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「フィレネの平和のため、そして、あなたのためなら…わたしは手を汚す覚悟ができています。」

プロフィール


性別
誕生日12の月18の日
身長155cm
薬指の指輪サイズ6号
個人スキル平和の花(周囲2マスの味方は回復アイテムの回復効果が1.5倍)
初期兵種ノーブル
好きなものお茶会、花、読書、お洒落、紅茶、小鳥、仲間の幸せ
苦手なもの辛い物、武器、戦争、大きすぎる幸せ、無理やり前向きになること
趣味お茶のお誘い
特技茶葉の銘柄を当てること
軍の中で一番舌戦に強い
称号幸福な王女
CV鬼頭明里

概要

フィレネ王国の第一王女でアルフレッドの妹。臣下にクロエルイを持ち、兄の臣下でもあるエーティエとは幼馴染。


全身を覆うほどの大ボリュームな金髪にお花畑を被せたような王冠がトレードマーク。翠眼

一人称は「わたし」、二人称は「あなた」。口調は基本的にてよだわだが、目上の人に対しては敬語で話す。

心優しく純真な性格。博愛主義で平和を愛するが、平和のためなら自ら手を汚すことも厭わない強い心を持つ。


4章「花の風車村」にて臣下と共に加入。その際には「慈愛の王女の指輪」を所持している。イルシオン軍に襲撃を受けた王城から指輪と共に逃がされ、そのことを兄に伝えるため港に向かう途中、村で異形兵に囲まれてしまったところで臣下からもまた逃がされる形で神竜軍に合流。

主人公が指輪に宿る紋章士セリカを顕現すると、セリカの力を借りて戦うことに。エンゲージ技「ワープライナ」を使えば遠くにいる臣下の元へすぐに飛んでいけるため、自分の代わりに敵地に残った臣下を今度は自分が救い出すことができる。臣下とは専用の会話コマンドが用意されている。


その後、襲撃されていた王城を神竜軍が奪還。救い出された母イヴ女王に兄妹揃って世界の平和のために戦うことを願い出た末、「生きて帰る」ことを約束に神竜軍の一員として長い旅へ、そして幾多もの戦に身を投じていくことになる。


紋章士セリカセリカセリーヌ


紋章士セリカとは顕現されていない幼少期から、セリーヌだけがその声を聴くことができた。顕現前から紋章士の声を聴くことができたキャラクターは他にユナカディアマンドセアダスなど。

紋章士とエンゲージした姿でのセリーヌは王冠を外しており、エンゲージ前後で印象が大きく変わる。


臣下とも共通する必殺発動台詞は「ティータイムよ」。

なお、本作にはティータイムという名前の回復杖が存在しており彼女に装備させることも可能。


セリーヌルイおたおめ~!


ソラネルで着用する私服は「お茶会の王女服」。

ウエイトレス風のイメージを取り入れたような、普段のドレスとは対照的に身軽な服装であり、王冠も少し軽めのティアラに変化、髪型も二つ結びに変わっているなど、服装以外の変更点も多め。


人物像

セリーヌ華炎


紅茶が大好きで明るく親しみやすい印象を持った愛らしいお姫様というキャッチーな側面と、国を守る使命や責任感が様々な行動面から表れているシリアス色の強い毅然とした王族という正統派な側面を併せ持つ人物。



普段は穏やかで優しい平和的な王女そのものであり、「幸せ」という言葉を多く交えた話し方や花になぞらえた婉曲表現をふんだんに用いる。

一方で、数百年間戦争が起きていない平和な国に生まれた王女だとは思えないほどに戦や命のやり取りに対する覚悟が決まっている。外敵には厳しい態度を見せ、国を守るためなら手段を択ばないと発言するなど苛烈な一面も持つ。

「泥棒にはいたずらをして追い払う」旨を含むフィレネの伝承のことは「抑止力になるのか疑問です」と自嘲気味に紹介し、実際その後に国で盗賊被害の解決を求められた際の彼女は武力行使の決断を下している。



大の紅茶好きで、仲間たちをお茶会に誘うのが趣味。紅茶に関してとても造詣が深く、一口飲んだだけでそのお茶の銘柄や材料、産地までも的確に言い当てる。

「茶畑の里のオリジンティー」という銘柄が大のお気に入りで、その生産地「茶畑の里」が故郷であるジャンには直接感謝の意を伝えている。その熱愛たるや、茶畑の里では「王女様がお忍びで来ている」という噂が流れており、後日談では後のフィレネ王国にはこの茶葉にちょっとした伝承が根付いたと記載されているほど。この銘柄は花のような香りがするお茶で、同銘柄と推測されるものを主人公や紋章士たちにも度々振舞っている。


