白石茉子
しらいしまこ
「私はただの囮…もう1人潜入してたのよ。」
演:高梨臨
概要
女性の侍。使用する折神は、亀折神。
他人の心情を察することに長けており、初期はなかなか侍達と打ち解けようとしない志葉丈瑠の本質を「掴まれないようにしてるのかも」と、少なからず見抜いていた。(これは丈瑠が抱えている秘密にも由来していた。)
幼少期に母親と離れ離れになったことからか、心が弱ってたり落ち込んでいる人を見ると放っておけない優しい性格で例え成人男性であろうが提灯であろうが、抱きしめて慰める。小説版に至っては劇中の事件の黒幕であるはぐれ外道に対してすらその素性を知って同様の衝動に駆られていた(さすがに機会がなく未遂に終わったが)。
それだけに仲間内で揉め事が起きた際は積極的に緩衝材となったり、物事を俯瞰的に見極めては的確な発言・助言をする事も多い。
そんな彼女の夢は普通のお嫁さんになること。
白石家は代々、女性が侍となる家系であり、母親も先代シンケンピンクだった。しかし戦いで深手を負って引退し、婿養子の父と共にハワイに移住して静養生活を送っている。
そのため茉子は、「侍」の跡取りにさせることを強硬に主張した祖母の元で育てられてきた。ある時父が不意に現れて母の下に帰ろうと言われ、半ば強制的に連れて帰られそうになるも、そんな中で父から母に起きた事情を聴かされて考えを改める。空港で父を見送る際に、実は付いてきていた母と再会する。そして母から茉子への本心と何も言わずに一人にして申し訳なかったと言う心からの謝罪を受け、和解する。
侍としての素質はかなり高く、丈瑠からも「モヂカラを操るセンスは茉子が一番」と言われ、当初は兜ディスクを預けられた(最終的に千明の努力と成長をみた茉子本人が千明に譲った)。
侍として招集される前は幼稚園でアルバイトをしていて、家庭的なことが好き。(ただし好きだが、得意ではない。後述。)
一番言われたくない言葉は「一生独身」。
料理の腕
壊滅的。火を使えば火事を思わせるほどの煙を放ち、かぼちゃをシンケンマルでぶった切り、なぜかたまねぎもまともに切れない。おまけに玉子焼きは炭化しており、箸で音を立てて割れるほどの代物になっている。
料理を始めると、一瞬でメンバー(男性陣と黒子のみ)を動揺と絶望の渦に叩き落とす。
丈瑠曰く最大の危機。
その威力は、一口で丈瑠を失神させるほど(しかも、それにとどまらず、一晩中で寝込んだらしい)。それだけでなく、茉子が料理すると聞いた際は黒子達がタンカや胃薬を瞬間的に準備をしている等、その脅威は見て取れる。
当初は自覚していなかったが、男性陣の本音を偶然聞いてしまったことで自身の料理の腕を自覚し、改善に励むようになる。
ただし、茉子を姉のように慕う花織ことはだけは、本心から「おいしい」と評価している。
薄皮太夫との関係
外道衆の女性幹部である薄皮太夫とは第25幕にて彼女の秘密を知ってしまったためにお互い意識し合う関係になる。その後は単身で彼女と切り合ったり対話する場面が目立つようになり、浅からぬ因縁が生まれていく。最終的に薄皮太夫が血祭ドウコクに弱点を補うためのエネルギーとして吸収される最期を看取る事となった。
余談
劇中で「普通のお嫁さんになること」と言っていたり、あるアヤカシに「一生独身」と詰られた茉子もとい高梨氏は2018年2月、サッカー元日本代表でJ1浦和レッズDF槙野智章氏とめでたく結婚する事になり、シンケンジャーが放映されてから約9年後に本当にお嫁さんになった。大変めでたい事である。
妻となった高梨氏もサッカー選手である槙野氏を栄養面で支えるためにフードマイスターの資格を取得し、食事・精神面の方でサポートしていく様子がSNSでアップされている投稿も多く、仲睦まじい姿を見せている。
端から見ても「普通のお嫁さん」を超えて「おしどり夫婦」である。