※この記事にはWeb版最新話のネタバレが含まれます。ご注意ください。
「私はネメシス。<エンブリオ>、TYPE:メイデンwithアームズのネメシス。貴方の心と肉と魂から生まれたモノ」
「今後ともよろしく、マスター?」
「行こう! マスター! 強く! より強く! 何人も私と御主を欠けさせることができぬように!」
プロフィール
エンブリオ名 | 【復讐乙女 ネメシス】→【応報神姫 ネメシス】 |
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TYPE | メイデンwithアームズ→メイデンwithカリキュレーター・アームズ |
能力特性 | カウンター&? |
到達形態 | Ⅴ(最新話時点) |
紋章 | ”刃を持つ女神” |
身長 | 145cm |
体重 | 42kg |
CV | 大野柚布子 |
概要
レイの相棒にして、本作のヒロインの一人。
序章のデミドラグワームとの戦いの最中に孵化し、ミリアーヌを救出すべく動くレイを勝利に導いた。
容姿
メイデン体では黒いゴスロリ調のドレスを着た背の低い少女。外観年齢は推定13歳未満。
今井神による漫画版では女子高生並みの外見と恵体となっている。これは原作より背が縮んで幼げな雰囲気になったバビロンとは対照的である。
性格
自信家な性格かつ尊大な口調で、「〜かの?」、「〜だのう」など、古めかしい言葉づかいを好む。自身のエンブリオのカテゴリーがレアであることを鼻にかけたり、自分のパーソナルから女の子が出てきたことを微妙に思ったレイに噛み付いたりもするが、如何なる苦難にも精神を削って立ち向かおうとするレイを案じたりなど、優しさも持ち合わせている。
ホラーやオバケが苦手だったりと、性格的にはチョロい部分が多い。
最大の特徴として、異常なまでの大食いかつ早食い。
食べる量は形態が上がるたびに多くなっていき、現在の食費は巨大モンスターを超えるほど。
本人曰く「暴食ではなく美食」らしいのだが、量の他に質も求めるため余計タチが悪い(その割にはレイの髪の毛をおいしいという人物の言うことを真に受けて味見しようとしていたりもするが)。
フォローするとこれはネメシスの問題ではなく、人型のエンブリオは共通して変な食癖をもっている。
例えば、「座って食べる」や「白いものしか食べない」など。...登場している食癖が普通寄りのものが多いので、やはり悪目立ちしている。
主であるレイに対しては少なからぬ感情を抱いており、立ち位置的にはメインヒロイン。
しかし前述の暴食や物語の展開上相棒的な側面が多い事などから読者からはヒロインとはあまり認識されておらず、作者ですらヒロインであることを忘れていた(キャラクター紹介でも「ヒロイン」とわざわざ二回言っている)。
能力
道具型のタイプ:アームズとの複合で、戦闘時は禍々しい見た目の武具へと変化する。
変化先は大剣・円盾など両手持ちの重量装備が多いが、自分の体の延長であるという判定からレイにとっては重量はさほどでもなく片手で振るえる(他者が持つと見た目通りの重量になる)。
また、武器形態の時はネメシスの視野が広くなり、作中ではこれによってレイに迫る危険を察知している。
メイデンの能力として、本体から離れての独自行動が可能で、諸事情でレイが行動不能なときは腕を剣に変え単独戦闘をすることもできる。
ただし、単独の状態ではスキルが一部制限される他、ネメシス自身のステータスは低い為、戦闘力は期待できるものではない。
必然的に武器として扱われることを前提とした能力とも言える。
また、ダメージを与えてきた相手の位置を漠然と探知することもできる。
ネメシス独自の「ダメージカウンター」と呼ばれる機能が備わっており、相手から受けたダメージを貯蔵して、様々な能力を行使する。
基本となるのは相手の攻撃を吸収する光の盾を展開する《カウンターアブソープション》と、
受けたダメージを蓄積し2倍にして返す《復讐するは我にあり》。
ダメージを負いながらも敵の隙を狙い、《復讐するは我にあり》を当てての一発逆転戦法を主とする。
他にも形態が上がっていくごとにその形態独自の固有スキルを習得しており、
状況に応じて各形態を切り替えて戦闘を行う。
このような多くの能力を持たせたエンブリオはリソースが足りず中途半端な事態になりがちなのだが、形態ごとに使える固有スキルを絞ることと、出力をダメージカウンターという外部コストに依存することで、どの固有スキルも高い効果を保っている。
これらの能力はレイが事件の渦中に飛び込んでは、実力的に勝てるはずのない敵にも果敢に立ち向っていく生き様を反映した結果。
メイデンの特性である「ジャイアントキリング」を、これ以上ない程に体現したエンブリオと言える。
形態
- 第一形態:黒大剣(Black Blade)。