味や香りが良ければ銘柄には拘らず、ラピスが野草から淹れたお茶を絶賛し、その作り方の指南を所望、そして彼女から教わった数々の知識も含めて書物に纏めるに至っている。

また、落ち込んだ気分の時には紅茶を飲むことでリラックスし、それによって物事がうまくいったという経験則から「お茶は人を救える」という持論があると共に、「自分はお茶に救われてきた」「いつも幸せにしてもらっている」と恩義を感じている。


フィレネ王族らしく花も愛しており、実体を持たず食事を楽しめない紋章士に対しては紅茶の他にもピオニーやポプリなどを差し入れ、その香りで癒されてもらおうという気遣いも見せる。



幼い頃はかなりの泣き虫で、クロエやエーティエなど付き合いの長い相手との間ではその頃の様子も語られる。当時は病弱な兄を毎日心配し続ける生活を送っていたが、フィレネ王国先王である父親を亡くしてからは母や兄を支えるべく鍛錬や勉学に励むようになり、強い心を手に入れたことで現在の気丈な性格になり、その経緯から剣術と魔法の腕が身に付いた。


兄アルフレッドと同じく、主人公が目覚める前からその顔を知っている一人。神竜信仰が盛んなフィレネの王族として母や兄と共にソラネルに訪れており、主人公のことを全知全能な存在として信仰して育つ。そのため、主人公に対等な関係で話しかける兄とは対照的に彼女は非常に模範的で敬った対応をし、口調も敬語に変わる。


他国の王族に対しても目上対応で接する。しかし、付け入られやすい性質の自国を想うが故に「他国の人間には警戒を怠らない心算」でもあり、支援会話の相手の半数がフィレネ王国出身という偏り方をしている。

仲間をお茶会に誘うのが趣味ではあるが、他国出身のカゲツフォガートから逆にお茶会に誘われた際にはいずれも最初は断ってしまう。フォガートに関しては二度目の誘いでも断ろうとしているが、その際にフィレネ王国の性質とも併せて「外の人に対する門が必要以上に固い」「閉じた世界」と的確な批評を受けたことで考えを改める姿勢を見せている。


スタルークには自分の悩みに親身に寄り添われたためか早い段階で心を許しているあたり、信頼に足ると判断した相手には出身国を問わず手を取り合いたいと思っている様子。そしてオルテンシアに関しては、その警戒の必要すらない素直な性格から最初の時点でお茶会に誘いたいと思うほど気に入っており、支援会話ではセリーヌが珍しく羽を伸ばしている姿を見ることができる。「ぷにぷに。」



アルフレッド & セリーヌ / Alfred & Celine


兄アルフレッドに対しては少々毒舌という説明を通り越して辛辣。登場章からいきなり(主人公を親しい友のように思っている兄のことを)「なんて無礼な」とバッサリ、兄との支援会話では本人の目の前で「見た目が蛮族の方が中身と合っていると思うわ」「王子の皮をかぶった蛮族」と容赦ない言葉を浴びせている。


一方で妹として兄の身を誰よりも案じており、兄を陰から支えるため数々の努力をしている。兄を上手く御せないあまり地団太を踏んでしまう、少々ラフな言葉遣いになるなど、彼以外には見せない妹らしい姿になっていることから、その実は微笑ましく理想的な兄妹仲である。



兄ほどではないが鍛錬に精を出している場面はそれなりに多く、「王女様なのに剣術の腕前が中々らしい」という噂も流れているようだ。しかし理由がない戦いは望まず、仲間からの申し出そのものは好意的に受け取っているが、実際に個人的な手合わせに応じることはない。


彼女の幼馴染であり筋肉鍛錬をこよなく愛するエーティエが筋肉鍛錬を教わったのは、実はセリーヌからである。その間柄故か、自分とのお茶会中にもエーティエが鉛入りの筋肉鍛錬用ティーカップを使用していることも自然に受け取っている。



平和を守るために剣を取っている彼女だが、本心では戦争や武器を嫌っている。鍛錬についても強さを極めようとは思っておらず、主人公や紋章士との間では時折戦いを厭う感情も正直に明かしている。

賊の本拠地殲滅を命じた件についても、賊とはいえ人同士で殺し合わせる選択をしたことに強く心を痛めており、それを主人公に看破されると「それがわたしの弱いところ」だと思い詰める。しかしそれを主人公は「弱さではなく優しさ」だと訂正し、彼女はこの後「いつかそう思えるようになりたい」と胸に留めている。



