正統派少年といった雰囲気であり、散策会話では状況によって守り人らしく主君を強く庇うような心強い声掛けをしてくれることも。その献身ぶりからリュールも彼を「大切な臣下」と扱っており、主君第一が故に無理をしていると勘付いた際には命令という形で身体を休めるように気配りを返し、クランもまたその事に日を改めて感謝の言葉を返すといった、単に一方的に大好きというだけではなく理想的な主従の相互関係を築くことができている。
妹のフランとは双子ということもありお互いを名前で呼び合う対等なきょうだい。勝ち気だがおっちょこちょいでポカをやらかすことが多い妹に対して慎重派で要領も良い彼は与えられた仕事でミスをすることが少ない。一方で失敗してしまった時、物事がうまくいかなかった際は元気っ子で立ち直りが早い妹とは真逆にその事で自分を責め続ける、思わずその場を離れてしまうと共に自己嫌悪にも陥ってしまいやすい性質のようであり、スタルークほどではないものの「それに比べて僕は…」といったネガティブな台詞も少なくない。
この差から竜の守り人の先輩であるヴァンドレとは失敗は多いながらも素直に言うことを聞き終始良好な関係である妹に対し、クランの場合は彼に度々指導を入れるヴァンドレの意図を上手く解せずにぎくしゃくした状態になってしまうこともある(これはヴァンドレがクランに期待を寄せているからであり、最終的には雨降って地固まる、な着地をする)。そんなくよくよしやすいクランをフランが持ち前の人を励せる心持ちで奮い立たせるという兄と妹が逆転しているような場面も見受けられる関係でもあり、一方で彼も神竜王ルミエルの件で目も向けられず泣いている妹の肩に手を優しく据えてあげる兄らしい行動を見せている。ソラネルではそんな支え合える良好な仲の双子で仲良く水かけ遊びをしている微笑ましい光景をしばしば目にすることができる。
ピクルスが大好物であると同時にピクルス作りが特技。腰に下げている瓶の中には常に彼お手製のピクルスが携帯されていて、これを他の仲間たちに振舞うこともあり、彼のピクルスを食べれば疲れが取れるという。その作り方は調味料となる香草などを調達しに一人で森に通う、振舞う相手によってその分量を調整するなどかなりの手の込みようであり、その腕を買われて作り方の指南を乞われることも。そんな彼でも作中屈指の辛党であるヴェイルと出会うまでは「唐辛子のピクルス」は作ったことがなかったようで、それを完成させた際には見た目からして非常に辛いながらも刺激的で美味しいと二人で感動していた。…なお、この「唐辛子のピクルス」はソラネルの料理にも登場しているのだが一切カットされていない丸ごと一本な唐辛子が山盛りという罰ゲームにしか思えない見た目をしており、この二人は好物判定だが案の定というか過半数以上のキャラが嫌い判定な劇物である。
リュールや紋章士に限らず、頑張っている人のことはつい応援したくなる人柄。オルテンシアから勘違いが発端で自分にもファンクラブを作ってほしいとせがまれた際は最初こそ「相手のことが本当に好きじゃないと」と乗り気になれなかったが、その後の会話で彼女のことを押しは強いながら素敵な人物像と感じてからは本心から応援したい気持ちと共にその願いを叶え、彼女から目一杯の感激と感謝の意を受けている。また、相手のことをよく観察してその性質の様々を分析、細やかに書き留められるリサーチ力にも優れており、それは彼が仲間に振舞うピクルスの味にも活かされている。相手の健康面を考えて材料や分量を個別に調節することに加えてその相手を思い浮かべて「おいしくなーれ」という気持ちも込めながら作っているという姿勢も含めて、彼の作るピクルスは仲間からとても高い評価を受けていることがわかる。
ユニット性能
今作で最初に仲間になる魔法ユニット。魔道士が初期メンバーなのはシリーズでもボーイ以来となる。
初期職は魔道書のみを扱うマージだが剣の素質も持っており、普通に育てるとセイジまたはマージナイトへクラスチェンジすることになる。
