プロフィール
概要
長い眠りから目覚めた、神竜の後継者。 紋章士を顕現し、世界を平穏へと導く。
『ファイアーエムブレムエンゲージ』の主人公で、プレイヤーの分身。
1000年前の戦争において紋章士と共に戦い、邪竜ソンブルを封印したと伝承される存在。その戦で負った傷のせいで、1000年間にわたりエレオス大陸の中心部、聖地リトス上空の浮遊島ソラネルにて深い眠りについていた。しかし邪竜復活の兆しが見え始めたある日、突然目覚める。
長く眠っていたため、自分の名前以外を思い出せない記憶喪失に陥っている。
神竜王城が謎の軍勢に襲撃された際にリュールに看取られて命を落とした母ルミエルの遺志を継ぎ、神竜としてエレオスの平和を守るべく、十二の指輪を集める旅に出る事となる。
物語開始前に、プレイヤーは容姿を男性と女性の2つから選ぶことができる。「リュール」はデフォルト名で、名前は自由に決めることができる。海外名は「Alear」。また、誕生日も自由に設定可能。
一見すると前作と同じ形式だが、今回は無口というわけではなくストーリーでも支援会話でもよく喋る。『Echoes』や『風花無双』の主人公同様にキャラクターがしっかりと確立されており、マイユニット感はほぼ無い。
台詞は男女共通で、誰が相手でも丁寧に敬語で話す。一人称は「私」、二人称は「あなた」。
竜の姿を持つかは現時点では不明。
神竜として紋章士を顕現する力を持ち、その際には呪文を用いる。
神竜信仰のあるエレオス大陸では神に等しい存在であり、「神竜様」と呼ばれ、崇められることが多い。しかし、「神竜氏」「神竜サマ」「神竜殿」など呼び方は仲間によって様々。
なお信仰対象としてのリュールは有名だが、その容姿についてはソラネルに参拝に来たことのあるフィレネやブロディアの王族など、ごく一部の人間しか知らないようだ。
1000年の眠りの間ずっと、「英雄王の指輪」を左手の薬指にはめていた。1章にて、その指輪に宿る紋章士マルスを顕現し、以降は良き先輩であり相棒のような関係となる。
直属の臣下としてはヴァンドレ、クラン、フランがいる。彼らは竜の守り人という役職で、眠るリュールの世話をしていた。
容姿
赤と青の髪と瞳(オッドアイ)が特徴。
男性は右目と、正面から見て右半分の髪が赤色で、女性はその逆。
髪は2色が綺麗に半分に分かれているわけではなく、所々に赤と青が混ざっている。男性は前髪を真ん中で分けており、女性はカチューシャ編みで膝下まで後ろ髪を伸ばしている。また、女性はサークレットのような髪飾りをつけている。
女性は特定の衣装や兵種に変更するとポニーテールになる。
人物像
真面目で責任感が強く、母ルミエルのように神竜として皆を守ることを使命としている。
異形兵が大の苦手で、一目見たときから生理的嫌悪感を抱いている。
ストーリーでは、自分の記憶が無いため戸惑いながらも、神竜としての責務を果たすため奮闘する。状況判断なども冷静で、目覚めたばかりだとは思えないほど高く時に合理的、時にドライ、時にクレバーな判断や返しを下せるほどである。
一方で、「生まれたての赤子のよう」だと自称する通り、戦闘以外の場面では様々なことに興味津々で、そこら辺に落ちている馬糞を手で拾い、それを仲間に贈ってしまうくらいである。
また、料理をすると鋼の味になってしまうらしい。
本作のキャラクターの年齢は明言されていないが、ソラネルの「料理」では「子供」判定(1000年間眠っている時点で子供とは思えないが、おそらく「人間の年齢に換算した場合の年齢」だろう)。
ユニット性能
専用職である初期兵種「神竜ノ子」は神竜独自の剣術で戦う兵種で、戦闘スタイルは竜族。上級職「神竜ノ王」になると剣に加え体術も使用可能になる。
竜族は紋章士の能力を引き出すことに長けたスタイル。専用武器のリベラシオンもエンゲージカウントを溜まりやすくする効果を持ち、他の仲間よりもエンゲージを主軸とした戦いが得意。
個人スキル『神竜の結束』は隣接した味方の与ダメージ+3、被ダメージ-1という効果。数少ない与ダメージを強化できるスキルであり、支援も仲間全員と組める為、味方と隣接すると優秀なサポートができる。
