シトリニカ
しとりにか
ブロディア王国の貴族で王城兵の魔道士。スタルークの臣下。ブロディア王の妹君の娘で、主君スタルークおよびその兄ディアマンドのいとこの関係にあたる。朋輩にラピスがいる。
気位が高く見られがちだが、仲間想いの優しい女性である。
ふわりとした金髪に、ブロディア王族のものと似た赤い瞳を持つ。大きな耳飾りや髪飾り、宝石の付いたドレスを身に纏っている。
ストーリー7章「闇の紋章士」にて、主君と朋輩と共に加入する。ブロディア国境にて一度は神竜軍を敵と勘違いするも、和解。その後グランスール大橋に現れたオルテンシア率いるイルシオン軍を退けるため、共闘することとなる。
大公の娘として生まれ、兄が二人いる。その立場故に幼い頃から王家と親しく、貴族たちにも顔が広い。王子二人とはきょうだい同然の仲で、幼い頃はディアマンドとよく追いかけっこをして遊んでいたそうだ。普段は彼らを敬称を付けず呼び捨てで呼んでいる。
仲間として加入する章では、弓兵であるスタルークが前線に出ようとするのを見て「うふふ、スタルークったら。あなたは後衛よ、戻りなさーい。」と窘めるシーンもある……が、かくいう彼女も魔道士なため後衛向きである(事実、ラピスから「あなたもどちらかというと後衛よ!」とツッコまれている)。
王城兵として誰よりも鍛錬を励んでいるが、実力ではなく殆どコネに近い形で王族の臣下となったことに負い目を感じている。その為、明らかにやり過ぎだと言われる程に魔法の特訓に打ち込み、本作の中でも一二を争うストイックさを持つ。
祖国ブロディアを何よりも愛していて、彼女はブロディアの雨上がりの町がキラキラ輝く様子が一番好きなのだとか。しかし、それと同時にこの国の未来を憂いていて、戦や貴族たちとの関係に悩まされている。
愛国心から警戒心も強く、主君スタルーク及びブロディアの敵となり得る相手には警戒を怠らない。それは怪しい者との支援会話などでもよく顕れている。
また神竜一行と初対面した際、主君スタルークが彼らを賊と間違え誤射する無礼を働いたにもかかわらず、「あなた方こそ、もう少し王族らしく…煌びやかにお越しになればよかったのでなくて?」と挑発的な発言をした(彼女は気を抜くと目つきが少し悪くなるため、そんな意図は無いのかもしれないが……)。
実家はかなりのお金持ちで、その持ち前の財力で人を甘やかしてしまうことがある。本人は至って真剣だが、金銭感覚が周りと大きくズレており、スケールの大きい提案をポンポン出してくる(土地の権利書や高価な宝飾品をあげるなど)。これは彼女の個人スキル『大盤振る舞い』にも反映されている。
煌びやかなものを好み、自身もそうであるように振る舞っている。舞踏会で踊ることが大好きだが、戦時中はそうする余裕がないことを悲しんでいるようだ。
彼女が他人を喜ばせるために金に糸目をつけなくなったのには理由がある。
かつてシトリニカには仲の良い女友達がいたが、彼女はシトリニカにしきりに物をせがむ人物であり、シトリニカはその女友達の喜ぶ顔見たさに贈り物を渡すことに抵抗が無くなっていく。
ある日シトリニカはその女友達に自分で摘んだ花束を贈ったが、彼女はシトリニカに「花束よりドレスが欲しい」と要求。シトリニカが花束では嫌なのかと尋ねると彼女はあろうことか「貴族のくせにケチね」と心無い言葉を浴びせたのだった。
この事はリュールとの支援会話で言及されるが、リュールは「高価な物を贈らないと友達でいられないのなら、それは友情とは言えない」と至極真っ当な助言をしている。
なお、前述の女友達との交際が本編時点でも続いているのかは不明だが、シトリニカの話し方から考えるに関係は冷え込んでいる可能性が高い。
マージとしては先に加入するクランに続き自軍2人目となる。
同じマージのクランと比較すると魔力と魔防の伸びが凄まじく同じ魔法職相手をも一撃で葬り逆に相手の魔法を防ぎ切る受けが出来る程。