彼の特徴は魔道士としてトップクラスの速さ成長と、クラス選択を誤ったとしか思えない力成長と魔力成長の大小関係。
彼の個人成長率は力35%、魔力10%という内訳だが、この10%とは今作の魔道士または杖使いユニットの中でダントツ最下位、それどころか物理職ユニットを含めた全ユニット中でも下から数えた方が早い魔力成長の悪さという始末。
初期職のマージを含め今作の魔法職は魔力に大きな成長率補正をかけてくれるものの、彼の場合はそれ込みでも全く補正がかかっていない側の力成長率を超えることができない。
初期値はやや優秀な部類であるために加入間もなくは魔道士として申し分ない働きを見せてくれるものの、レベルアップを重ねれどなかなか魔力が上がってくれず(一方で力は上がっていく)、そうしているうちにシトリニカなどの本人の魔力成長率も高い後発の魔道士たちにいつのまにかポジションを奪われてしまっているケースも少なくない。その前に加入する2人目の魔道士であるセリーヌは本人の成長率こそ低くはないながら初期クラスの成長補正が壊滅的という理由でクランと同じく魔力の伸びの悪さ(そして力が伸びる)から二人揃って二軍落ちの判断を下されやすい悩みを抱えている。
一方で力成長率35%は平均以上、速さ成長率は50%とかなり優秀であり、早期にチェンジプルフで物理職に切り替えるとシンプルに速い物理アタッカーとして途端に使いやすくなる。というか基本的にこちらの方が向いていると言えるほど。
まずは物理職に必要な力と体格を重点的に鍛えられるベルセルクかウォーリアーに転職、それらが十分に育ったところで速さ限界値も成長補正も高いシーフやウルフナイトに切り替えると彼の成長傾向を最大限に発揮できる。防御面については魔道士らしく劣っているのもあり、それを回避の高さで誤魔化せることにも繋がる速さは彼にとっての生命線となる。
彼にあくまで魔道士を貫かせたいのであればマージナイトが最候補。高い移動力に彼の速さを活かせる兵種スキル、そして彼の力成長が無駄にならず魔道ミラーでの有効打になる剣(または槍、斧)の解禁からセイジに就かせるよりも他のライバルたちとの差別化がしやすくなる。この兵種が魔道スタイルではなく騎馬スタイルであることを活かして魔法を扱いつつも物理系統の紋章士を掛け合わせて両刀兵種のように戦うのも悪くない。といってもメインにしたい魔法攻撃面の火力不足はずっと付きまとうため精霊の粉を優先して使ってあげるなどのフォローは必要になる。他には彼が天性素質が魔道であることからマージナイトと同じランクの魔道書を扱うことができ、力成長の兼ね合いで体術も主力にできるハイプリーストも候補。
なお、初期クラスの正統進化系にあたるセイジは上記二つに比べると敢えて彼で運用するメリットを見出しにくい。…のだが、今作のセイジはローブの下がお腹丸出しのピチピチなスーツという奇抜なデザイン(関連イラスト参照)をしており、彼が幼めの少年キャラということもあって性能上の相性とは別に一定の支持を博しているようである。
妹のフランと成長率を比べると基本的に似たりよったりなのだが何故か体力と魔力で大きく劣っている。幸い物理系の兵種でなら活躍しやすい配分ではあるので上手く差別化(先述のマージナイトであれば敵アーマー系には魔法、敵マージ系には剣で攻撃することで幅広く対応できる)したいところ。
ちなみに成長率で優遇されているように見える妹だがモンクにHPと速さ成長率ボーナスがなく、これまでのセオリーで魔法攻撃・回復兼用職を最終目標にクランをセイジ経由・フランをマスターモンク経由でハイプリーストにするとどちらも鈍足紙装甲と前線に出張る性能ではなくなるのだが、杖は双方Sになるが、フランは魔導書B止まりとなってしまい、上限値が似たりよったりなのにフランの方は支援役としても火力不足になる事もある。
関連イラスト
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