神竜ノ王の兵種スキル『神竜気』は自身のエンゲージカウント-1。
平均的な成長率を持ち、特に速さがよく伸びるオーソドックスな剣士・傭兵タイプ。
そして守備が伸びるのも特徴。攻撃を避けやすく、ダメージを受けたとしても耐えて反撃できる、安定した前衛としての活躍がしやすい。
ただし、幸運の成長率が良くない。敵が強くなってくると、速さの高さの割に斧兵相手でも被弾が増え、こちらの攻撃が外れることもある。命中と回避を補えるスキルや運用を心掛けたい。
前述の通り竜族スタイルは紋章士の能力を活用しやすく、どの紋章士を組み合わせても活躍できる。
ストーリー序盤は、回避及び攻撃性能が補強できるマルスが相応しいだろう。
しかし中盤で紋章士が奪われた後、または終盤で全て揃った後に誰を装備させるかは好みが分かれる。勿論リュールは専ら物理タイプである為、セリカ等魔法系は他の仲間に譲った方が賢明だろう。
竜族スタイルだと「竜脈」を全て使えるカムイは、リュールの個人スキルとも合わせてサポート面でかなり強力になる。「竜穿砲」も通常より1マス範囲が伸びて使いやすい。竜族は希少であることからも、迷った時はカムイを装備させれば間違いない。
マルスの「たたみかけ」はブレイクできる際に攻撃回数が稼げる為、神竜ノ王となって体術が使えるようになってからはより敵を撃破しやすくなり、エンゲージカウントも貯めやすい。
性別の違いでステータスに差はなく、基本的には好きな性別を選んで問題ない。
男性だと女性専用兵種のペガサスナイト系列になれないが、上位のグリフォンナイト/ドラゴンナイトには他上級兵種からクラスチェンジすることでなれるため、兵種の選択肢は狭まらない。
一応ルイやクロエ、メリンは性別参照の個人スキルを持つ為、彼らを起用する際は考慮する必要がある。また、男性相手に有利になるスキルを持つ敵が現れるため、男性を選ぶと不利になる事もある。
ヒーローズ
リュール(女)
神竜の王女 リュール
「私は神竜リュール。
まさか、喚ばれる側になるなんて光栄です。
来たからには必ず力になりますね。」
属性 | 赤 |
---|---|
兵種 | 剣/歩行 |
武器 | リベラシオン(専用) |
奥義 | 月光 |
A | 攻撃速さの万全4 |
B | 回避・一撃離脱4 |
C | 速さの紫煙4 |
エンゲージ発売前に2023年1月から女性版が最初に登場。
ステータスは攻撃と速さがかなり高くそれ以外はやや平均寄り。
専用武器はキラー武器効果に加え、ターン開始時にHPが25%以上ある時、自分と周囲3マス以内にリュールと支援を組んでいる味方に突撃を付与。もう一つはHP条件がそのままで戦闘中、全ステータス+5かつ敵の速さ守備が周囲3マス以内にいる味方の出典種類数分×4+4減少(最大12)して回避効果。出来る限り、味方は出典がバラバラになるように組みたい。
回避・一撃離脱のグレードアップ版が登場。従来の回避効果はそのままだが速さの差×5%(最大50%)まで跳ね上がった。そして戦闘中、敵の速さ守備-4と速さの差を比較するスキルを持っていると速さ+7として判定する虚勢効果も追加。
つまり、敵より速さが勝っていれば相当なダメージ軽減を狙える。
その分、軽減効果無効は滅茶苦茶に弱く、そういった相手に対しては大ダメージを食らってしまう。
実装時に同時開催された「想いを集めて〜紋章士と英雄と〜」では、同時に召喚されたアルフレッドやセリーヌ、クロエ達と共に特務機関としての初任務に臨んでいる。
紋章士の顕現ができないアスク王国で苦戦していたが、本来の姿のマルスと出会い、その場を切り抜ける。当初マルスのことを紋章士だと勘違いしていたリュールは彼とエンゲージを試みたが、当然出来るわけがないため、その場にいた全員が混乱した。
リュール編では、アスク王国では喚び出すことのできない紋章士の指輪を仕舞うための小箱を、アルフォンスに用意してもらっている。その後は彼と、エレオス大陸や紋章士との関係について語り合っている。
救世の神竜 リュール(伝承英雄)
「呼び声に応じましょう…私はリュール。