仲間の不幸や災難に対して過敏であり、それが原因で弱気になることも少なくない。支援会話では、ルイが天然茶畑の特別な紅茶を採取する道のりで凶暴な獣に襲われた事実を知った途端にそのお茶を残してそそくさに席を外してしまい(後日にその件を彼に謝罪している)、エーティエがティーカップを持つ手が震えている(新調したカップの重さでプルプルしているだけ)のを必要以上に指摘すると共に心配性な姿を見せている。


スタルークとの支援会話では、幼少期に兄が病弱だった経験から今も「兄が亡くなる」悪夢を見続けていることが明らかにされる。この夢見はスタルークも抱えている共通の悩みであり、二人はその解決策としてお互いの兄を守り合うことを誓う。その際にそれを正しい行いではないと自覚しつつも「必要ならこの身を挺しても構わない」とまで発言している。


ストーリーでは、母イヴが人質に取られている場面でセリーヌは母が救助されるまで委縮しており、ストーリー後半で自国の港が戦火に包まれフィレネの民に犠牲者が多く出た場面の戦闘後の散策会話では言葉を失っている(一方で主人公が近くに居ない時は敵への怒りの表情や身振りも見せる)。



幸せは誰かの不幸の上に成り立っていると考えている節がある。「大きすぎる幸せ」に対しても不安や恐怖を感じてしまい、「小さな幸せがあればそれ以上はいらない」とも発言している。幼少期からの付き合いである紋章士セリカとの絆会話は全体的にとても幸せそうな姿である一方、最後には「それ(毎日が幸せでたまらないこと)が怖くもある」「今以上の幸せなんて、もう来ないんじゃないか」という危惧の念を抱いている。戦闘中にレベルアップした時の反応も、6ピン以上になると少し喜びを抑えたような表情。


ユニット性能

ゲーム4章で臣下2人と共に加入。加入時に紋章士セリカの指輪を装備している。

初期兵種の「ノーブル」は魔法と剣を使う歩兵で、戦闘スタイルは魔道。専用上級クラスの「フロラージュ」になると杖も使えるようになる。


どのパラメーターも満遍なく育つバランス型の魔法剣士。初期値は低いが守備の伸びも実はそれなり。一方で魔力の伸び率はそこまで高くはなく、速さと幸運が伸びる傾向にある(特に幸運の伸びは全キャラ中トップ)。また、魔道スタイルだが力も伸びるという特徴がある……というか成長率は力35%に対して魔法は25%であり力の成長率の方が高い。筋肉推しのお国柄と血は争えないのだろうか。


それに加え、初期兵種のノーブルは戦闘スタイルが魔道であるにもかかわらず魔力の成長率補正がかなり小さく(一方で力にも補正が入っている)ことから、紋章士セリカと共に魔法を主力とする加入時の印象に反して、やがては力が魔力を追い越していくことも多い。普通に育てると魔道士として微妙過ぎる魔力、かといって剣士としても後れをとる力でどっちつかずに陥り、そのまま他の魔法ユニットであるシトリニカアイビーと入れ替えてしまいがち。


しかしフロラージュになると真価を発揮し、兵種スキル『華炎』力または魔力の半分をダメージに加算するスキルであるため、魔法メインで戦う場合も力が無駄にならない設計。また、他の魔道士と違って物理剣も装備できるのは大きな強み。普段は魔法で攻撃し、敵の魔道士やモンクには剣に切り替えて攻撃、手が空けば杖で回復役も可能と、万能ユニットへと変貌を遂げてくれる。言い換えれば『華炎』の解禁までは中途半端な成長率による決定力不足に難儀するため、早急にマスタープルフを使ってあげよう。


彼女の専用クラスは速さ限界値が高く、クラスチェンジを前提に根気よく育てていれば純魔法ユニットとしても損はさせない性能。今作で軒並み鈍足傾向のある魔法職の中で追撃を取りやすく、その速さと持ち前の高い幸運も相乗して回避率が高く、バランス成長故に守備面も最低限持ち合わせた「前線で戦える高速魔道士」としての大きな強みを開花させることが可能。とはいえ、魔力の伸びは補うに越したことはないので彼女に主力格を担わせるつもりならば精霊の粉を使ってあげる、チェンジプルフで魔力が伸びやすくなるハイプリーストに一旦就かせるなどの工夫をしてあげよう。