基本形態。身の丈の半分以上ある禍々しい大剣。
リソースの問題から厳つい見た目に反して武器としての性能はそこまで高くない。
あまり利点は無いが、ネメシスの意志によって刀身の形状をぐにゃりと曲げる事も可能。
- 第二形態:黒旗斧槍(Flag Halbard)。
漆黒の旗がたなびくハルバード。
ガルドランダとの戦いの中、■■L機能で進化した姿であり、対ガルドランダとして生えた状態異常対策の固有スキルを持つ。
そのためか固有スキルはダメカンに依存しておらず、さらにこの形態では《復讐するは我にあり》は使えないなど、ネメシスの中でもかなり異質な形態。
- 第三形態:“α”黒円盾(Black Circle)・“β”流星風車(Shooting Wheel)
第四章から登場したネメシスの形態。
防御形態の“α”から攻撃形態の“β”へと変形する可変型。途中で変形を止めることも可能。
“α”は漆黒の円形盾。サイズはレイを覆い隠せるほど大きい。
盾の表面部分には銀色の曲線が等間隔に五本描かれている。
第一形態同様、《カウンター・アブソープション》が使用可能。
“β”は五枚羽の風車。
五本の銀曲線が開いて羽となり、取っ手がスライドして先端に盾を接続した長柄の武器となる。
固有スキルはネメシス唯一の遠距離攻撃であり、風車部分がダメージカウンターを推進力に変えて飛んでいく。
- 第四形態:黒翼水鏡(Black Mirror)
羽根付きの大鏡。付かず離れずの距離で背面の空中に浮かぶ。
羽根のような装飾は取り外し可能で双剣となり、それぞれ《復讐するは我にあり》を半分の威力で使用できる。
鏡はアクセサリー枠、双剣は外して装備すると両手の武器枠を使用する。
- 第五形態:黒業神剣(Black Recorder)
第七章で登場したネメシスの形態。
第一形態の黒大剣に機能追加を行った強化形態であり、必殺スキルと第一形態から引き継いだ《復讐するは我にあり》が使用可能。
追加された機能は2点。
一つ目は涙状の白いオーブが4つ取り付けられた。
このオーブはカウンター・アブソープションの残ストックを可視化したもので、使用するたびオーブの色が白から黒色に変色する。
もう一つは大剣の柄から『帯』が延びるようになった。
帯は第二形態である黒旗斧槍の旗よりも細く長い。
帯は無地だが、後述の必殺スキルの前提となる宣言をすると折れ曲がった線のような模様(何行もの文字列)が徐々に刻まれ、綴られていく。
スキル
- ダメージカウンター:パッシブスキル?
相手から受けたダメージ量を蓄積する、ネメシス独自のシステム。
ネメシスの能力の起点であり、これを消費することで各スキルを使用する。
実数値だけでなく、他のスキルやアイテムで減算・無効化した数値もダメージカウンターに合算される。そのため身代わりや無効化・回復系のスキルとは相性がいい。というか必須。
なお使用できるのは「レイにダメージを与えた相手」限定であり、ある相手から貯めたダメカンを別の相手に対して使うことはできない。
蓄積したダメージは24時間経つと消滅する。
- 《カウンターアブソープション》:アクティブスキル
ネメシスの固有スキル。第一形態と第三形態の盾状態で使用できる。
相手の攻撃を吸収する光の壁を展開する。ストック式。
ダメージを受けることなくダメカンを蓄えられるレイの生命線となるスキル。
ただし吸収できるダメージ量には上限があり、上限を超える攻撃を受けると割れる。(吸収分は差し引きされる)
また一度攻撃を受けると消えるため、同時に複数の攻撃が飛んでくると弱い。
特性として物理的な強度を持たないため、強度無視などの効果は受けない。
現在のストック総数は4、一枚当たり50万ダメージまで無効化・軽減可能。ストックは24時間で1つ回復する。
また、ストックさえあればネメシスが独断で使用することもできる。
- 《復讐するは我にあり(ヴェンジェンス・イズ・マイン) 》:アクティブスキル
ネメシスの固有スキル。第一・第四・第五形態で使用できる。
ネメシスが触れた対象に、受けたダメージの数値を2倍にした防御無視の固定ダメージを与える。使用後対象のダメージカウンターは0となる。
攻撃を受けるほどにダメージが上がるため、大ダメージを与えてくる強敵に対して絶大な効果を発揮する。
さらに固定ダメージでもあるため、防御・ENDが高い相手にも関係なくダメージを与えられる。
ただあくまでネメシスを相手に当てる必要があるため、自身より速い相手には使いづらい。当然ながら使う前にレイが攻撃で死亡すれば何の意味もない。
単発攻撃なので無効化や食いしばりに弱い弱点もあったが、第四形態の双剣でダメカンを半分にしての二度打ちが可能となり、ある程度克服した。
- 《逆転は翻る旗の如く(リバース・アズ・フラッグ) 》:アクティブスキル