神竜の力を以て、最後まで戦います。
どのような空の下にも平和が在るように。」
属性 | 緑 |
---|---|
兵種 | 竜/歩行 |
武器 | 神竜の体術(専用) |
奥義 | 神竜破(専用) |
A | 攻撃速さの秘奥4 |
B | 見切り・反撃不可4 |
C | 攻撃速さの信条 |
2023年8月から火の伝承英雄で早くも登場。専用上級職「神竜ノ王」の姿で邪竜を倒した本編後の時系列。ヒーローズ初の体術を引き下げてきたが竜ユニット扱いとなる。エンゲージ初の伝承英雄。
通常版とステータスを比べると苦手気味だった魔防は上がるが、得意の攻撃は下がってしまった。
専用武器は錬成ブレスとキラー武器効果に加えて攻守関係なしの2回攻撃。錬成ブレスは体術が間接武器に相性有利になること、2回攻撃は体術で2回攻撃になるという原作の仕様を反映させたもの。
もう一つは自分のHPが25%以上なら戦闘中、全ステータス+5かつ周囲3マス以内にいる味方の出典種類数×3+4分、敵の全ステータスが減少(最大10)。出典数に応じて敵を弱らせる効果は通常版と同じで全ステータスまで弱らせるようになった分、数値は劣る。そして範囲奥義ダメージと最初の攻撃か2回攻撃のダメージを40%軽減するので耐えやすい。
専用奥義「神竜破」は速さの50%分を奥義ダメージに加算し、自軍にリュールと支援を組んでいる味方がいると自分と支援相手はダメージ軽減効果無効。
もう一つは自分か敵のどちらかが「奥義発動可能状態」「この戦闘(戦闘前か戦闘中)で奥義発動済み」の2条件をいずれか満たしてかつ周囲3マス以内にリュールと支援を組んでいる味方がいると受けるダメージを40%軽減。支援を組む前提となるが支援相手にもメリットを与えてくれる。
信義系効果の応用かつグレードアップ版が登場。信義4と条件は変わらないが、ワープ移動の代わりにこちらは奥義カウント変動量+1で周囲2マス以内に味方がいる時は戦闘中、攻撃速さ+3はそのまま。信義4が機動力を上げるなら、信条は攻撃力を上げる。
竜扱いのため、当然竜特攻の相手には大きなダメージを受ける。ダメージ軽減はあるが、相手もダメージ軽減無効を持っていると奥義以外だと消されてしまう。支援相手を組むことが前提であるため戦う際は組み合わせにも気を配る必要があり、いなくなると弱体化する。
システム上、専用奥義は敵サイドに回ると追加効果を得られないので飛空城の防衛などは不向き。
海辺の神竜 リュール
「私は神竜リュール。
これもひと夏の出会いでしょうか。
一緒に海を満喫しましょう!」
属性 | 無 |
---|---|
兵種 | 竜/歩行 |
武器 | 海水浴の体術(専用) |
奥義 | 絆・神竜破(専用) |
A | 速さ魔防の秘奥4 |
B | 見切り・反撃不可4 |
C | 竜の魔防の波・偶 |
2024年7月からの超英雄でリュール初。
伝承版とステータスを比べると大差は無い。
専用武器は伝承版「神竜の体術」の前半効果(錬成ブレスとキラー武器効果に加えて攻守関係なしの2回攻撃)はそのまま。もう一つの効果は周囲3マス以内に味方がいると戦闘中、全ステータス+5かつ周囲3マス以内にいる味方の出典種類数×3+4分、敵の全ステータスが減少(最大10)と条件が変わっている。
そして与えるダメージと最初の攻撃か2回攻撃の受けるダメージが「自分を除く出典作品種の味方の数」と「自分を除くエンゲージしている味方の数」の合計値×5分増減(最大15)しつつキャンセル無効。
専用奥義「神竜破」のグレードアップ版が登場。効果条件に変化はないが、新たにターン開始時に支援を組んでいない場合、攻撃が最も高い味方に【縁】を付与が追加。この効果自体には記号的な意味しか無いが、有利な状態扱いとなる。それに伴い、条件に「【縁】が付与されている味方」が追加。支援の条件が無くなり、使いやすくなった。
魔防の波・偶数の新たな応用かつグレードアップ版が登場。バフ条件がターン開始時に緩和して周囲2マス以内に拡大。新たに敵が攻撃時に発動する奥義装備時かつ魔防が敵より5以上高いと戦闘中、敵の最初の攻撃前に奥義カウント+1