『華炎』は物理攻撃でも発動するため、力の伸び方によっては寧ろ剣のほうをメインにしても良い。序盤に手に入り、体格が低い彼女でも攻速落ちしにくく、剣と魔法の両方の威力を同時に引き上げられる特殊効果もある「フォルクヴァング」は特に噛み合う。

また、同じ射程の魔道書を装備できる以上は敢えて使う必要性が薄いように思える魔法武器「いかづちの剣」も射程2で斧相手にブレイクを取れる、サイレスを受けていても扱える、一部の紋章士のエンゲージ技を魔法判定で放てるといった利点があるため、持ち物スペースに余裕があるならばサブ武器に採用する価値あり。



力と魔力が足並みを揃えやすい性質上、紋章士の選択肢が広いのも強み。素直に魔法方面に特化するなら初期装備のセリカ、ベレトセネリオ(DLC)あたりが定番だが、両刀ステータスを活かすならシグルドリーフカミラ(DLC)、クロム(DLC)なども視野に入る他、カムイのようなサポート系にも適正がある。フロラージュの幸運限界値は50を超えており、ベレトから『天刻の拍動+』を継承していれば攻撃及び妨害杖を必中にすることが出来る。


今作の魔法ユニットは魔法向けの紋章士の取り合いが発生しやすい悩みを持っているが、魔法方面に限定しないセリーヌはこの点で他の魔法ユニットにはない強みを有しているとも言える。


邪竜の章

セリーヌ(邪竜の章)

「隣国が不幸になろうとも知らない。」


クラスはEXノーブル、個人スキルは「戦場の花」。

もう一つのエレオス大陸でもフィレネ王国の第一王女だが、外見はそのままに感情的で他者に対して高圧的に振る舞う人物と説明される。


こちらの世界のセリーヌは平和とは無関係に戦いをこよなく愛する戦闘狂となっており、主人公との戦闘会話では「寧ろ戦うことを望んでいた」「本気で殺しあったらどうなるか味方の時は考えるのも許されなかったけれど今は叶うんだからとても幸せだわ」と非常に好戦的。また、本編での彼女が持つ「仲間の幸せ」を尊ぶ性質も、こちらでは「自分の幸せ」に固執するものに変化している。


本編と変わらずお茶が好物である模様で、必殺発動台詞は元の「ティータイムよ」とほぼ同じ意味の「お茶の時間よ」になっている。もう一つの必殺発動台詞の「幸運な方」も皮肉のように嘲笑う演技。普通の攻撃ボイスでも戦いを愉しむような零れ笑いが時折混ざり、被弾ボイスでは「おのれ…」と憎悪を剥き出しにしている。



ストーリー2章では自国の豊穣だった土地が徐々に実りを失い、産業崩壊の兆しを見せていることへの策が無いことを理由に鉱石資源の豊富なブロディア王国に攻め入ろうと兄王アルフレッドに提案。その侵略行為を「フィレネだけが幸せであればいい」「幸せはいつも誰かの不幸の上に成り立っているけれど、我が国が不幸せを請け負う義理はないもの」と自己正当化している。その際の説得方法も、保身的な兄の重い腰を上げさせるためとはいえ、これ以上待たせるのなら彼女自身が単騎で向かい、我が身を果てさせてでも後に続かせるとまで言い出すなど、半ば脅迫に近いもの。


しかしながら、全てはあくまで自国や民を救うことを第一に考えての選択であること、その為なら手段を択んでいられないという考え方、最悪単騎で向かうと言い出せるほどの覚悟の強さは本編のセリーヌ譲りと言えるものでもある。



エルからの腕輪の返還要求はアルフレッドともども拒否、邪竜の双子への不信を隠さず戦闘も辞さない構えを取り続けていたが、異界から来た主人公を自らの世界の神竜の異形兵であると決めつけて交戦状態へと入る。この経緯から、臣下たちとの戦闘会話でも、本編の臣下たちを異形兵だと判断している。


自分同士の戦闘会話では、侵略する側に立っていることに本編のセリーヌから強い反感を買われており「我ながら愚かね」「ゆっくり紅茶を飲んで考え直すべき」と諫言を受けている。しかしこの世界ではその紅茶を淹れてくれるルイは故人であり、そのショックでお茶会は好みながら彼が淹れてくれていた紅茶は飲めないという状態に陥っている。



