概要
特殊モンスターUBMの一体。ランクは逸話級。
ゴゥズメイズ山賊団を贄として作られた、巨大な牛頭の人馬。
第二章のラスボスであり、レイと激戦を繰り広げた。
外見
見た目は死体を繋ぎ合わせて作られた、数十メートルサイズの巨大な人馬。頭部は牛頭であり、体色は紫色。
胴体には素材とされた山賊団の人員の死に顔が浮かんでいる。肉体の主導権は誕生当初バラバラだったが、途中から山賊団の長であったメイズがメインとなった。
元は山賊団の頭領であるメイズが、死後に自身らを纏めて強力な【フレッシュゴーレム】とするオリジナル魔法《グラッジ・アンデッド・クリエイション》を発動した結果生まれたモンスター。
それが戦場の怨念や高レベルのティアンの死体、メイズが砕いた怨念のクリスタルの破片など【フレッシュゴーレム】を強化する要素が取り揃った「不幸な偶然」が重なった結果、強力な独自性を有していると判断されUBMとして認定された。
能力
怨念を動力源として稼働するゴーレムであり、周囲の怨念を吸収・貯蔵して自身を強化し、貯蔵した怨念を放出することで攻撃を行う。
ガルドランダ同様のコア型であり、攻撃を受けても怨念を流して即座に肉体を再生できるため、部位ダメージが効果を発揮しない。
加えてギミック全振りで物理ステータスが貧弱だったガルドランダと違い、逸話級相当のステータスを備えている。
そのため巨大な体躯で脚を振り下ろすだけでもかなりの破壊力となる。
またメイズ由来の魔法も使用し、自身に貯蔵した怨念を消費することで高威力の魔法を使用することができる。
欠点として貯蔵した怨念に全てを依存しているため、怨念が足りないと再生や魔法は使えない上、少なくなると存在自体が弱まってしまう。
そのため怨念を取り払う能力を持つ相手には能力が封殺される。
また頭部にあるコアを破壊されると怨念の残量に関わりなく消滅する。
スキル
- 《怨念変換》:パッシブスキル
【ゴゥズメイズ】の固有スキル。
周りの怨念を集めてMPを回復し、自らを強化する。
- 《自動修復》:パッシブスキル
【ゴゥズメイズ】の保有スキル。
周りの死体を集め、HPを回復し、身体を修復する。
- 《デッドリーミキサー》:アクティブスキル
【ゴゥズメイズ】の保有スキル。
メイズのメインジョブ【大死霊】の奥義を引き継いだ魔法で、自身に蓄積された怨念を破壊エネルギーに変換し、相手に叩きつける。
使用後は怨念の量が減るため、多用すると再び怨念が集まるまで弱体化してしまう。
来歴
レイが放置したメイズのアイテムボックスに山賊団の残党たちが触れたことをきっかけにメイズの遺した術式が起動し誕生。レイとの戦闘を開始する。
ダメージカウンターの変動から生前のメイズのカウントを引き継いでいることが判明し、怨念のクリスタルの破片を利用する形でメイズの人格を引き出される。《復讐》の一撃を狙うレイに対し不意打ち気味に《デッドリー・ミキサー》を発射して体勢を崩し、レイを気絶させる。レイを守るため奮闘するネメシスを追い詰めるも瘴焔姫との対話から目を覚ましたレイによって阻まれ、再び激突する。
二度目の対決では「状態異常に罹った自身を喰らうことで受けた状態異常を逆転させる」というレイの奇策の前に翻弄され、最期は頭部のコアに《復讐するは我にあり》を叩きつけられて死亡した。
特典武具
討伐したレイが入手したブーツ型の逸話級特典武具。
詳細はリンク先参照。
余談
・作中では誕生して早期に討伐されたものの、怨念や死体を取り込んで際限なく強くなる性質から非常に高い成長性を有しており、仮に街一つ潰せば一気に古代伝説級にまで強化されたらしい。
もっとも、最寄りの町のギデオンには超級激突目当てに多数の有力マスターが滞在していたため、どちらにせよ長生きはできなかっただろうが。
・第二章の副題である「不死の獣たち」とはこのゴゥズメイズのことを指すと同時に、不死身のマスターの一人で獣耳を生やした二章のレイのことも指している。
関連タグ
InfiniteDendrogram UBM ゴゥズメイズ山賊団