もう一つは偶数ターンのみ戦闘中、魔防+6。竜専用の波・偶数系効果となっている。
弱点は伝承版と概ね同じだが、レイヴン効果や祈り無効効果などがある。そしてエンゲージ条件という紋章士英雄を持つ前提の条件があり、人によっては厳しくなっている。
リュール(男)
神竜の王子 リュール
「神竜リュールといいます。
私を顕現…いえ、召喚してくださったのは
あなたですね。精一杯力になります。」
属性 | 赤 |
---|---|
兵種 | 剣/歩行 |
武器 | リベラシオン(専用) |
奥義 | 竜裂 |
A | 攻撃速さの万全4 |
B | 回避・叩き込み4 |
C | 緑への暗闘3 |
2023年7月から女性版より遅れて登場。
7月18日から10月1日までログインすると必ず星5で仲間になり、8月8日以降から星5枠でレギュラー入りする。
ステータスは微量の差自体あるが女性版と同じ傾向。
専用武器も同じだが男性版はB、Cスキルが異なり、叩き込みで攻撃後に敵を離れさせて得意の緑属性相手には有利に戦う事で差別化を図っている。弱点も同じだがダメージ軽減での強さは女性版が上回る。
実装時に同時開催された「想いを集めて ~矜恃は鉱石の如く~」では、リュールは新英雄召喚で実装されていないため個人のストーリーは無いものの、メインストーリーのラストに登場する。
亡き母ルミエルやモリオンについて、ディアマンドと話している。
繋和ぎし絆炎 リュール(伝承英雄)
「私は、エレオス大陸のリュール。
元の世界では神竜と呼ばれていました。
ここでは、あなたの英雄として戦いましょう。」
属性 | 無 |
---|---|
兵種 | 竜/歩行 |
武器 | 神竜王の体術(専用) |
奥義 | 竜の咆哮 |
A | 紋章の奇跡(専用) |
B | 速さ魔防の防壁4 |
C | 攻撃速さの信条 |
2024年2月から地の伝承英雄として男性版も登場。こちらも神竜ノ王。
専用武器はキラー武器効果、錬成ブレス、攻守関係なしの2回攻撃、自分のHPが25%以上なら戦闘中、全ステータス+5かつ周囲3マス以内にいる味方の出典種類数×3+4分、敵の全ステータスが減少(最大10)は女性版と全く同じだが男性版は奥義以外のダメージ軽減を半分無効と敵が攻撃時に発動する奥義装備時で魔防が敵より5以上高いと敵の最初の攻撃前に奥義カウント+1。こちらは攻めと妨害に徹底している。
新汎用奥義「竜の咆哮」は魔防の40%分、奥義ダメージに加算。
もう一つは女性版同様、自分か敵が「奥義発動可能状態」か「戦闘前か戦闘中で奥義発動済み」のどれかを満たしてかつ自分の魔防が「敵の魔防-4」以上の時は1回限り戦闘中、受けるダメージを40%軽減する。
専用奥義ではないが、女性版と異なり支援相手不在でも弱くなることはないため使いやすい。
専用Aスキル「紋章の奇跡」は遠距離反撃に加えて周囲3マス以内に味方がいると戦闘中、全ステータス+9かつ範囲奥義、最初の攻撃、2回攻撃のダメージを40%軽減。
もう一つは周囲3マス以内に味方が3人かつ敵から攻撃される時、自分のHPが2以上なら祈り効果かつ戦闘後にHP99回復。伝承ファ同様に特殊の祈り効果で、最初から奥義カウントは加速しないが遠距離反撃とステータス強化のメリットが多い。
弱点は女性版と概ね同じだがレイヴン効果や祈り無効効果など新たに増えたものもある。反撃を封じられる場合や、周りに味方がいない場合も注意が必要。
コミカライズ
男性主人公で、デフォルト名「リュール」で物語が描かれることに。
枝に引っ掛けてマントを破く、転んで盛大に転がっていく、罠に引っかかって穴に落ちるなど、原作ゲームよりもドジ要素が盛られている。誰かにぶつかって吹っ飛んでしまうくらい貧弱なようで、エーティエに「小枝のような腕」と言われた程。
何かを食べている描写が多く、食べカスを付けていたり食べ物を詰め込んで頬を膨らませていたりする。このように少し抜けている部分は母ルミエルと共通するものがある。
記憶喪失であることから周囲の期待に悩んでいる様子で、誰かを失うことや、異形兵をかなり恐れていた。