逆に力と守備は殆ど伸びない典型的な魔法アタッカーな成長率をしている。
個人スキルの『大盤振る舞い』は自身が回復アイテムを使用した際に隣接している味方にも同じ効果を与えるものとなっている。これにより範囲回復が可能となっており特効薬を使えば大きく回復する事も可能、回復役としては尖ってはいるが個性的なポジションとして起用する事も可能である。
基本的に魔法関係のクラスにしていれば高い魔力を活かしやすい、反面物理は壊滅的なので間違っても物理クラスにはしないように。
技と速さも決して低くは無いがアーマー系統でも無い限り安定した追撃は難しい。特に命中の不安は敵の反撃での思わぬ大ダメージに繋がるため、継承スキルや紋章刻印武器で対策しておきたい。
最大射程3のサンダー系なら魔力の単発火力の高さを活かしやすい、特に追撃不可のサンダーを2回攻撃に変化してくれるオルエンや最上級の雷魔法トロンの火力を20%上げてくれるメイといった相性の良い指輪があるので、これらを装備することでシトリニカの単発火力を大きく底上げできる。
適性どおり上級職のセイジになれば、終盤で手に入る武器レベルSの魔法ノヴァを扱えるので、オルエンの指輪なし(=強力な紋章士の指輪を装備できる状態)でも2回攻撃で火力を稼げる。
あるいは、マージナイトになれば機動力と魔法火力を両立でき、いかづちの剣や炎の槍といった魔法武器でのブレイクもこなせるようになる。
また個人スキルは体力が少しでも減っていないと回復アイテムが使えないので後方からダメージを受けず立ち回る魔法クラスとは相性が良くない。
基本的にはアタッカー運用が鉄板だが回復による支援も視野に入れるのなら紋章士セリカがオススメ、火力を上げつつ攻撃する度に僅かだが自傷ダメージを受けるので回復アイテムが使いやすくなる、セリカ固有のスキル大好物も味方に効果がある等あらゆる面で相性が良い。
セリカ以外の指輪を装備する場合でも、「共鳴の黒魔法」を継承していれば同じ運用が可能。
最強ジャンプおよび少年ジャンプ+で連載されているコミカライズ版では、第7話で初登場。
ゲーム本編とは展開が多少異なっており、初めて出会うのはリュールたちがブロディア国内に入った後。
何も知らないリュールたちに、スタルークがブロディア王子であることを教える役がシトリニカになっている(本編では過去にスタルークと会ったことのあるアルフレッド)。
本編での加入章の舞台であるグランスール大橋へは、後から異形兵の討伐で向かうことになる。
グランスール大橋での戦闘では、ゲーム本編同様にスタルークを後ろに下がらせて、自身はラピスとともに前線に出る。
異形兵の大群の中で孤立するという窮地に追い込まれながらも、スタルークが安全な所まで移動したことを確認して「これでいいのよ」と発言しており、ここからも自分を犠牲にしてでも大切なものを守ろうとする姿勢を窺い知ることができる。
続く第8話では、原作7章同様に大橋でオルテンシア隊の襲撃を受ける。
オルテンシアの挑発に乗りかけたスタルークを諫めたり、ヴェイルの不自然な行動を訝しんだりするなど、臣下らしい行動が描かれている。
また、魔法弾を空に打ち上げ遠くの味方に救援要請の合図を送るという技術も見せた。
単行本第3巻に収録された巻末描き下ろし掌編では、アンナさんとともにメインで登場。彼女の「ソラネルゆうえんち化計画」企画書に的確なツッコミを入れていた。
富める友愛 シトリニカ
属性 | 緑 |
---|---|
兵種 | 魔法/歩行 |
武器 | 豪奢な富書(専用) |
奥義 | 氷蒼 |
B | 奥義の螺旋4 |
C | 攻撃魔防の信義4 |
2023年7月から登場。
ステータスは攻撃が60と全魔道ユニットで4番目に高く、魔防も同じように高いが、HPと守備は低い。
専用武器はキラー武器効果に加え、1ターン目開始時のみ奥義発動カウント-2。