敗北後はイルから事情を聞き先程の態度を謝罪。邪竜の双子に非は無いことはわかっていたが心の整理が付いていなかったという。冒頭では彼女の口から臣下や母親を邪竜との戦争で失ったことが明かされるが、偵察任務から帰ってこなかったクロエに関してはまだ生きているはずだと密かに信じ続けていて、戦闘会話によって帰らぬ人になったと悟った際には荒れに荒れている感情を曝け出す程度に未練を抱えていた。


エルの赦しを得てからは心の整理も付けられたのか、それまでの高圧的な態度は鳴りを潜め、最後には「侵攻に頼らない道を模索する」と約束すると共に、本編世界のセリーヌと同じ穏やかな笑顔を見せて一行の出発を見送った。



しかし、後にブロディア王族を暗殺した直後のエルの口から、セリーヌも同様に兄妹揃って処理されたことが告げられる。というのも、最初はこちら側を異形兵だと決めつけていた彼女らこそが、物語の黒幕によって自覚のない精巧な異形兵にされていた(2章の時点でも異形特効を受けるようになっている)がため。


6章では三級長の腕輪を装備して再戦闘。自らが異形兵であること、フィレネも民もとうに滅んでいたことを知らされた状態のためか、「もう責務も重圧もなくただ目の前の相手を蹂躙してもいいから幸せ」と自暴自棄な台詞を言い放つ。

倒された後は最後のフィレネ王族として胸を張って散れると語り、幸せだったと言い残して息絶えた。


邪竜の章のPV公開時には上記の台詞と共に見下すような表情(イラスト参照)を見せて話題になった(本編のセリーヌは目を細めた鋭い目付きをするのに対し、こちらは逆に白目部分を大きく見せるように掻っ開いている)。

カーソルを当てた際に取るポーズも本編と異なり、目を細めて胸に手を当て、気高さを感じさせる見下すような姿である。


ヒーローズ

幸福な王女 セリーヌ

「フィレネ王国第一王女、セリーヌよ。

 平和のために戦うというのなら、

 幸運をもたらせるよう力を尽くすわ。」

属性
兵種魔法/歩行
武器幸福の良書(専用)
奥義氷蒼
A速さ魔防の万全4
C再移動制限3

エンゲージ発売前に2023年1月から登場。


ステータスは攻撃、速さ、魔防は高いがHPと守備は低い。


専用武器はキラー武器効果とターン開始時、周囲三マス以内に味方がいると自分とその周囲三マス以内の味方にHP7回復。そして戦闘後でも周囲三マス以内の味方にHP7回復も発動する。

もう一つは周囲三マス以内に味方がいると戦闘中、全ステータス+5かつ与えるダメージが周囲三マス以内にいるHPが50%以上の味方の数×5分、増加(最大15)して受けるダメージと範囲奥義ダメージもHPが50%以上の味方の数×15%軽減する(最大45%)し、戦闘後にHPが7回復する。

そして当時メディウスのみが所持していたスキル「再移動制限」がレギュラー入り。


広範囲に及ぶHP回復力で戦渦の連戦や英雄決闘などの長期戦に向いたユニットで再移動制限の機動力阻害にも対応している。とくに壁役や護り手持ちとの相性も良く、常に回復を続けるので難攻不落の要塞となることも可能。


HPと守備に対しては紙耐久で軽減があるとはいえ、不治の幻煙での回復封じやダメージを貫くダメージ軽減無効も弱点。戦闘面は味方のHPが減りすぎてしまうと武器効果も弱まる上に味方依存のため、離れすぎるかいなくなると効果無しの魔道に成り下がる。



「想いを集めて」では紋章士セリカとの関係が掘り下げられており、セリーヌがまだ泣き虫だった幼い頃から指輪の「声」に何度も励まされていた過去を召喚師に明かす。兄が病弱で毎日心配していた時、彼女を大きく変えることになった出来事である父親の崩御の時も、そこには紋章士セリカの励ましの声があったという。ここアスク王国では紋章士セリカに会う術がないことを寂しく思っていたところ、召喚師の計らいでアスク王国に召喚されていた「本物のセリカ」と引き合わされ、歓喜。セリーヌの話にセリカも興味を示し、彼女のお茶の誘いを快諾する。喫食を共にできない紋章士の時とは違い、紅茶を口にして美味しそうに笑うセリカを見て涙が出るほどに嬉しかったと、これ以上無いほどの幸せと感謝の気持ちを召喚師に伝えている。



