本項目では、1.の逆変換回路について説明し、あわせて2.のNOTゲートについても説明する。
逆変換回路
一般的に半導体素子と受動素子を組み合わせて構成され、電力変換やモーター制御に用いられる。
鉄道車両用が有名だが、蛍光灯やエアコンの室外機など家電製品でも用いられており、また電源周波数の違う地域の境にある周波数変換施設でも用いられている。
インバータは回路の構造上、電源は直流のみであるため、家庭用電源を用いる家電製品や、交流電化区間を走行する鉄道車両、電力変換施など設ではコンバータ回路(整流器)で交流から直流に変換し、その後インバータで交流に変換する。
NOTゲート
入力の電圧の論理レベルを逆転させて出力する電子回路。基本的論理回路の1つである。
出力を入力に戻してやると出力と入力は常に反転する関係となるため、結果として出力はH→L→H→L→H→L・・・となり、「一応」交流として出力される。
抵抗とコンデンサ、水晶発振子と組み合わせると正確なパルスを発振できるのでディジタル機器の同期信号として使用される。ただし回路として組み合わせる際は、各部品の特性が合っていないと発振しなかったり、水晶発振子に過負荷がかかり故障するといった原因になるのでデータシートを確認し、必要な部品を選定することが必要。
マイクロコントローラやマイクロプロセッサでは接続を簡単にするために水晶発振子と所定の静電容量のコンデンサを接続すればよいように内部に回路が組まれていることが一般的になっている。