もう一つはターン開始時に自分のHPが25%以上で「自分から攻撃時、絶対追撃」を付与。加えてターン開始時スキル発動後、「移動+1」と「天駆の道」を除く自分が付与している有利な状態を周囲2マス以内の味方にも同じ効果を与える。自身の有利な状態を周囲の味方に付与するという唯一無二の効果が特徴で、総選挙クロムと逆にこっちは味方へコピーしてくれる。
さらにHP条件は同じで戦闘中、全ステータス+5かつ自分の魔防15%分ダメージに加算する。
武器効果は勿論のこと軽減無効+戦闘後カウント加速するBスキル、バフとワープ可能なCスキルで攻撃面や機動力も高い。
自身や味方スキルの組み合わせ次第で多くの有利な状態を付与可能。
「速指揮・歩行重視」などの兵種限定スキル、英雄決闘の隊長スキルなどの本来付与が難しい効果も範囲内の味方全員に付与できる。
いっぽうで敵の有利な状態を打ち消す水着トールや神階ロキ、有利な状態を奪うティナやネルガルが天敵になり得る。
HPと守備は低いので、物理に対しては不利な赤属性でなくともほぼ一撃で倒されることが多い。
得意の攻撃魔防や独自の武器スキルを活かして戦うべし。
実装と同時に開催された「想いを集めて」のイベント会話は、アンナ隊長から特務機関の財政難について相談され、その解決を図るという内容。
はじめはお金や宝石などを渡して直接的な解決をしようとするが、努力に見合わない利を得るのに抵抗があるというアンナのために、新しい商売を始めることになる。
コメント
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超刻印の誇り2023にて当サークルにお越しくださった皆様ありがとうございました。 無料配布していたスタラピとディアシトのSSです。 「お祭り」をテーマにして書いたお話です。 スタラピはお付き合い済み、ディアシトは両片思いな状態です。7,257文字pixiv小説作品【FEエンゲージ】スパコミ無配SS
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FEHにブロディア勢実装おめでとうありがとう!!!!!!! そんな気持ちを書き綴りました。いつか10凸したいなぁ……。 ※CP要素としてロイ←リリが含まれます。ご注意ください。6,370文字pixiv小説作品白日の色
王に起つ。 (昔から、大切なものはみんな弟がもっていてくれたから――) ※R5.12.14更新 本編に至るまでの赤王子とその後のはなし カッとなって書きました。書きかけの捏造物です。 一体、何が彼を王にしていったのかが気になる所存。 筆者は断然アルフレッド派です 筆者は断然アルフレッド派です 筆者は断然アルフレッド派です 以下、これが全力ゴール 「なに、話って」 「ここに、書簡がある。これは……近国の王子から私に宛てられた手紙だ」 「……?」 「その王子は、舞踏会で出逢った姫君をたいそう気に入ったらしい……その姫を迎え入れたいと、そう書かれている」 「へぇ、でもどうしてあなたに」 「あの王子はシトリニカを妃に迎えたいそうだ」 「え……」 「これはお前の家を通さず、直接王家に届いたものだ。厳密にはこの私、ブロディア第一王子宛てにな」 「待って、どういうこと。話が突然すぎて」 「かねてよりこういった書簡はお前の家に届いていた。おそらくは叔父上が断り続けていたんだろう……耳にも入っていなかったか」 「初耳よ。それに、その国の王子なんて私……」 「一目ぼれ、だそうだ」 「はぁ……」 「政治的に考えて、悪くはない」 「ちょっと」 「この戦中に、この私に届いた」 「ディアマンド?」 「今のブロディアにはかつてほどの力はない。決定的な穴がある。そしてそれは他でもない……この私」 「まさか、そんな訳が」 「この書簡が意味するのは、つまりそういうことだ」 「ッ……!」 「甘く見られたものだ、と戦を起こすのは容易い……が、フィレネから始まったこの不戦同盟はいずれ各地に広まるだろう。