2024年2月に遅れて実装となった「愛らしい雪華 オルテンシア」の「想いを集めて」にも登場。オルテンシアが仮の妹候補を探していることを聞きつけ、自身も姉妹関係に憧れていたことから、若干年上である自分を妹にしてもらうことを提案。それも「仮にアルフレッドと婚姻すればオルテンシアが義姉になるのだから年齢は重要ではない」というすんごい例え(オルテンシア談)まで飛び出すほどの押しの強さ。その後、言葉巧みに相手を自分と姉妹にしてもらうよう誘導した末に「セリーヌ…おねえさま。」と呼んでもらうことに成功。一時的な形式上のものではあるが、自分もかわいい妹を持ちたいという願望を手繰り寄せられたことに。


コミカライズ

「し…しんりゅうさまに手を…!」


ゲーム4章の場面にあたる4話の後半に初登場。王城から単身で逃げ出していたところを主人公リュールが単独で追跡、そのまま風車村まで追いかけて二人きりになった状態で顔合わせになる。


侵攻を受けた王城から逃げ出した際に王冠を落としており、暫くは何も被っていないままの姿で描かれている(蝶のような髪飾りはこの時も付けている)。顕現前から声を聴くことができるセリカ(指輪)には頻繁に話しかけており、この時点ではフィレネ王女と判別できていないリュールはその光景(独り言をブツブツ言っているように見える)を不思議に思いながらも彼女を護衛、手を引きながらイルシオン兵の追っ手を撒き続ける。その際の彼女は冒頭の台詞のような初々しい反応を見せることも。



幼少期のセリーヌの後ろ姿も描かれており、事あるごとに励ましてもらいに指輪が安置されている台座の前で声を掛け続けていた。ゲームではイヴ女王から託されていた「慈愛の王女の指輪」だったが、こちらでは顕現前のセリカが事前に王城襲撃を察知し、セリーヌに直接助けを求めたという経緯が追加された。


顕現されたセリカとの邂逅時には上記の掘り下げ描写もあって感激そのものな反応を見せ、この時に丁度駆けつけたルイから思いっきり目が合った状態で「とても…いい――」と熱視線を注がれていた彼女だが「無事だったのね!」と返すあたり、そのことを全く気にしない度量の持ち主である様子。


「これ以上フィレネを脅かすなら 容赦はしません」


ゲームと同じく、敵に対しては厳しい態度を見せる毅然とした王族としての側面も健在。

苛立った追っ手がフィレネの民への暴力行為に及び、その悲鳴が耳に入った途端、懐に隠し持っていた剣で追っ手をまとめて一刀両断。顔つきも同漫画のアルフレッドを思わせる高貴な王族然に様変わりする、コミカライズという媒体ならではのギャップ演出と共に追っ手を全滅させ、敵だけでなくリュールまでも驚かせている。イルシオン軍の将校ネルーケ(ゲーム5章のボスユニット)に快楽で焼き払われた村を目の当たりにし、村人の少年から涙ながらに助けを乞われた際は静かに加害者に対する怒りの表情を見せた。


王城奪還戦ではリュールの合図のもとでセリカとエンゲージ、そして「王城内でリュールとアルフレッドが敵の注意を引き、自分は城外から王城内へワープライナで急襲」という連携プレイによって王城内でイヴ女王を捕縛していたイルシオン兵を一掃すると共に母親を即座に救出することに成功。ゲーム5章では目の前で人質になっている母親を見て弱気に陥ってしまっていた彼女だが、こちらでは城外から即座に救出という作戦が功を奏したのか、一瞬も弱気な姿を見せていない。その後はシグルドとエンゲージしたアルフレッドが残りのイルシオン兵を殲滅、一人で敗走を試みたネルーケをリュールが逃さず斬り、王城奪還に成功する。



本漫画では兄アルフレッドとその臣下たちが巨大な瓦礫を軽々と持ち上げ、リュールから「やはり武力の国では!?」と勘違いされるほどの逞しい筋力が描写されていたが、彼女も彼女でかなりの高さがある城壁から飛び降りてすぐに駆け出す、リュールが中々追いつけない程の速さで走る、川をジャンプ一回で飛び越える(それを追いかけ続けたリュールは息切れを起こしている。それに対してセリーヌは殆ど息を乱していなかった)といった逞しい脚力を披露していたりする。


5話の後でも姿を見せており、6話ではブロディアの地域や貴族についての解説役ポジションを担っている。なお、こちらでもアルフレッドのことを王子の皮を被った蛮族だと呆れている他、クロエの食欲旺盛ぶりに振り回されて災難に見舞われている姿も。以降の戦闘シーンは少ないが、紋章士セリカは彼女に託され続けている模様。


