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CV:氷上恭子


概要編集

フィレネ王国女王にして、アルフレッドセリーヌの母である。セリーヌ同様に長い髪を持ちつつ、前髪はアルフレッドを思わせる金髪碧眼で、緑色のティアラはアルフレッドの専用上級職(アヴニール)のものと似ている。


主人公が母・ルミエルを亡くしたと聞いて、心に寄り添うなど、心優しく慈悲溢れる性格の女性である一方で、悪意のある者や敵に対しては女王として凛とした態度で立ち向かう。



本人の登場は5章となるが、それ以前からも救援要請のためアルフレッドをリトスへ向かわせる、イルシオンの襲撃を察知してセリーヌに『慈愛の王女の指輪』を持たせて王城から逃がすといった采配で暗躍し、王城に残った自分を人質にされた時も、尋問を試みたネルーケを逆に睨み返して怯ませるという厳しい対応を見せている。


しかしながらその後現れたセピアに「指輪の在処を教えなければ城の者を残らず殺す」と脅されると途端に狼狽え出す、救助に駆けつけたアルフレッドとセリーヌに標的が移った時は「あの子たちには手を出さないで」と乞い願うといった、慈悲深い性格故の弱さも見せている。



神竜軍に救助された後は、公には隠されていた『暁の巫女の指輪』の存在及び在処を教えると共に、神竜軍との同行を希望するアルフレッドとセリーヌに「必ず生きて帰ると約束してください」と伝えて旅立ちを許した。その後も隣国ブロディアに書簡を送り先んじて神竜の存在を王族に知らせる、イルシオンに攻め込むにあたって火炎砲台付きの軍船(フィレネ王城兵さえその存在を知らない代物)を提供するなど神竜軍を陰からサポートしている。


『暁の巫女の指輪』は秘かに託され伝わってきたものであり、その祠の所在地はのちに王位を継ぐアルフレッドにしか教えていなかった。一方で、(アルフレッドが健在ならば)王位を継がないセリーヌに対してもいつか国を支える立場を見越した教育を敷いていることが、セリーヌとの支援会話で知ることができる。



元々は夫であるフィレネ前王の王妃という立場で、アルフレッドが10に満たない頃に夫が流行病によって亡くなってしまい、そして即位した彼女があらゆるエレオスの民の幸せと平穏を望んで奔走したことで隣国のソルム王国ブロディア王国を共に説得し、三国不戦同盟を樹立させるに至った。


しかし、この三国不戦同盟は肝心のイルシオン王国は加えられておらず、故に長らく続いていたブロディア・イルシオン間での戦争を止める力は一切なく、更にはそのイルシオンが指輪を求めてフィレネに攻め入ったことで、前王の代まで数百年続いていた戦争の無い平和の国フィレネの時代は、皮肉にも不戦同盟を敷いた彼女の代で崩れ去る結果になってしまった(そればかりか、この同盟でブロディアのみに肩入れしたことがイルシオンを追い詰め、のちに指輪を巡る戦争を引き起こす遠因の一つになってしまった可能性もある)。


コミカライズ編集

商人たちの同行がフィレネ女王の支援によるものという設定になっている(それによりアンナジャンが神竜軍に加入している)。

一方で尋問に対して毅然に対応する場面が無くなり、イルシオン兵に直接捕縛されているところをセリーヌのワープライナによって救出される。

また、セリーヌが指輪を持って逃げた理由も女王自身の采配ではなく指輪に宿るセリカが直接助けを求めたというものに変わっている。

…という感じで、現時点ではモリオンと対照的に出番や役目が若干減ってしまっている。


邪竜の章編集

故人。この世界の前日譚である「先の戦争」が始まってすぐに命を落としており、その影響でアルフレッドは既に即位、セリーヌも国王を支える王妹という立場で亡き母に代わって国に差し迫った資源問題の対応に追われている。


余談編集

ネーミングはフランスのブランド・イヴ・サンローランから。但し元ネタの創業者は男性で綴りも「Yves」なのに対し、こちらの英語名は「Eve」と女性名になっている。


氷上氏はラジオドラマ版でレナを演じていた。ゲーム本編には初出演。


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