CV: 鬼頭明里
概要
ユキトの父が教祖をしていた教団で崇められていた、自称「全知全能」の神。正式名称は『国之常世御霊大御神(くにのとこよのみたまのおおみかみ)』。一人称は「ボク」。ユキトのピンチの際に、彼が転生した異世界に召喚されてきた。
絶大な力を持った万能神であるはずなのだが、発揮できる力が信者の数に依存しているため、信者のいない異世界では召喚後すぐに無力となった。
すぐに役立たずとなったことで途方に暮れる事となったが、ユキトと共に『救世御霊教』という教団を立ち上げ、信者を獲得するべく活動を始めることになる。
ユキトに非常に懐いている。その様はまさに邪神に憑りつかれ、呪われているかの様。(実際ガイアもこの点をユキトに指摘しており、また原作者の朱白あおい氏もミタマ=邪神という認識の模様)
ユキトを好いており、ユキトの頼みに応える一方、征人以外の人間に対して非常に無慈悲な一面を見せるなど、人間とは異なる精神を持っている。それ故、ユキトに対して良かれとして行った事が原因で彼にドン引きされる事も。
アルコーンと戦う際は植物型の怪物を召喚して攻撃する事が多い。八百万の神の頂点に位置する神らしく彼らを呼び出す事も可能(だが、人(神)望は無い)。
容姿は上記画像の通り、可愛らしい幼女の姿をしている。ただしミタマ曰く「本体」が存在するらしく、長い間自由に動けない状態だという。
髪の毛は緑を基調とし、特に頭頂部から上にまっすぐアホ毛が生えている。このアホ毛はミタマの感情に合わせて自発的に動くほか、作中ではユキトからこのアホ毛をよく掴まれ、片手であしらわれている様子が見られる。
また胸元には(おそらくアルコーンと同様の)紋様が刻まれている。
ミタマの素性については、2023年9月時点で既に公表されている内容からは不明である。
ミタマは当時、誰からもその姿を認知・認識されることがなかったが、ナユという一人の少女に声を掛けられるようになる。
会話を深めるうちにミタマとナユは仲良くなっていったが、ほどなくして天保の大飢饉が発生。
貧しい家系の娘であるナユは、たちまち飢餓と病気に見舞われ衰弱してしまった。
ナユが衰弱し息絶えようとしているその時、ミタマはナユにこう呼び掛けた。
「ナユ。ボクと契約するか?」
「お前を生かしてやる。病ごときに負けない肉体にしてやる。他の人間と戦っても絶対に負けない、死なない強い身体をくれてやろう。その代わりに____」
「その代わりに、お前の子孫を永遠にボクが貰い受ける・・・という契約だ」
「今のボクには信者がほとんどいない。お前とお前の子孫がボクの下僕となり、信者を集めろ。それがボクとお前の契約だ」
「お前も、お前の子孫も、ずっとボクと共にある」
ナユはミタマの提案を受け入れた。
その日の後、ナユの病はあっという間に回復。
その上食糧不足が解消されたわけでもないのに、なぜか以前よりも体力が増した。
そして、そのことを聞いた村の人たちが彼女の身に起こった出来事を奇跡と噂し、彼女を神格化し、崇拝するようになり、やがて一つの共同体が形成されていった。
おそらくそれが、後に卜部家が運営する神地崇教へ発展していったと考えられる。
また神地崇教の信者が筋肉質な肉体を有しているのもこうしたエピソードがあることや、ナユの祖先が侍の家系であることに由来していると考えられる。
関連タグ
由崎司…中の人が同じで相手がcv:榎本淳弥繋がり。何気に年上ヒロインという共通点もある。
宿儺…cv:榎本淳弥の主人公に取り憑いている存在繋がり。ミタマにはユキトに対する悪意は無いが、何気に関係性が似ている(ミタマは悪意が無いが故に性質の悪いタイプである)。
「ナユ、お前の数世代後に一人の特別な人間が生まれる。その人間は、ボクの寵愛を一身に受ける。ボクがお前たち人の世に現れる足がかりとなる人間だ!それまでお前の血筋は絶対に絶やさせないからな」
それは祝福であり、同時に呪いの言葉だった。