ブロディアの軍事裁判では「議会の前にはお茶をして心を落ち着かせる」というフィレネの風習に則り、彼女が選別した幻の高級茶葉の紅茶が振舞われた。その効能は血気盛んで苛烈なブロディア貴族さえほっこりさせるほどのものだったが、飲み干して間もなく平常運転に戻った彼らの姿を見て、結局お茶の力が意味をなさなかったことに思わずガーン…となっているコミカルな配役に。


余談

名前の由来はそのままフランスのラグジュアリーブランド「セリーヌ(CELINE)」から。


専用兵種「フロラージュ」はフランス語で「花」を意味する。フロラージュはバランス型成長、専用スキルの「華炎」、剣と魔法の武器種と本作にもDLCで出演しているルフレの専用職「神軍師」を彷彿とさせる特徴が多い。英語版では同クラス名が「Vidame(ヴィダム)」に変更されており、こちらは「副支配者」を語源とするフランスの封建的称号が由来。


担当声優の鬼頭明里氏はファイアーエムブレムシリーズ初担当となる。


ニンテンドードリーム23年6月号で実施された「『FE エンゲージ』キャラクター人気投票」では7位にランクイン。リュールを除く女性キャラの中では1番のユナカに次いで2番目の大健闘。


徳間書店より発行されている「ファイアーエムブレムエンゲージ 完全攻略本」では、イヴ女王の関係者の欄で「娘/第二王子」と誤植されてしまっている。


センシティブな作品


非常に正統派な王女キャラではあるが、よく見ると上着の防御力は非常に薄い。パッと見、リボンを巻いているだけの様に見えなくもないレベルである。


彼女の大ボリュームな金髪に丸みを帯びたお姫様ドレスは正面からの映りこそ自然なものの、後ろから見ると巨大なたまねぎか球根か何かのような謎の物体に見え、戦闘後の散策では遠方に佇む彼女の後ろ姿を新種の動物などと誤認するプレイヤーもいたとか。

ソラネルの「リフレッシュ」のプールでは圧巻のボリュームを誇る金髪は乱れることなく、彼女は何の不自由なく泳ぐ。髪の重みで鍛錬になっていそうなシュールな光景が見れる。


黒スーツセリーヌスーツセリーヌ


2023年9月のコミカライズ単行本1巻発売を記念した配布ペーパーでは他の王族と共にスーツを着用したセリーヌが描き下ろされている。毅然とした王族の側面も持つ彼女に似合う、スマートな男装(髪型はイヴ女王を思わせるポニーテール)。


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ファイアーエムブレムエンゲージ フィレネ王国 セリーヌ隊


オルテンシア…同作のもう一人の妹王女。こちらは姉を持つ。


セリカ…「魔法+剣の妹王女」つながり。争いを好まないながら気丈な性格も似ている。エンゲージでは紋章士として登場しており、セリーヌと同時に加入する。

エイリーク…こちらも優しいが気丈な性格が似ている。こちらは魔法は使わない。やはり紋章士として登場している。

カムイ上等な紅茶を淹れてくれる臣下を持つ王女繋がり。そのためかセリーヌとの絆会話は終始紅茶の話で貫徹している。


ネタバレ注意

以下はアルフレッドとセリーヌに共通するネタバレを含みます

































兄アルフレッドとの支援会話Aはこれまでの微笑ましい兄妹のやり取りから一転しており、セリーヌが夜中の森奥で今は健康とされてきた兄が発作を起こしている様子を目撃する。


兄の様子を見て動揺した彼女はすぐさま人を呼ぼうとするが、息を乱し続けている兄からの「みんなの前では何の陰りもなく、鍛錬が好きなだけの元気な王子でいたい」と口止めを乞い願われ、彼女もその制止を聞き入れる。


容態が少し落ち着いた兄は自分が彼女のような妹を持てたことを人生最大の幸福の一つだと言い、彼女に対しても一番の幸せは何かと問いかける。その問いに対する彼女の返答は「ありません」の一言。思いがけない答えに兄は、セリーヌは今も昔も健康な体を持っていることを引き合いにそんなことはないだろうと問い質すが、それに対して彼女は、


「それは確かに幸福です。けれど…人生最大の幸せなんて定義が、わたしには不要だわ。

だって、そんなものが来たら…

その後の全ての時間を『あの頃は良かった』と思いながら過ごすだけの存在になるのだもの。」


「幸せ」だと触れ回っている普段の印象とは異なる考え方を提示。「幸せを願いつつ、不幸せばかり見ている」セリーヌは、4章での場面で「フィレネが落とされたら」「お母さまが死んでしまったら」「お兄様と会えなかったら」という不安を胸の内に秘めていたことを明らかにする。そして今も兄が病を患い続けているという実情を思い返し、兄が昔のように発作を曝け出したように、彼女も昔のように泣き出すそぶりを見せ始める。