しかし、傷つく人々の為に剣を持って戦う勇敢さも持ち合わせており、紋章士マルスに助けられながら、倒れた母ルミエルの意志を継いで指輪を集める旅に出る。
なお、ゲーム本編同様クレバーさも非常に高く戦闘や交渉などの場面において度々発揮される。
また、原作ゲームとは異なり、各国の王族達のことを「〜王子」「〜王女」と呼んでいる。
余談
名前の由来はフランス語で光や輝きを意味する単語からと思われる。
その特徴的なルックスから、海外では男性主人公はペプシ君、女性主人公はアクアフレッシュちゃんの愛称で親しまれているようだ。
ただし、公式名称以外の愛称が苦手な人がいるのでこの愛称を呼ぶのは控えめにしよう。
当初はかなり臆病で情けない性格として設定されていたが、任天堂側から反対意見があり、現在の性格に落ち着いている。また、セリーヌと共に最初にデザインされたキャラクターでもある。初稿では現在と違い、髪色が白と黒になっているデザインも存在したようだ(出典)。
ニンテンドードリーム23年6月号で実施された「『FEエンゲージ』キャラクター人気投票」では、堂々の1位にランクインした。
2024年1月、女性のリュールの1/7スケールフィギュア化が決定。モデルは本作のメインビジュアルの姿であり、公式サイトにはキャラデザを担当したMikaPikazo氏描き下ろしイラストも掲載されている。
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クリス/ルフレ/カムイ/ベレトベレス/シェズ…外見、名前を設定可能な主人公たち。カムイは竜族繋がりでもある。
チキ/ナギ/ナーガ/ファ…過去作の神竜。特にチキは「1000年眠っていた神竜王の子」とプロフィールが似ている。
ウォルト/クレア…同シリーズの中の人繋がり。初めて主人公枠へ昇格した。
レックス(ゼノブレイド2)…男性の中の人&任天堂&主人公繋がり。
過去(ネタバレ注意)
※ここから先は第20章以降もとい重要なネタバレが掲載されています。
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グリ「お前の正体は、神竜なんかじゃない。こう言った方がわかりやすいかもな…」
「『邪竜の御子様』さんよぉ!」
実はルミエルとの血縁は無く、その正体は邪竜ソンブルの子の生き残り、そして邪竜族の王女ヴェイルの兄(姉)である。
現在のリュールとは違い、髪と瞳は赤一色。また、全ての言葉をひらがなで話す。この特徴は現在のリュールも時折見せており、特にルミエルとの別れの際は顕著である。
1000年前は邪竜の御子として紋章士の指輪を集めるため、父ソンブルに従い戦っていた。
邪竜の御子は数多く存在していたが、リュールはそんなきょうだいの中でも特に優秀であり、いくつも指輪を集めていた。セピアにも、「燃えるような髪と瞳の御子様」として覚えられている。
しかし任務に失敗するなどした不出来なきょうだいは「欠陥品」として、異形兵に処分されていた。それ故にきょうだいを殺す異形兵のことが大嫌いであり、現在のリュールが異形兵嫌いなのもこれが原因だと思われる。
いつか処分されることを恐れていたが、「欠陥品」ではないことを示すため、恐怖を口にせず無感情に振る舞っている。
きょうだいのことを大事に思っており、末妹であるヴェイルには共にいることができない代わりに自らの竜石を手渡した。
過去のリュールは24章にて、紋章士マルスと共に敵将として立ちはだかる。
竜紋を守るために神竜軍と戦い、敗れた後、気絶から目覚めたリュールは、ルミエルと出会うことになる。
神竜であるルミエルは敵であったが、初めて自分に優しくしてくれた彼女を殺そうとは思えなかった。孤独であったルミエルもそんな彼(彼女)を死なせたいと思えず、二人は再び会う約束をする。愛情を知らない彼(彼女)とルミエルは心を通わせ、リュールも彼女を「かあさん」と呼ぶようになり、親子のように過ごしていた。
その後、リュールは実の父であるソンブルに一人で刃向かう。見事ソンブルを討ち倒したかと思われたが、瀕死のソンブルから不意打ちで深手を負う。駆けつけたルミエルに、世界を救う神竜として生きる夢を涙ながらに話し、1000年もの眠りについた。
