武器人間(チェンソーマン)

ぶきにんげん

漫画『チェンソーマン』に登場する特殊な存在。

概要

『チェンソーマン』に登場する、人間でも悪魔でも魔人でもない存在。

悪魔の心臓を譲渡(移植？)された人間が、上述の魔人ではなく悪魔へ変身する能力を獲得したもの。

このような状態は非常に珍しく、マキマ曰くまだ正式な名前はつけられていないらしいが、サブタイトルではクs……ホラー映画『武器人間』にあやかってこう呼ばれている(複数を指す場合は「武器人間ズ」)。

そのためファンの間では便宜上「デビルマン」「悪魔人間」「ハイブリッド」(主に英語圏のファンの間での呼称)などと呼ばれていることもある。

彼らの人格は人間であり、魔人のような外見上の変化もほとんど無いが、変身のためのトリガーとなる物が体のどこかに出現する。そして変身時はそのトリガーを操作する事で、人型の悪魔の姿へと変身する。

（引っ張る事で変身するデンジの胸のスターターロープ、引き抜く事で変身するサムライソードの左手首の仕込み刀など。）

変身トリガーは、武器人間本人が死傷した際に他の者が操作する事で回復・蘇生する事ができ、これによって彼らは悪魔以上の不死性を手にしている。バラバラになっても、トリガーさえ操作すれば何らかの動作で元に戻っていくらしい。

さらに第２部にて、不老性を手に入れている事が判明する。

武器人間と化した時点で、身体上の外見が変化することは無くなる。これは人間と同じように成長する悪魔がいる中で、武器人間らが特に異質な存在であることが見て取れる。

悪魔と同様に、血を飲む事で回復することもできるが、蘇生にはトリガーが必須である。

ただし、完全回復にはある程度の血が必要。血が足りないままトリガーを操作しても、復活はするものの不完全な変身しかできず傷も完治しない。

変身動作完了前に、四肢をバラバラにされるなどして動作が出来ないようになると、自慢の能力も発揮できず他人の助けがないとどうしようもなくなってしまうという弱点も持つ。

変身後の容姿は、原則として頭部及び両腕が悪魔のものに変形する。また両腕の変形は任意で解除する事も可能で、逆に両足は任意で悪魔のものに変形させられる。

また変身するとダイナマイトのエプロンが現れるレゼのように、変身後の姿が頭部・四肢の変形に止まらない者もいる。

変身後の身体能力は一人で車を持ち上げられるほどに向上し、また悪魔の能力を使用できるようになる。

現時点では武器、あるいは武器に転用可能な道具の悪魔に変身する者しか登場していない。

武器人間に至る経緯は、デンジ以外不明。作中で明確に心臓を譲渡されたシーンが描かれたのは、ポチタの心臓を受け取ったデンジのみであり、その際にポチタは契約であると言っていたが、他の者達もそうなのかは不明。

その特異な境遇からか、著しく偏った思想を持つ者や、高齢にも拘らず知性に欠けるような性格をしてる者が多い。

全員に共通してるのは長年戦いに身を投じている事、基になる武器のように何者かに使役される経験を持つ事、そのような経験から殺人をあまり躊躇しないような性格になっている事が挙げられる。

第1部
- マキマに支配された状態で登場。岸辺が指揮するマキマ抹殺作戦の最中、対チェンソーマン用の戦力公安対魔特異5課として投入される。
第2部
- 第138話でソードマン（仮称）こと須郷ミリが再登場。第139話では人間椅子として使われるデンジの有様に憤慨、『チェンソーマン教会』へ勧誘をかける。その後、チェンソーマン協会に参加した多くの武器人間や公安に残った者も次々再登場している。

経緯は不明だが、マキマから解放された以降は、それぞれの何らかの思想や思惑で行動しているらしい。