「…死ぬわけがないさ。鍛えればどうにかなるとも。」

「本当に…頭の中だけは蛮族だわ… 体もそうならいいのに…」


「蛮族」というワードを涙声で発し、心を乱している妹を落ち着かせるべく、アルフレッドは傍に生えている「珍しい四つ葉の野草」を話題に振る。この兄の機転によって彼女は兄妹で「小さな幸せ」探しをしていた頃を懐かしみ、そうしているうちに兄の身体の調子も安定を見せたところで安堵を覚え、彼女も落ち着きを取り戻す。


しかしこの「珍しい四つ葉の野草」が生えていたのはそれを見つけたアルフレッドではなくセリーヌの足元。それを兄が手で指し示した上で「ご覧」と言っているのにもかかわらず彼女自身はこの「珍しい四つ葉の野草」を発見できていない。そしてこの次に彼女は「昔はわたしの方が上手だったのに」とも言っており、二人の今の性格や状態についての含みのある構図にもなっている。


最後にセリーヌは兄に対して「あなたの思いはわたしが守ります」「必ず二人揃ってフィレネに帰りましょう」と伝え、二人は平和を取り戻すまで戦い抜き、そして共に「生きて帰る」ことを決起し合う。










以下は本作のゲームクリア後に関するネタバレを含みます





























兄アルフレッドの後日談は、フィレネ王に即位し、これからのフィレネを戦から守るための偉勲をも残したが、短命な生涯だったとされている。


セリーヌの後日談は兄王を支え、その生涯において、治安を乱す者には厳しく制裁をし、愛するフィレネ王国を守っていったというもの。時に嫌われ役になってでも国を守った彼女の生き様は真の王族であると称えられる。


このような結末を迎える二人であるが、セリーヌはクラシックモードでの生存が確定していない側のユニットである(故に自らの命に保証が無いことを認知しているような台詞も多い)。彼女を死亡ロストした状態でエンディングを迎えた場合は当然彼女の後日談も無かったことになる。その場合、考えようによってはフィレネ王国の将来が本来よりも相応に厳しいものになっていることが想像に難くない。



彼女の称号は「幸福な王女」

仲間の不幸を悲しみ、周りの幸せを第一に自己犠牲を続け、それが報われることのない結末を迎えるという流れはオスカー・ワイルドの童話幸福な王子を彷彿させる。





アルフレッドとセリーヌ


本作には主人公との間にのみペアエンドが発生し、兄アルフレッドをパートナーに選んだ場合、先述の後日談で語られた短命だった生涯が、神竜王の加護によってとても長生きした生涯に変化する。

彼は主人公のパートナーとなった場合もフィレネ国王として健在であり、それはセリーヌにとっても後日談にある兄王を支え続けられる、兄妹で共に過ごせる時間も長くなる結果も招く幸福に満ちた結末とも言える。



リュールとセリーヌ(Skeb)


セリーヌをパートナーに選んだ場合、その後のソラネルで話しかけた際やお目覚め会話にて対等な口調で主人公に語り掛ける彼女を見ることができる。

そしてその後日談での彼女はフィレネ王国ではなく、エレオス大陸を平穏へと導く神竜王の傍で政の手腕を発揮してそれを支えるというものになる。フィレネ王国を守ることを第一に考えていた彼女が、主人公と共にその範囲を世界全体へと拡大するという、単独の後日談とは大きく異なる生涯を送ることになるのである。


パートナーとする際に見る支援会話における彼女の告白は「フィレネのために迷いなく残酷になれるよう(主人公に嫌われるのを恐れて躊躇をしてしまう)自分を軽蔑してほしい」という、王族として行き過ぎた意識と共に胸の内に秘めていた恋慕を遠回しに伝えるもの。これに対し、セリーヌがフィレネのためにどんな手を取るにしても軽蔑などせず傍で見守ると主人公から約束をされたことで、彼女は王族としてだけでなく個人としての幸せも成就することになる。

ただし、そのことを大きすぎる幸せとして恐れている心情も露わにしており、実際セリーヌをパートナーに選ぶということは、妹が主人公のパートナーになった件を祝福してくれたと語られる兄のほうは上記の神竜王の加護を受けられなくなる皮肉な構造にもなっている。

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