名も知らない国とも結ぶことになる。その時、ここで事を荒げてはブロディアの損失になるんだ。国ごと落しかねない」 「それで? 私にその王子と結婚しろと?」 「相手はシトリニカが私の従妹であることも承知している。その上でわざわざ私に言ってきている」 「……ディアマンド」 「この書簡が意味するのは……」 ディアマンド、書簡を破り捨てる。驚くシトリニカ。 「俺に断れまいと、断るのなら正当な理由を用意しろと言っているんだ」 「正当な理由」 「……シトリニカ」 「はい」 「お前に想い人はいるか」 「……どう、かしら」 「たとえ相手がいても……いなかったとしても、こんなふざけた縁談を受けさせようとは思わない。どんな手を使ってでも破断にするさ」 「……」 「戦争が終われば……俺はこの破れた書簡を持って、その国へ行く」 「破いたのはあなたよ」 「あぁ、俺だ。だから、その事実をそのまま伝える。書簡は破いた。婚約は認められない。私の愛する女性を渡すことはできないと」 「ディ……」 「戦後、すぐに婚約しよう。仮婚約だ。そうすればしばらくは妙な虫も寄り付かない。後で破棄してくれればいい、これはただの契約だ。そう……お姫様ごっこだ。昔、よく遊んだだろう?」 「ねぇ」 「時がくればお前は好きでもない相手と結婚し、何度も足を開いてそいつの子供を産む」 シトリニカ、ディアマンドの頬を思い切り打つ。 「俺も……愛していない女と結婚し、子供を産ませ、ブロディアを守る。たとえ相手がどれほど俺を想ってくれていたとしても……一生、それに応えることはできない」 ディアマンドの瞳に涙が光る。 「幾千の夜を悔やみ続けた……百歩間違って、叔母上が王であったなら……あるいは俺がただの平民で、お前が……」 「……」 「所詮は叶わぬ想いと分かっていたさ……分かっていた。だが、諦めきれなかった。どんな戦場に立とうと、どれほど人を殺めようと、どんな景色の中で生きても、どんな死の苦痛を受け入れようとしても……忘れられなかった。これを愛と呼べないなら、俺は二度と人には戻らない。知らぬ国の知らぬ王子の一目ぼれに……俺の20年を殺されろと、そう言うのか……?」 「ディアマンド、ごめんなさい」 「……いいんだ。すまない、シトリーには本当に辛い思いを」 「ちがうの…ちがうの、ディアマンド。私が謝ったのは、頬を打ってごめんなさいってこと。赤くなっているわ……痛かったでしょう」 シトリニカ、その指でディアマンドの頬を包む。ディアマンド、震える手でそれを包む。 「今だけは自惚れさせてくれ……」 「今だけじゃなくていいわ。二人で追いかけっこをしている間中も、その後も」 「シトリニカ……」 「あなたは昔から足が速くて、頭も良くて、何でもできた。だから、私を捕まえるのなんて簡単だったはず……今だって」 「……」 「あなたに捕まったら……私たちの追いかけっこはそれでお仕舞い。次はお姫様ごっこが始まるの。でも」 「ごっこ、なんかじゃ済まないんだぞ。俺たちはもう大人だ」 「だから、必要なの。遊びを終わらせるために……あなたの言う契約だけの仮婚約でもいいわ。でも、それにも終わりはあるの……遊びを始めなきゃ、遊びは終わらないから。だからね、その時……やっと、全部が終わって、はじめられるのよ」 「シトリ…」 「ディアマンド王子、今から私とお姫様ごっこをしてくださいますか?」 ディアマンド、泣き崩れ落ち、跪き、シトリニカの手を何とか握る。 「私だって…王子様に憧れていたのよ。ずっと」 「あぁ……あぁ!」 「王様は綺麗ごとじゃないし、お妃様もそう。だからお姫様が必要なの……素敵なお妃様になるための、お姫様が」 「シトリー」 「仕方がないから付き合ってあげる。だって、私たちは兄妹みたいなもの、でしょ?」 「あぁ、みたいなものだ。兄妹じゃあない」 「ふふふ、困ったひと。そうよ、兄妹じゃなくてよかったわ」16,483文字pixiv小説作品