「いつか…かなうのなら…まっしろな、ふくをきて…かがやく、けんをもって…あなたのような…せかいをすくう、しんりゅうに……」
ルミエルはリュールが再び目覚めるよう、1000年間自分の神竜の力を注ぎ込んだ。その結果、神竜の力を授かり、髪と瞳に青色が混ざるようになったのである。
ネタバレ注意
※ここから先は第20章以降もとい重要なネタバレが掲載されています。
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20章で、リュールはグリから自らの正体について聞かされる。
神竜は紋章士を「祈り」で顕現させるが、邪竜は「呪文」で顕現させる。リュールは後者であった。
リュールは1000年間の眠りで自身が邪竜であることを忘れており、記憶が無いのなら神竜として生きる方が幸せだと考えたルミエルや紋章士シグルドたちも何も言わなかった。
正体を知ったリュールは「神竜の力がないのなら邪竜を封印できない」と自信を無くし、仲間たちから離れようとする。
しかし本来、今まで敵対した紋章士のように、邪竜が顕現した紋章士とは意思疎通ができないはずである。それにもかかわらず、リュールが顕現した紋章士は自由意思を持っていた。つまりリュールは、その髪と瞳の色が物語るように、神竜と邪竜の力を併せ持つ存在であるということをシグルドから伝えられる。
また、仲間たちからも「神竜や邪竜などは関係なく、あなただから共に戦うのだ」と説得されて、リュールはこれからも神竜として皆と歩むことを決意する。
21章で、ヴェイルが自分の妹であると知ったリュールは、ソンブルに始末されようとしていた彼女を庇って一度絶命する。この際、彼女の持っていた竜石が割れ、ヴェイルはリュールがずっと探していた兄(姉)であると知った。リュールが作中で竜に変身することができなかったのは、竜石を持っているヴェイルが近くにいなかったためであると思われる。
しかし、ヴェイルの本来の人格が魔道具を破壊し、洗脳から解放されると、リュールを異形兵として蘇らせる。そして全ての紋章士の指輪を再び顕現させるが、異形兵の体のためか、限界が来て消滅してしまう…
が、リュールは「世界を救うため、紋章士のように戦いたい」と願い、十二紋章士全員が「リュールと共に戦いたい」と祈ったことで、『紋章の奇跡』の力によって復活。彼(彼女)は十三番目の紋章士『絆炎の紋章士〈ファイアー・エムブレム〉』として覚醒する。ルミエルからの「誕生日プレゼント」である指輪を依り代に、髪も瞳も青一色の紋章士として戦うこともできるようになった。なお、リュールは肉体も持っているため、平時はそれまで通りの姿で過ごしている。
十二紋章士とは違い、リュールが仲間と隣接して「エンゲージ+」のコマンドを選択すると、「エンブレムエタニティ」という掛け声と共に紋章士リュールの力を使うことができる。
リュールのエンゲージ技「神竜破」はエンゲージ+した相手と隣接していると「絆・神竜破」に変化し、2人で剣とビーム(魔法)のコンビネーション攻撃をする。この時、リュールは「エンゲージビーム!」と叫ぶ。実際に手からビームのようなものが出ており、実はリュールが体術を使う際にも同様のものが出ている。作中でこのビームについての言及は無いが、ルミエルやヴェイル、ソンブルなどもビームのような攻撃をする描写があるため、竜族特有の攻撃方法なのだろう。
25章にて、ソンブルによって異形兵となったルミエルと敵対することになる。リュールは彼女が大好きだったあのルミエルではないと判断し、涙を流しながらも、自らがすべきことであると立ち向かう。
ルミエルを倒した後は彼女と「お話」をするが、異形兵である彼女は消滅してしまう。再び会って話をしようと約束し、彼女とゆびきりするのだった。
「そして、私こそが…繋和げよ、絆炎の紋章士〈ファイアーエムブレム〉ーーリュール!」