ネメシスの固有スキル。第二形態でのみ使用できる。
発動中に限り、敵から受けた状態異常・デバフ効果を逆転させる。
例を挙げると、
・常時HPが減少する《猛毒》は「常時HP回復」
・ステータスを半減させる《衰退》は「ステータス2倍」
・平衡感覚を狂わせる《酩酊》は「感覚を冴え渡らせる」
効果となる。
但し、敵の合計レベル・スキルレベルにより効果が増減する。現在は上級職や上級エンブリオの状態異常までなら逆転可能。
状態異常の中には逆転するものと単に無効化されるだけのものもある。
コストとしてSPを秒間1消費し、SPがなくなると解除される。
また、状態異常を与えてきた敵が死亡すると同じく解除される。
- 《応報は星の彼方へ(ペイバック・オーヴァー・スター)》:アクティブスキル
ネメシスの固有スキル。第三形態のβ状態でのみ使用できる。
簡単に言えば遠距離追尾式の《復讐するは我にあり》。
対象から受けたダメージを推進力として溜め込み、防御無視・遠距離追尾の三倍固定ダメージを放つ。
飛距離・速度はダメージ量の十分の一で、例えば相手から1万ダメージ分受けた場合、威力は3万、飛距離は1000m、速度はAGI換算で1000となる。
強力な効果だが、発動には1分間のチャージタイム(完全無防備)が必要で、使用すると24時間のクールタイムがある。
第三形態では対象からα形態で受けたダメージしか推進力にできなかったが、第四形態進化時に形態問わずに推進力に変えることができるようになった。
- 《追撃者は水鏡より来たる(チェイサー・フロム・ミラーリング)》:アクティブスキル
ネメシスの固有スキル。第四形態で使用できる。
ダメージカウンターを蓄積した対象者のステータスを2つ指定し、そのステータスと自身の同じステータスを同値にする。
コピーしているステータスは相手の変化以外の影響を受けず、発動中に相手のコピーしたステータスが変化した場合、それに応じて自身のステータスも変化する。
ようは自分より強い相手に追いつくためのスキル。
用途は基本的にはAGIで、これにより「ダメカンがあっても攻撃が当てられない」ケースに対応した。
ただしコストとして発動時にダメージカウンターから指定した対象者のステータスと同じ数値を減算し、ダメージカウンターが数値不足の場合は発動できない。
さらに発動中も1分経過ごとに同様の減算が行われ、ダメージカウンターが数値不足になると自動的に解除される。
そのため相手とステータス差がありすぎる場合、ダメカンが足りずそもそも発動できない。特にカシミヤのような手合いとは相性が悪い。
他にも仕様としてHP・MP・SPはコピーしても最大値が増えるだけで、最大値に合わせて回復はしない。
第四形態時にはコピーできるステータスは1つだけだったが、第五形態進化時に2つまでコピーできるようになった。
※ここからはWeb版最新話のネタバレが含まれます。ご注意ください。
- 《女神は天に在らず、我らの傍らで剣を執る(ネメシス)》アクティブスキル
ネメシスの必殺スキル。第五形態で使用できる。
ネメシスからは『使えない方がいいスキル』と判断されていたが 第七章一二五話~一二六話でその能力の詳細が明かされた。
その効果は、「対象がデンドロ時間で24時間以内にレイ以外に与えた全てのダメージをダメージカウンターに加算する」というもの。
発動には二つの前提条件を経由する必要があり、
1.第五形態の剣で相手に触れて対象化の文言を宣言する。
文言自体は何でもでもいい(初使用時は探求開始(クエスト・スタート)が文言)が、触れた後に宣言せずまた別の相手に接触するとと能力の対象が移動する。
2.宣言後、対象がダメージを与えた他者の名前とダメージ量を読み取り、第五形態の柄の帯に刻み始める。
対象がダメージを与えた相手が多いほど読み込みに時間がかかる。
読み込み完了後、必殺スキルを宣言すると共に帯が光の塵となり消滅。
対象が他者に与えた全てのダメージをダメージカウンターに加算する。
コストとして、《カウンターアブソープション》のストックを消費する。
ダメージ合計値が吸収限界である50万以内であれば通常通り24時間回復のストック1消費となるなるが、
50万を超えるとストック消費と同時にオーブが砕け、ストック上限がデスペナルティまで永続的に一つ削れる。
ストックのない状態でも使用できるが、その際はレイ自身が合計値と同量のダメージを受け、実質的なデスペナルティとなってしまう。
ネメシスの能力の起点となるダメージカウンターを大量に獲得できる強力極まるスキルだが、高い効力を得るには多くのマスターやティアンに犠牲が出ている状況が必要となる。
それを良しとしないレイの性格を考えると、上記のネメシスの発言も納得のいくものといえる。