ソンブルを止めるため、神竜軍は異界の扉に向かった。そこでソンブルは異界の扉を閉じて紋章士たちを消滅させようとするが、リュールは仲間の力を借りて、紋章士を再び顕現する。そして十三の紋章士と仲間の力により、憎むべき邪竜であるソンブルを討った。
戦いが終わった後、同胞であるマルスたち十二紋章士と別れの挨拶をし、彼らのようにエレオスの平和を守っていくことを誓う。
後日談では、ルミエルの面影を残す優しき神竜王として即位したことが語られている。リュールは旅を通して紡いだ仲間との絆で、エレオスを永き平穏へと導いた。
スタッフクレジットの挿絵には、ルミエルのような服を着た神竜王としてのリュールの姿が描かれている。また、リュールの戴冠式の様子はエンディングムービーでも描かれている。
今作ではリュールにのみ、「約束の指輪」を渡したパートナーとのペアエンドが存在する。パートナーは仲間から老若男女問わず選ぶことができ、妹にも指輪を渡すことができる。
ネタバレ込みの関連項目
イドゥン…神竜から世界に危機をもたらす魔竜になったというある意味真逆の境遇で同じくオッドアイの竜族。ロイからも類似点は言及されている。
リンク(ブレスオブザワイルド)…本編開始より前の時代の戦いで致命傷を負った事が原因で長い眠りにつき、数百年後に目覚めた時点では過去の記憶を失っていたという点や、続編では指輪を用いて共に戦うという点が共通している。
別エンディング
本作では、26章(終章)にて敗北すると専用のムービーが流れる。
リュールが目を覚ますと、そこにはソンブルとヴェイルがいた。
しかし彼女は悪人格のときと同様の衣装と魔道具も装着していて、瞳も赤い。顔立ちは大人びていて、化粧も施されている。女性のリュールと同じくらいに身長が伸びており、相当な年月が経っていると思われる。
ヴェイルが「行きましょう、お兄様(お姉様)」と差し出した左手の薬指には、『紡ぎし者の指輪』が嵌まっていた。
そしてリュールも千年前の赤い姿に戻っており、文字通りバッドエンドと言えるだろう。
また、彼らのいる場所がグラドロンの城の中のように見えるため、ソンブルはエレオスに留まっていると考えられる。仲間も全員死んでいて、神竜ももういないことから、エレオスは既に滅んでいるか、遠くない内に滅ぶだろう。
邪竜の章
「さようなら、わたしの片割れ。異世界の神たる竜よ。旅路の全てを苦しみ、悩み、楽しみ、そして…愛してください。」
「もうひとつのエレオス」のリュールは、邪竜の章開始時点で既に故人である。
1000年前の戦で、その命と引き換えに邪竜ソンブルを封印した母ルミエルの跡を継いで、エレオスの各国を纏める神竜王となった。
その後復活したソンブルとの再びの戦で、各国王族たちと力を合わせて戦うも、相討ちとなる。現在その遺体は、リトスの神竜たちが眠る墓に埋葬されている。
イルの口から、こちらの世界のリュールは「ルミエルの実子」と言われたがパラレルワールド故に本当に実子なのか、本編同様表向きには実子とされているだけで実際は実子ではないのかは不明。
本編のリュール同様、神竜として信仰されていた。仲間たちからは大いなる信頼を得ていたようで、彼(彼女)の死をきっかけに異世界のエレオスの四国は互いに牽制し合う冷戦状態となる程、大きな影響力を持っていた様子。
青一色の髪を持ち、顔を見ることはできないが、おそらくは瞳も青一色だと思われる。
本編のリュールの性別の逆の性別で登場する。すなわち、本編のリュールが男性ならば女性、女性ならば男性の姿で現れる。
また、本編のリュール同様に丁寧な口調だが、一人称が「私」ではなく「わたし」である。語彙も少し難しいものを使っており、神様然とした話し方をする。
故人である異世界のリュールは当然生きた姿では登場しないが、邪竜の章開始直後に、本編のリュールに「わたしの大切な人たちを救って欲しい」と頼み、それを承諾したリュールのことを異世界のエレオスへと転送させる。
その後もストーリーの要所で、声と後ろ姿のみ登場する。
邪竜の章内において、主人公のリュールは「神竜様が蘇った」「亡くなった神竜様に成り代わって、目的はなんだ」と言われ同一人物だと思われている様だが、男女が逆転しているリュールが同一人物と認識されている理由は謎である。